ルルちゃんのくつした/せな けいこ/福音館書店/1972年
ルルちゃん、おひるねしたとき、ぬいだままのくつしたが片方みつからなくて、先生やみんなにきいてもわからなくてしょんぼり。
うさぎさんの耳、わんこの首、ねこちゃんのしっぽ、ぞうさんのマスクかなと想像しますがみつかりません。
見つからなかったとおもうと、裏表紙では、ちゃんと両方くつしたはいています。どこからでてきたのかな。
今の絵本は大型が多いのですが、せなさんの絵本は小型。シンプルな構図にぴったりです。
作者は、絵本の大きさも考慮しているんでしょうね。
ふるさとにかえりたいーリミヨおばあちゃんとヒバクの島/写真: 島田 興生 文: 羽生田 有紀/子どもの未来社/2014年
表紙には、笑顔がはじける子どもたちの写真
しかし、マーシャル諸島共和国のロンゲラップ島にはいまは人が住んでいません。
いったんは島にもどったのですが、31年後、島の人々は島をでることを決断します。ポイズン(放射能)の影響が残っていたからでした。
ボイズンというのは毒というのですが、放射能というより、適切な表現でしょう。
ボイズンは、いちどまかれたら、ずっと長い間消えない。空気や土、海の中にもはいりこみます。
毒をコントロールできると考えるのは、人間のおごりかもしれません。
実験後、アメリカの軍艦がやってきて、放射能の影響をしらべても、大丈夫といわれ島に帰りますが・・。
1954年の水爆実験で被爆したリミヨおばあさんの写真を中心として、核の危険性を訴えています。