どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ふしぎなしゃもじ

2019年03月26日 | 紙芝居(昔話)


    紙芝居 ふしぎなしゃもじ/画:須々木博 脚本:佐々木 悦/童心社/1977年


 紙芝居もいろいろあって、選択するのに苦労します。ひとつひとつ自分でみてからと思うと膨大な時間がかかります。
 内容別に分類されていたら、もうすこし利用しやすくなりそうですが、図書館の分類が乳幼児、大人向け、昔話、写真などで、活用するにはいまひとつです。

 保育園、幼稚園などで利用された記録があると参考になりますが、こちらも適当なものがありません。

 こうしたなかで、利用しやすいのが昔話の紙芝居です。

 この紙芝居も昔話に分類されています。

 亡くなったじさまのために、だんごをつくったばさまでしたが、だんごがころころころがって、ねずみあなへはいってしまいます。
 どうやらじぞうさまが食べてしまったのです。

 そこへ鬼どもがやってきて、めしたきのばあさまがやめて困っているからと、おばあさんを鬼の国につれていきます。

 三百人の、めしをたいてくれといわれ、わたされたのは米一粒としゃもじ一本。
 「なんぼなんでも無理じゃ」というおばあさんに、しゃもじ一かきで一万倍にふえるといわれ、そのとおりになります。
 毎日毎日めしたきをしていたばさまでしたが、やがて村にかえりたくなります。

 このあとは、にげるばさまと鬼のやりとり。

 「ひとかき、一まんばい
 ひとかき、一まんばい」

 (鬼が川の水を飲む様子)
 「がぼがぼ がぼかぼ
 ごぼごぼ ごぼこぼ」

 リズムも楽しい紙芝居です。