紙芝居 ふしぎなしゃもじ/画:須々木博 脚本:佐々木 悦/童心社/1977年
紙芝居もいろいろあって、選択するのに苦労します。ひとつひとつ自分でみてからと思うと膨大な時間がかかります。
内容別に分類されていたら、もうすこし利用しやすくなりそうですが、図書館の分類が乳幼児、大人向け、昔話、写真などで、活用するにはいまひとつです。
保育園、幼稚園などで利用された記録があると参考になりますが、こちらも適当なものがありません。
こうしたなかで、利用しやすいのが昔話の紙芝居です。
この紙芝居も昔話に分類されています。
亡くなったじさまのために、だんごをつくったばさまでしたが、だんごがころころころがって、ねずみあなへはいってしまいます。
どうやらじぞうさまが食べてしまったのです。
そこへ鬼どもがやってきて、めしたきのばあさまがやめて困っているからと、おばあさんを鬼の国につれていきます。
三百人の、めしをたいてくれといわれ、わたされたのは米一粒としゃもじ一本。
「なんぼなんでも無理じゃ」というおばあさんに、しゃもじ一かきで一万倍にふえるといわれ、そのとおりになります。
毎日毎日めしたきをしていたばさまでしたが、やがて村にかえりたくなります。
このあとは、にげるばさまと鬼のやりとり。
「ひとかき、一まんばい
ひとかき、一まんばい」
(鬼が川の水を飲む様子)
「がぼがぼ がぼかぼ
ごぼごぼ ごぼこぼ」
リズムも楽しい紙芝居です。