どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

もくべえのうなぎのぼり

2019年03月20日 | 絵本(昔話・日本)


   もくべえのうなぎのぼり/きねとうあきら・文 いのうえようすけ・画/教育画劇/2003年


 もくべいさんが、にゅるにゅるにげる うなぎを おいかけて おいかけて、たどりついたのは 天の上。かみなりのごろぞうさんに助けおこされます。

 ついたのは天の川神社。ちょうどお祭りの日。

 祭り見物は、かみなりのかっこうというので、ごろぞうさんが頭をなぐりつけ、たんこぶが つののかわり。
 からだには、あかいこな。ごろぞうさんのおかみさんのこしまきを半分にして、すみとえのぐで、きいろとくろのしまもようをつけて。

 祭り見物で、ひとりはぐれた もくべえさん。のぞくのを きつく、とめられた神社の古い井戸をのぞくと、なにやらあやしいひかり。こわこわのぞくと「うわっ」と井戸にまっさまさか。

 なんと、おかみさんが洗濯していたところに。

 へんてこな かみなりのかっこうをみたおかみさんに、うなぎなら そこにおるで と 桶をゆびさされみてみると、そこには、おかみさんにくわそうと天までおいかけていったうなぎが。

 天までうなぎをおいかけたのは、まぼろし? いやいや、かみなりの格好でおかみさんの前にあらわれますから、やっぱり本当のことで、うなぎは、さきまわりして帰っていたのかも。

 日本の民話絵本とありますが、これまで読んだことはありません。

 神社の廊下を拭いているのは水星、土を掘っているのは土星、さいせんかぞえているのは金星と、惑星もお手伝いです。

 関西風の語り口が快調なのですが、内容はややものたりません。

 それにしても、いま天然うなぎはどうなっているのでしょうか。今住んでいるところでは、昔はうなぎがとれたというのですが。