もくべえのうなぎのぼり/きねとうあきら・文 いのうえようすけ・画/教育画劇/2003年
もくべいさんが、にゅるにゅるにげる うなぎを おいかけて おいかけて、たどりついたのは 天の上。かみなりのごろぞうさんに助けおこされます。
ついたのは天の川神社。ちょうどお祭りの日。
祭り見物は、かみなりのかっこうというので、ごろぞうさんが頭をなぐりつけ、たんこぶが つののかわり。
からだには、あかいこな。ごろぞうさんのおかみさんのこしまきを半分にして、すみとえのぐで、きいろとくろのしまもようをつけて。
祭り見物で、ひとりはぐれた もくべえさん。のぞくのを きつく、とめられた神社の古い井戸をのぞくと、なにやらあやしいひかり。こわこわのぞくと「うわっ」と井戸にまっさまさか。
なんと、おかみさんが洗濯していたところに。
へんてこな かみなりのかっこうをみたおかみさんに、うなぎなら そこにおるで と 桶をゆびさされみてみると、そこには、おかみさんにくわそうと天までおいかけていったうなぎが。
天までうなぎをおいかけたのは、まぼろし? いやいや、かみなりの格好でおかみさんの前にあらわれますから、やっぱり本当のことで、うなぎは、さきまわりして帰っていたのかも。
日本の民話絵本とありますが、これまで読んだことはありません。
神社の廊下を拭いているのは水星、土を掘っているのは土星、さいせんかぞえているのは金星と、惑星もお手伝いです。
関西風の語り口が快調なのですが、内容はややものたりません。
それにしても、いま天然うなぎはどうなっているのでしょうか。今住んでいるところでは、昔はうなぎがとれたというのですが。