どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

魔法の銀貨

2018年05月18日 | エインワース

     魔法の銀貨/魔女のおくりもの かめのシェルオーバーのお話2/ルース・エインワース・作 河本祥子・訳/岩波少年文庫/1997年初版


 赤い毛糸のぼうし、赤い毛糸のマフラー、赤い毛糸のてぶくろをしたペンと白い子犬のスタンピーがいったさきは、おばあさんが一人でくらしていた小さな家。

 雪かきをし、薪をきり、ジャガイモの皮をむき、床をあらい、羽ぶとんをふるったりと仕事という仕事をぜんぶやりました。

 おばあさんは、ペンには一シリング銀貨、スタンピーには骨をあげます。

 この銀貨、つかってもつかってもポケットからなくなりません。スタンピーがもらった骨も、食べても食べても新しい肉がついています。

 ところが、飢え死にしそうな犬がやってきて、肉のついた骨をかじらせてくれとスタンピーに頼むと、スタンピーはイヌを追い払ってしまいます。
 その結果は?

 ペンは魔法の銀貨を一年以上持ち続けていましたが、貧しい小さな女の子から一ペニーくださいとたのまれ、あそびに夢中になっていたペンが「あっちにいけ! おまえにやる物なんかないよ!」とさけぶと・・・?

 ルース・エインワースが紡ぐ物語は、やさしくて、やんわりと さとすところもあります。


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