ひなげしの おうじ/エリザベス・イワノフスキー・作 ふしみみさお・訳/岩波書店/2018年
ひなげしの王子がこむぎの馬にのって、森へ散歩です。森を抜け、小川をひらりと ひとっとび。
迷子のひばりの子を巣にもどして。
クモおばさんの巣に とつげきして クモおばさんに おいかけられ、ひばりの おかあさんの 背中に乗って、脱出。
パラシュートから、落ちそうになってマルハナバチにたすけられます。
アリやネズミさんに きいて こむぎの馬が みつかると、家にかえることができました。
でてくるのは昆虫、鳥、植物。ひなげしの王子は、昆虫と等身大。
びっくりするのは、ひなげしの王子が じつは、パパだったというオチ。
戦時中にベルギーで出版されたといいます。作者は旧ロシア出身で1932年にベルギーに移住、紙を手に入れるのも困難で、絵本のサイズも小さくしたとありました。岩波書店がそれを踏襲しています。70年以上も前の出版ですが、古さは感じません。