どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ひなげしのおうじ

2020年11月26日 | 絵本(外国)

      ひなげしの おうじ/エリザベス・イワノフスキー・作 ふしみみさお・訳/岩波書店/2018年

 

 ひなげしの王子がこむぎの馬にのって、森へ散歩です。森を抜け、小川をひらりと ひとっとび。

 迷子のひばりの子を巣にもどして。

 クモおばさんの巣に とつげきして クモおばさんに おいかけられ、ひばりの おかあさんの 背中に乗って、脱出。

 パラシュートから、落ちそうになってマルハナバチにたすけられます。

 アリやネズミさんに きいて こむぎの馬が みつかると、家にかえることができました。

 

 でてくるのは昆虫、鳥、植物。ひなげしの王子は、昆虫と等身大。

 びっくりするのは、ひなげしの王子が じつは、パパだったというオチ。

 戦時中にベルギーで出版されたといいます。作者は旧ロシア出身で1932年にベルギーに移住、紙を手に入れるのも困難で、絵本のサイズも小さくしたとありました。岩波書店がそれを踏襲しています。70年以上も前の出版ですが、古さは感じません。

 

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