ロバート・ブルース・モントゴメリーの「弦楽のためのコンチェルティーノ」を聴く

昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1921生まれのモントゴメリーの作品。
彼はバッキングシャーに生まれ、オクスフォード大学で学んだ。
オルガン奏者や聖歌隊の指揮者としても活躍する反面、
エドマンド・クリスピンというペンネームを使って、
ミステリー作家としても活躍していたというからすごい。
作曲では、合唱曲や映画音楽などの分野が主に多いようだ。
聴いたＣＤはロバート・ギブスのヴァイオリン、
デーヴィッド・ロイド＝ジョーンズ指揮、
ロイヤル・バレエ・シンフォニアの演奏によるもの。
「弦楽のためのコンチェルティーノ」は1950年に作曲された。

第一楽章モデラート・クワジ・アレグロは、
躍動的な旋律が軽快に弦楽器により奏でられていく。
主題をドラマティックに展開しながら、
ゆったりとした中間部を挟んで、再び冒頭の部分が現れ颯爽と終わる。
第二楽章レント・エスプレッシーヴォは、
低弦がゆったりと歌うように牧歌的な旋律を奏で、
他の弦楽器がそれに絡み合い、進んでいく。
叙情的で、ロマンティックな部分を感じることができる。
冒頭のゆったりとした旋律が再び現れ、最後は静かに終わる。
第三楽章ヴィヴァーチェ・エド・エネルジーコは、
前楽章と比べると対照的に明るく軽快な曲である。
疾走するように弦が奏でる軽快なリズムの上に、
他の弦楽器が旋律を奏でていき、流れるように曲は進行する。
中間部を経て、再び最初の軽快な部分が現れ、
弦楽器同士の旋律のやりとりが続き、最後颯爽とした感じで終わる。