ウィリアム・ブレザードの「デュエット」を聴く

昨日はウォーキングを休みました。
昨日聴いたのは1921年生まれのブレザードの作品。
ランカシャーで生まれた彼は、労働者階級の出身である。
王立音楽大学で、ピアノをアーサー・ベンジャミンなどに、
作曲をハーバート・ハウエルズに、
オーケストレーションをゴードン・ジェイコブなどに師事した。
その後はデンハムの映画スタジオや
ロンドンにあるウエスト・エンドの劇場の音楽監督として活躍したようだ。
「デュエット」は1951年に作曲された弦楽合奏用の作品で、
彼の友人で作曲家のクリフトン・パーカーに献呈された。
聴いたＣＤは、デーヴィッド・ロイド＝ジョーンズ指揮、
ロイヤル・バレエ・シンフォニアの演奏によるもの。
始まりはデュエットというタイトルらしく、
ピチカートで軽快に伴奏をする弦楽器群と、
おだやかな牧歌風の旋律を奏でる弦楽器群が絡み合う。
そのあとピチカートは消えて、おだやかな旋律を弦楽器全体で奏でていく。
そしてチェロのソロが歌うような旋律を奏でる中、ピチカートも現れ、
再び弦楽器全体でロマンティックかつ叙情的な旋律を奏でていく。
最後はピチカートも現れながらも、静かに消えるように終わる。