Mars&Jupiter

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レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの交響曲第6番ホ短調を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-10-12 05:55:57 | ヴォーン・ウィリアムズの作品
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1872年生まれのヴォーン・ウィリアムズの作品。
彼の略歴については以前触れたので省略する。
交響曲第6番ホ短調は、1944年から1947年の間に作曲された。
聴いたCDはサー・コリン・デーヴィス指揮、
バイエルン放送交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロは、叫びのように強烈な悲劇的な旋律で始まる。
そして行進曲的に金管楽器と弦楽器による民謡風な旋律が現れる。
荒々しい感じはバイエルン放送交響楽団の金管楽器の素晴らしさを感じさせる。
一方弦楽器で奏されるおだやかな旋律は美しい。
最後は冒頭の部分が再現されて終わる。
戦争の影を感じさせるような音楽である。

第二楽章モデラートは、繰り返されるリズムの上で、
弦楽器や木管楽器が旋律を奏でていく。
トランペットにより繰り返されるリズムはやがて激しくなるが、
それが終わるといったん静かにリズムを刻むようになり、
やがて再び強くリズムを刻むようになり、
その強弱を繰り返しながらクライマックスを築く。
そのあとはイングリッシュ・ホルンが旋律を奏でて次の楽章に移る。
第三楽章スケルツォ、アレグロ・ヴィヴァーチェは、
金管楽器と打楽器中心に激しく、テンポの速い音楽となる。
狂乱のような音楽の中、サクソフォンが入り、軽快な音楽が続く。
はやりバイエルン放送交響楽団の金管楽器の活躍が素晴らしい。
そのまま続く第四楽章エピローグ、モデラートは、
弦楽器が奏でる弱々しくさまようような感じの旋律で始まる。
作曲者自身がこの楽章を非常にソフト(ピアニッシモ)に演奏するよう
指示しているように、あまり動きのない音楽でこれが何を意味するかを
理解することは困難な感じではあるが、戦争が終わっても続く何か、
混沌とした問題、解決されえない問題、平和のように見えながらも
そこに残された人類全体への謎、問いかけが含まれている感じがする。
オーボエ・ソロが入り、弦楽器が主題を繰り返す中、静かに終わる。
この最後の終わり方はホルストの「惑星」の終曲「海王星」をも思わせる。
コメント
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