Mars&Jupiter

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トーマス・アディスのアサイラ(アシュラ)作品17を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-10-02 09:06:56 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1971年生まれのアディスの作品。
ロンドンで生まれた彼は、ピアノをポール・パーコウィッツに師事し、
ギルドホール音楽演劇学校ではロバート・サクストンに作曲を師事した。
そのあとケンブリッジ大学でも作曲を学び、
大学卒業後、22歳でピアニストとしてデビューした。
その後演奏家としての活動以外、作曲や教育活動でも活躍している。
バーミンガム市交響楽団の委嘱を受け、
アサイラ(アシュラ)作品17は1997年に作曲された。
聴いたCDは、サイモン・ラトル指揮、
バーミンガム市交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章は、打楽器群の音の幻想的なリズムで始まる。
金管楽器や弦楽器がそれに絡んでいき、フルートも絡み、
複雑な音響の世界が作り出され、下降する音を金管が繰り返す。
木管楽器が戯れのように重なり合いながら、最後は打楽器のみが残る。

第二楽章は強烈な音の一撃のあと、打楽器と木管楽器による音楽となる。
やがて、弦楽器が加わり、神秘的な感じで進行し、金管楽器も加わる。
中間部では木管楽器中心の部分と弦楽器中心の部分が続き、
そのあと金管楽器が入り、荒々しい感じになり、
最後は木管楽器と弦楽器を中心に夢の世界のようにして終わる。
第三楽章「エクスタシオ」は、弦楽器中心に始まり、
そこに打楽器群が入り、リズムを刻み、
下降する音型が繰り返され、ミニマム音楽のように、
繰り返すうちにその音型は変化し、金管楽器なども絡み激しさを加える。
繰り返すリズムとともに盛り上がりをみせたあとは、いったん静まるが、
徐々に激しいリズムを打楽器が叩く中、盛り上がりをみせて、
最後は打楽器と金管楽器により盛り上がり、弦楽器だけが残る。
第四楽章は、弦楽器と木管楽器により、神秘的に始まる。
幻のように浮かんでは消える音型、ピアノも入り、音楽は進行していく。
音楽はフルートと弦楽器中心に何かを求めてさすらうかのように進み、
その静寂を破るように突然金管楽器のうなるような音が入る。
弦楽器がそれをなぐさめるかのように入り、最後は静かに終わる。
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