Mars&Jupiter

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「ピュイの写本(Le Manuscrit du Puy)」を聴きながら、星川から横浜まで歩く

2011-11-13 08:21:25 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は、星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは、「ピュイの写本(Le Manuscrit du Puy)」。
1885年パイラール神父によりその発見が報告され、知られることになった。
12世紀から16世紀にかけてフランスのピュイ=アン=ヴレにある
ノートルダムの大聖堂で行われていた新年の聖務日課のようだ。
ピュイ=アン=ヴレはサンチャゴ=デ・コンポステーラへの
巡礼地の開始点の一つで、この地方の文化の中心地として栄えた。
聴いたCDはドミニク・ヴェラール指揮、
アンサンブル・ジル・バンショワの演奏。
祈りの部分と単旋律で歌うグレゴリア聖歌のような
素朴な歌の部分が交互に繰り替えされていく。
ところどころに簡素なポリフォニー的なの部分が入ってくるので興味深い。
「Exultantes in partu virginis」のおだやかなポリフォニックな歌に始まり、
全体は、そのあと「神よわが助けに心を向け給え」に始まる「夕べの祈り」、
そして「その後の祝祭の断片」では「キリエ・エレイソン」の部分が印象的だ。
「聖務日課の歌」の最後の曲「revirescit」はポリフォニック的で、
4声による16世紀のもので最後を飾るにふさわしい曲である。
この写本の音楽の中に、西洋音楽の変遷の断片を感じることができる。
コメント
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