先日、京都の小学校時代の同窓会がありました。今は東京暮らしで京都から離れているとはいえ、旧友に会うこういう機会は大切です。日帰りで強行出席(!)してきました。
会場は、祇園の料亭。幹事の知り合いがオーナーだそうで、その縁でその店に決まりました。その店は、いわゆる祇園らしい風情が残る一角にあり、のれんをくぐるのがちょっと勇気がいる感じ(笑)でした。比較的新しい店だそうですが、和室の内装など処理が上手で好ましい雰囲気でした。単に古く由緒正しいことを売りにするのではなく、料理・内装ともに質が高いことが、何よりいいですね。
写真は会場に向かう途中、鴨川・四条大橋の上から撮ったもの。真夏の夕暮れ時も、独特の風情がありますね。僕が小さい頃、誰かに「賀茂川(鴨川)は日本のセーヌ川や」と教え込まれた記憶がありますが、きっとそれは京都人の誇りの表れのようなものでしょう。
実際に比較すると、ふたつの川はずいぶん異なります。ただ、セーヌ川の岸壁が石で徹底的に人工的につくられた雰囲気がシックで美しいのに対し、賀茂川(鴨川)は植生が多く残されのどかな雰囲気があります。川を北方向を望むと北山の風景が印象的で、これが僕の原風景のひとつになっています。