ある日ふと、虫の音に覆われる朝を迎える。蝉は鳴かない。ただもうコオロギやら鈴虫やらクツワムシやらキリギリスやらとにかく何種類もの鳴き声が折り重なり厚みを帯びて、畳に寝そべる私を浮上させる。浮上、実にそのような気分なのだ。私はじっと目を閉じて耳を澄ませる。これは秋である。まだ暑い日が続くとしてもとにかくこれは秋である。甚大なる夏はついに帰路に就いた。私は救われた!
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