た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

秋一句

2014年10月31日 | 俳句
遊び仲間三人で、奈川まで車を走らせて「とうじ蕎麦」を食す。道中、山々の紅葉が溜め息の出るほど見事であったが、見事を写し撮った写真はない。どうしてないのか、カメラのせいか、カメラの持ち主のせいか。「とうじ蕎麦」は地元料理で、ざる蕎麦を鍋で温め直す。蕎麦が尽きたら、卵を落として雑炊にする。腹一杯になる。人間は阿呆な生き物だから、遠出して、空が青くて腹が満ちたら、もう一生分の幸せを享受したような心持ちになる。

じじばばのぐちも煮込めやとうじそば
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