ビルの谷間に驚くくらい背の高い
ひまわりの花が枯れていた。
自分の産んだ種の重みに耐えかねて
背むしのように項垂れていた。
誰かに褒められたくて咲いたのだろうに
誰かを思い焦がれて待ったのだろうに
ビルの谷間にはそよ風もなく
あまりの暑さに立ち止まる人とてなく
私もまた
汗を拭き拭き
残忍とは思いながら
いつか「彼」のようにならないためにも。
ビルの谷間に驚くくらい背の高い
ひまわりの花が枯れていた。
自分の産んだ種の重みに耐えかねて
背むしのように項垂れていた。
誰かに褒められたくて咲いたのだろうに
誰かを思い焦がれて待ったのだろうに
ビルの谷間にはそよ風もなく
あまりの暑さに立ち止まる人とてなく
私もまた
汗を拭き拭き
残忍とは思いながら
いつか「彼」のようにならないためにも。