た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

追悼

2019年01月14日 | うた

 

 二十歳の若さでこの世を去った

 

 君に。

 

 もうジョギングシューズを履かないのだね。

 

 走ることがあんなに好きだったのに。

 

 体育教師になるのが夢だと語っていたのに。

 

 いつも、あんなに笑っていたのに。

 

 幾晩も眠れないほどもがき苦しむ闘病の末に

 

 笑顔を残して死んでいった

 

 君に

 

 ずっと若い君に

 

 先立たれて

 

 どうすればいいのだ?

 

 自分がいかに命の無駄遣いをしてきたかを

 

 反省すればいいのかい?

 

 自分がいかに他人の命を軽んじていたかを

 

 思い知ればいいのかい?

 

 祈れば

 

 祈ればすべて、許してもらえるのかい?

  

 君よ。

 

 どうか、答えてくれ。

 

 

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