画像は、11月4日、一関市厳美町の名勝・厳美渓がある磐井川の風景。
この磐井川に沿った道(旧・厳美街道)を歩いていたら、民家の塀のところにサザンカ(山茶花)が咲いていました。
サザンカ(山茶花)ツバキ科 ツバキ属 Camellia sasanqua
本州の山口県や四国、九州、沖縄などの暖地の山地に自生している常緑小高木で、高さはふつう5~6mほどだが、10mにもなるという。
サザンカには多くの園芸品種があり、江戸時代から品種改良が進められ、関東地方以西の暖かい地方では、庭木や生垣に広く利用されているし、今では岩手県南部でも観賞用として広く植栽されている。
ツバキ(椿)に似ているが、幹や枝がずっとほっそりとしていて、葉も小さい。葉は互生し、長さ3~7cmの楕円形で、ふちには細かい鋸歯があり、表面はつややかな濃緑色。葉柄や葉の裏面脈上に粗い毛がある。
10月中旬頃から白い花が咲きはじめる。花は野生(自生種)のものでは直径5cmほど。花弁はふつう5個あり倒卵形で、平らに開き、中心部には黄色の雄しべが多数ある。
花が終わると花弁はばらばらになって散る点が、花がまるごと落ちるツバキと異なる。また、ツバキの雄しべは下半部がくっついて筒状になっているが、サザンカの雄しべは1本ずつ離れている。
果実はツバキより小さく、翌年の夏から秋にかけて熟し、3つに割れる。種子はかたくて黒い。
なお、サザンカの園芸品種には、花の直径が15cmにもなるもの、花弁にしわが多いもの、一重、八重、千重咲きものなどがあり、花の色も白、ピンク、紅、ぼかし、絞りなど、変化に富んでいる。
主なものとして、「緋の袴」「七福神」「三国紅」「旭の海」「丁子車」などがよく知られている。