ドイツスズラン(独逸鈴蘭)ユリ科 スズラン属 Convallaria majaiis
ヨーロッパ各地に広く分布する多年草。葉は根もとにふつう2個つき、長さ10~20cmの卵状長楕円形で、裏面はやや白っぽい。
「スズラン」の名で園芸店などで売られているのはこの「ドイツスズラン」で、日本に野生するスズランより花が大きく(日本に自生するスズランは長さ6~8mm)香りも強い。果実は直径6~10mmほどの球形の液果で、秋に赤く熟す。
幅が広くて光沢がある。また日本に自生するスズランは花茎が葉より低いが、ドイツスズランは花茎は高さ20cmくらいだが、葉が短いので花穂の先端は葉より高い。欧州では五月祭に欠かせない花として扱われるという。
園芸品種には花がピンクのもの、八重咲きのもの、葉が斑入りのものなどがあるという。花期は4~6月。
「鈴蘭」の和名は、かわいい鈴のような花が咲くことによる。「キミカゲソウ(君影草)」というロマンチックな呼び名もあるが、毒草(薬効成分も含む)なので注意が必要である。
スズランの花言葉は、「純潔」「幸福の再来」「甘美」など。