11月12日、平泉メビウスの会の「バードウォッチング」のとき、北上川の岸辺の湿り気の多いところで、青紫色のきれいな「カントウヨメナ(関東嫁菜)」を見つけました。
カントウヨメナ(関東嫁菜)キク科 ヨメナ属 Kalimeris pseudoyomena
関東地方や東北地方の野や丘の草むらや田んぼのあぜ、畑のあぜ道など湿った場所に多い、高さ40~80cmくらいになる多年草。
花[頭花]は直径2.5cm。花の周囲の花びら[舌状花]は淡青紫色。頭花の中心にある筒状花は集合して黄色い半球形。
「ヨメナ」の「ヨメ」については、「嫁が摘む菜」説と夜目の「鼠菜(よめな)」説などがある。西日本に自生しているものとは異なることから「関東」が付いたという。
中部地方以西に自生する「ヨメナ」とは、自生する場所以外にもわずかではあるが違いがあるという。
タネ上の部分の毛[官毛]は、カントウヨメナが0.25mm、ヨメナが0.5mm。カントウヨメナの葉は楕円形で鋸歯は少なく、小さい。葉は茎に互生する。
仲間には、ユウガギク(葉の表面は少しざらつく)やヨメナがある。また、シオン属のノコンギク(葉の表面にざらざら感、鋸歯は鈍い)にも似ている。