サフランアヤメ科 クロッカス属 Crocus sativus
小アジア原産の小形の多年草(球根植物)。クロッカスの仲間は春咲きが多いが、サフランは秋咲きである。赤い雌しべを摘み取って乾燥させ、薬用や香辛料(スパイス)にするために古代から薬用植物として栽培されてきたが、非常に高価である。湯を注ぐと黄色になり、料理に入れたり、沈静、婦人病の薬や健康茶として飲用されるという。現在では観賞用としても栽培されている。
秋に地中の球根から線形の葉を多数のばし、10~11月に花を開く。全体に春咲きのクロッカスより大形で、草丈は20cm内外になる。花径は5~10cmで、花びらは淡紫色で濃い色の筋が入り、黄色の葯と赤橙色の長い雌しべが目立つ。雌しべは3つに分かれている。
9月に球根を植えると10月末から11月に花を咲かせる。球根は花壇やコンテナに10cm程度の深さで植えつける。非常に丈夫で、机の上などに球根を放置しても花が咲く。別名:サフランクロッカス