11月1日に訪ねた一関市東山町松川の休耕田に咲いていたタカザミ(高薊)。長い柄の先が下向きに曲がって頭花をつける。
タカアザミ(高薊)キク科 アザミ属 Cirsium pendulum
頭花の柄が上向きに高くのびているのでこの名があるといわれる。湿り気のある草地や河原などに生える2年草。茎は太くて角ばり、直径1cmを超え、高さは1~2mになる。根生葉や下部の葉は花のころには枯れてなくなる。
茎のなかほどにつく葉は草質で薄く、長さ15~30cmの狭楕円形で、羽状に深く切れ込む。葉の先は尾状に長く尖る。上部の葉は次第に小形になる。
花期は8~11月。長い柄の先に紅紫色の頭花がぶら下がるような感じでつく。頭花は直径2.5~3.5cmほど。総苞は卵形。総苞片は8列に並び、外片は短くてそり返る。
分布:北海道、本州(長野県以北)。日本のほか朝鮮、中国東北部、ウスリー方面の寒地に生える。