一関市川崎町薄衣字諏訪前にある「川崎町生涯学習ステーション(公民館、図書館等が複合した施設)の前庭に、「コウヤマキ(高野槙)」が1本植えてあります。
たぶん、この施設ができた時に植えたものと思われますが、枯れもせず毎年果実をつけています。
自生地は「福島県以南」ということですので、雪が多くて寒い東北北部は適地でないように思うのですが、ここは「薄衣」の名前のように比較的暖かな所だからでしょうか?!
また、「コウヤマキ(高野槙)」は、昔は「スギ属」に入れられていたそうですが、日本にしか自生していない日本特有のものとわかって、「コウヤマキ属」として独立したそうです。1属1種の貴重な植物だそうです。
コウヤマキ(高野槙)スギ科 コウヤマキ属 Sciadopitys verticillata
日本特産の常緑針葉高木で、高さ30~40mになる。自然のままの樹冠は狭い円錐形になる。寺院の境内によく植えられているが、現在では公園や庭園にもよく植えられている。和名は、高野山に多いことによるという。
樹皮は灰褐色~赤褐色で、長い薄片となってはがれる。葉は厚く、2個の葉が合着して長さ6~13cmの線形となり、短枝に輪生してつく。花期は4月ごろに開く。雌雄同株。球果は長さ6~12cmの楕円状円柱形で、翌年の10月頃熟す。しばしば球果の先に葉が出るという。
材は耐水性が強く、船や風呂桶のほか、将棋盤などにも利用される。樹皮の繊維は、舟や桶などの水漏れ防止の詰め物に使われたという。
分布:本州(福島県以南)、四国、九州