peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奈良県明日香村国営飛鳥歴史公園館のヤマボウシ(山法師)

2006年05月23日 | Weblog




5/11(木)、昨日から雨降り続きで生憎の天候ながら、我が同行者は朝早くから、1つでも多くの古墳などを見ようと意気盛んである。
 近鉄橿原線・橿原神宮前駅を出発して近鉄吉野線・飛鳥駅に着いたのは8:30頃。駅前の飛鳥総合案内所もまだ開いていない。

 奈良バスの周遊バス「赤かめ」で周遊すると便利だとガイドブックに書いてあったので、乗り降りが何度でもできる「赤かめ」の周遊券(650円)を買う。赤い表紙の「パスポート」なるものは100円。
 
 最初にやってきた周遊バスに乗り、いざ出発。5分もしない中に1つ目のバス停である「高松塚」に着く。

立派な公衆トイレがあったので早速使わせていただきましたが、早くも「ヤマボウシ(山法師)」が咲いていました。


 国営飛鳥歴史公園館が建っていましたが、後回しにして先ず「高松塚古墳」を見るため、方向板に従って歩くことにしました。(590mと書いてある)







白い花弁のように見えるのは「総苞片」といわれるもので、花は4枚の苞片の真ん中にある緑色のもの。苞片が落ちた後、果実がおおきくなり、秋には赤く熟し食べられる。
ヤマボウシ(山法師)ミズキ科 ミズキ属 Cornus kousa
山地に生える落葉高木で、高さは普通5~10m、大きいものは15mにもなる。樹皮は赤褐色で丸い鱗片となって剥がれる。よく庭園樹や公園樹にされている。

 葉は有柄で対生し、長さ4~12cmの楕円形~卵状楕円形で、縁はやや波打つ。5~7月、白い花のように見える4個の緑色を帯びた白い総苞片がよく目立ち、その中心に小さな花が多数(20~30個)球状に集まってつく。総苞片は長さ4~6cm。
 和名は、法師の白い頭巾と頭に見立ててつけられたといわれる。
 
 果実は集合果で、花が終わると球形の果実が大きくなり、秋に赤く熟し食べられる。甘酸っぱくておいしい。総苞片が淡紅色のものがあるが、「ベニヤマボウシ(紅山法師)f.rosea」という。
分布:本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾

一関市街地のボタン(牡丹)と映画

2006年05月23日 | Weblog



5/22(月)、今評判の映画「明日の記憶」と「ダ・ヴィンチ・コード」が一関シネプラザで上映されていたので、妻と2人して、はしごしてしまいました。
 2本の映画の上映時間にずれがあったので、書店や古本屋に行って時間を潰して見ました。どちらもとても良かったです。
 映画館がある磐井町などの民家の庭に、いろいろなボタン(牡丹)の花が咲いていました。










ボタン(牡丹)ボタン科 ボタン属 Paeonia suffruticosa
中国原産の落葉低木で高さは1~2mぐらい。樹形はよく分枝して横に張る。葉は普通2回3出複葉で、臭気がある。

自然の状態での花期は5月で、その年伸びた枝先に直径15~30cmの大輪の花を1個つける。ボタンの花は柔らかな葉の茂みの中に座っているかのように低くゆったり咲き、芳香を放つ。

 野生に近いものは花弁が5~8枚だが、広く栽培されているものは八重咲き、千重(ちえ)咲き、万重(まんえ)咲きで、花色は白、淡紅、紅、紅紫、黒紅、黄、紅のぼかし入りなど。
 黄色のボタンは中国の「キボタン(黄牡丹)P.lutea」との交雑種。

 「寒ボタン」は2季性のものを特別な栽培法で初冬の頃に開花させるものである。
  
 原産地の中国では古くから、幹を薪に樹皮や根を薬用にしてきたが、観賞用に植えられるようになったのは5世紀頃という。唐の時代に大流行し、万重咲きなど多様な中国品種群が作られ、詩や絵画の題材、模様にも登場しはじめた。

 日本へは平安時代に薬用として渡来し、江戸時代には八重の平咲き型んど160を超える品種が作られたという。また、欧米でも19世紀後半から改良が進み珍しい黄花品種の作出にも成功しているという。