peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市街地のヘラオオバコ(箆大葉子/箆車前草)

2006年05月07日 | Weblog



5/6(土)、ショッピング・デパート「SATY」の駐車場の所に今を盛りと咲いている「ヘラオオバコ(箆大葉子/箆車前草)」を見つけました。へら形の葉は外のオオバコの仲間とずいぶん感じが違います。





ヘラオオバコ(箆大葉子/車前草)オオバコ科 オオバコ属 Plantago lanceolata
ヨーロッパ原産の多年草で、現在ではアジア各地をはじめ、北アメリカにも帰化しているという。日本には江戸時代末期に入ったというが、今では全国に広がり、特に北海道に多いという。日当たりのいい道端や公園、街中のちょっとした空き地などに自生している。

 葉は細長くへら形で、長さ10~40cm、すべて根生する。4~8月、葉の間から高さ20~70cmの花茎を伸ばし、上部に小さな花を穂状に多数つける。花は下から順々に咲き、花から1cmほども突き出した長い雄しべがよく目立つ。和名は、葉がへら形であることによる。

JR一ノ関駅前の「市の木」ブナ(橅)

2006年05月07日 | Weblog




JR一ノ関駅前の真ん中(タクシー乗り場の脇)に「大槻3賢人像」が建っていますが、その後に「市の木」ブナ(橅)が植えられています。
 旧・一関市の「シンボルツリー」がブナ(橅)だったので、わざわざ植えたのだと思いますが、5/6(土)、黄緑色の瑞々しい若葉を繁らせていました。

 一関市では、標高のあまり高くない真湯温泉付近でもブナの大木を見ることができます。




 ブナ(橅)ブナ科 ブナ属 Fagus crenata
山地に生える落葉高木で、大きいものは高さ30mほどになり、樹皮は灰白色でなめらか。葉は有柄で互生し、長さ5~8cmの卵形で、質はやや厚く、表面は濃緑色で裏面脈上のみ毛がある。側脈は7~11対。

 5月ごろ、葉が開くのと同時に開花する。雌雄同株。雄花は丸く集まり、長い柄の先に垂れ下がってつく。雌花は上向きに2個ずつつく。雌花穂には線形の長い鱗片が密生し、やわらかなイガのように見える。花柱は淡紅色。

 果実は卵形の堅果で、2個がトゲのある殻斗に包まれる。分布:北海道(渡島半島)、本州、四国、九州

なお、ブナより樹皮が暗灰褐色で葉がやや薄い「イヌブナ(犬橅)」というのがあり、これを「クロブナ(黒橅)」と呼ぶのに対して「シロブナ(白橅)」とも呼ばれる。