peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市街地のイチハツ(一初/鳶尾草)

2006年05月26日 | Weblog


5/22(月)、一関市山目立沢にある民家の庭に、「イチハツ(一初)」が咲いていました。




イチハツ(一初/鳶尾草)アヤメ科 アヤメ属 Iris tectorum
中国原産の多年草で、日本には古い時代に観賞用として渡来したという。高さは30~50cmで、葉はやや幅が広い。花は直径10cmほどで青紫色。アヤメの花に似ているが、外側の大きな花びらに鶏のトサカのような突起があるのが特徴。
花期は4~5月。

 かつて茅葺屋根が多かった頃、屋根の一番高いところに土を載せて植物を植える「芝棟(しばむね)」が行われたが、イチハツをはじめ、イワヒバ、ユリ類、アヤメ、キキョウなどがよく植えられたという。

 芝棟にすると、茅葺屋根が丈夫になり、雨漏りも防げるとといい、イチハツを植えるのは、火災を防ぐとか、雷よけの効果があると信じられていたからだとのこと。

 イチハツ(一発)は、アヤメやカキツバタを含むこの仲間の中では一番早く咲き、初花となることから「イチハツ(一初)とつけられたとか。

 別名は「鳶尾草(とびおくさ)」。花の中央に、先が2つに分岐した小さめの花びら[花柱=雌しべの一部]が3枚ある。この部分がトビ(鳶)が木にとまっている時に見られる尾羽の凹みに似ているので、この別名がついたという。

奈良県明日香村の酒船石とシャガ(射干/著莪)

2006年05月26日 | Weblog




5/11(木)、奈良県明日香村島庄(しまのしょう)にある「石舞台古墳」の内部に入ったりしてゆっくり見た後、近くにあるトイレ・休憩所で休む。缶コーヒーなどを飲んだりしていたら11:30になっていました。


奈良交通の「石舞台」バス停があるこの立派な建物の2階にある「農村レストラン・夢市茶屋」で昼食。石舞台古墳の西隣りにあって(徒歩1分)、芝生がきれいな石舞台公園から直接スロープで入れるようになっていました。

 この建物は4/1(土)に「グランドOPEN」したばかりの所で、1Fは明日香の名産と食を提供する「おみやげ処・明日香の夢市」(穫れたての農林産物や農家の加工食品・手工芸品がいっぱい。営業時間:10:00~16:00)で、2Fが「農村レストラン・夢市茶屋」(古代米や野菜料理などを中心に、村内の食材をふんだんに使ったお食事処。営業時間:11:00~16:00)となっていました。

 次は「酒船石」と「亀形石造物」を見に行くというが、入口で貰った「あすか夢だより」という新聞には、「酒船石・車で4分、徒歩なら25分。亀形石造物・車で5分、徒歩なら30分」とあり、バスで行くことにする。


奈良交通の「石舞台」バス停で待ち、「岡寺行き」のバスに乗車。



 近くには「亀形石造物遺構」があるが、「酒船石に行く近道」もあったので先ず酒船石へ行く上り坂を登る。竹林が続いていましたが、その少しうす暗い林縁にシャガが咲いていました。




酒船石と思われるものがある辺りに中学生と思われる子ども達が写真を撮り合っていました。妻が積極的にみんなの写真を撮ってやっていました。

 裏側から登ってきたような気がしていたら、やっぱり「表の登り口」が
ありました。こども達はここから下って行きました。

酒船石(さかふねいし)遺跡は、明日香村字岡というところにあり、表面に奇妙な彫刻がある長さ5.3m、幅2.27m、厚さ97cmの平らな花崗岩で、かつて酒の醸造に使用されたという言い伝えから、この名称がついたそうですが、油や薬を作るための石との説もあり、はっきりしたことは不明とのこと。







シャガ(射干/著莪)アヤメ科 アヤメ属 Iris japonica
ややうす暗い所に生える常緑の多年草で、人里近くの林下や林道沿いの半日陰に群生することが多いが、庭園や公園に植栽されることも多い。日本に自生していたものではなく、ごく古い時代に中国から入って野生化したものと考えられている。

 高さは30~70cmほどになり、葉は長さ30~60cm、幅2~3cmの剣状で、やや厚くて光沢がある。地中にランナーをのばして増える。4~5月(晩春から初夏にかけて)、胡蝶を思わせる白い優雅な花を開く。

 淡紫色の斑と黄色の突起があるこの花は直径約5cmで、伸びた茎先に数個つく。1個の花は朝開いて、夕方にはしぼむが、日ごとに咲き変わる。分布:本州~九州