5/22(月)、一関市山目立沢にある民家の庭に、「イチハツ(一初)」が咲いていました。
イチハツ(一初/鳶尾草)アヤメ科 アヤメ属 Iris tectorum
中国原産の多年草で、日本には古い時代に観賞用として渡来したという。高さは30~50cmで、葉はやや幅が広い。花は直径10cmほどで青紫色。アヤメの花に似ているが、外側の大きな花びらに鶏のトサカのような突起があるのが特徴。
花期は4~5月。
かつて茅葺屋根が多かった頃、屋根の一番高いところに土を載せて植物を植える「芝棟(しばむね)」が行われたが、イチハツをはじめ、イワヒバ、ユリ類、アヤメ、キキョウなどがよく植えられたという。
芝棟にすると、茅葺屋根が丈夫になり、雨漏りも防げるとといい、イチハツを植えるのは、火災を防ぐとか、雷よけの効果があると信じられていたからだとのこと。
イチハツ(一発)は、アヤメやカキツバタを含むこの仲間の中では一番早く咲き、初花となることから「イチハツ(一初)とつけられたとか。
別名は「鳶尾草(とびおくさ)」。花の中央に、先が2つに分岐した小さめの花びら[花柱=雌しべの一部]が3枚ある。この部分がトビ(鳶)が木にとまっている時に見られる尾羽の凹みに似ているので、この別名がついたという。