
岩手県一関市花泉町の「花と泉の公園~ぼたん・しゃくやく祭り(5/10~6/11)」の新聞広告を見ていたら、”マニア必見!!「黄冠」日本で初めて黄色の品種改良に成功/花首が強く受け咲き/大輪咲き/樹勢が強い 開花予想は5月20日頃です。”と書かれていました。
これを見て、5月12日(金)に奈良県明日香村橘にある橘寺に咲いていた黄色い牡丹の花を思い出しました。この黄色のボタンは「黄冠」ではなく、中国産の「キボタン(黄牡丹)P.lutea」との交雑品だと思いますが、珍しい牡丹を見ることができました。




橘寺は、聖徳太子が生まれたお寺として有名ですが、当時ここには「橘の宮」という欽明天皇の別宮があったそうです。現在は、新西国33霊場第10番札所で、仏頭山上宮皇院・橘寺という天台宗のお寺だそうです。




上の画像は、「黒の駒」。太子の愛馬で空を駆け、達磨大師の化身といわれる。仏頭山麓の地蔵菩薩の傍らにその姿をとどめ、災難厄除のお守りになっているという。

上の画像は「2面石」で、飛鳥時代の石造物の1つで、太子殿の左横にある。人の心の善悪二相を表したものといわれている。
キボタン(黄牡丹)ボタン科 ボタン属 Paeonia suffruticasa
ボタン(牡丹)は、中国原産の落葉低木で、古くから根を薬用にし、唐の時代には観賞用に庭園に植えられるようになったという。高さは1~1.5m。葉はふつう2回3出複葉で、臭気がある。
花期は5月。花は直径25~30cmぐらいで、一重咲き、八重咲き、万重咲きなど変化に富んでいる。花の色はピンク、紅、紫、白などのほか黄色系もある。