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peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奈良県明日香村の天武・持統天皇陵とミヤコグサ(都草)

2006年05月24日 | Weblog


5/11(木)、国立飛鳥歴史公園館前の奈良交通「高松塚」バス停から再び周遊バス「赤かめ」に載り、奈良県明日香村野口にある「天武・持統天皇陵(檜隈大内陵=ひのくま おおうちの みささぎ)」へ。2~3分ですぐ到着。まだ雨が降っている。
 同じバスに乗り合わせた老婦人が、天皇陵から離れてしまったバス停に降ろされた私たちを気の毒がってくれました。









「天武・持統天皇陵」は、壬申の乱(じんしんのらん・672年)の立役者で、古代律令国家体制を確立した天武天皇(673~686年)と、その皇后であり、自ら皇位を継いだ持統天皇(690~697年)との夫婦合葬の陵。直径約50m、周囲219m、高さは6.36mの円墳(八角形ともいわれる)で、現在は頂上部だけが残っている。宮内庁管理。





ミヤコグサ(都草)マメ科 ミヤコグサ属 Lotus corniculatus var.japonicus
河原、道ばた、草地、海岸の砂地など、日当たりの良い所に生える多年草。和名は京都周辺に多く生えていたので「都草」という名がついたといわれる。別名:コガネバナ(黄金花)、エボシグサ(烏帽子草)

 長さ15~35cmにもなる茎は地面を這い、大きな株になることも多い。葉は5個の小葉をもつ複葉で、小葉は長さ6~15mmの卵状楕円形で、葉軸の先に3個、基部に2個つく。

 花期は4~6月。葉のつけ根から伸びた柄の先に鮮やかな黄色い蝶形花を1~3個ずつ咲かせる。花は長さ1~1.5cm。

 豆果は長さ2~3.5cmの線形で、熟すと黒くなって2つに割れ、果皮がねじれて種子をはね飛ばす。

 花が黄色から朱赤色に変るものがあり、「ニシキミヤコグサ(錦都草)」という。分布:日本全土

奈良県明日香村の高松塚古墳&高松塚古墳壁画館とオオデマリ(大手鞠)

2006年05月24日 | Weblog


 高松塚古墳と高松塚古墳壁画館の壁画などを見るために雨降りの中を折りたたみ傘をさして出発。

国営飛鳥歴史公園館のトイレから140m進んだ所に方向案内板があり、あと330m。

 少し歩いた所に立派なトイレがついた無料休憩所が建っていました。コーヒーなどの自動販売機もありました。
 雨降りで寒いので、缶コーヒーを買って飲み、念のためトイレにも入る。

ほどなく「高松塚古墳壁画館」に到着。

案内板には「高松塚古墳は、壁画の保存のため一般公開できないので、館内に壁画の現状模写や再現模写などを開示している。」旨書かれています。

 また、入場するとき頂いたパンフレットには、「地元の人が墳丘の南斜面で作物貯蔵用の穴を掘ったところ凝灰岩(ぎょうかいがん)の切石を発見、これがきっかけとなって橿原考古学研究所の調査がはじまり、昭和47年3月、壁画発見となった。その後壁画は国宝に指定され、保存上いっさい公開されませんので、古墳の隣接地に壁画館を建設し、石槨(せっかく)内部の模型と壁画の忠実な模写・模造を展示することになった。」とあります。
 入場料:250円(大人1人)、9:00~17:00(入館は16:30まで)、12/28~1/3休館。飛鳥保存財団

高松塚古墳は、直径18m、高さ5mの小円墳で、石壁の表面に約5mmの漆喰が塗られ、その上に玄武、青竜、白虎、16人の男女群像などが、また天井には星宿図が極彩色に描かれています。この壁画は国宝で、その復元図が高松塚壁画館(月曜日休館)に展示されています。
 高松塚古墳は、この上のほうにありました。


行った道を国営飛鳥歴史公園館のほうにひき返すと、団体さんが傘をさして出かけるところでした。 



オオデマリ(大手鞠)スイカズラ科 ガマズミ属 Viburnum plicatum
落葉低木で、高さは1~3mになる。葉は対生し、長さ7~16cmの広楕円形で、表面の脈がへこみ、皺状になっている。

 山地に生えるヤブデマリ(藪手鞠)の園芸品種で、花がすべて装飾花(花冠が変化したもの)になったもので、観賞用として庭園や公園などに植えられている。花序(白いテマリのような花の集まり)は、直径約10cmとやや大ぶりで、大きいものだと直径12cmほどもある。

 和名は、花がテマリ(手鞠)のように球状に集まってつくことによる。別名:テマリバナ(手鞠花)

 花期は4~5月。アジサイ(紫陽花)の花に似ているが、アジサイは萼片が装飾花になったもの。

一関市街地のツルニチニチソウ(蔓日日草)

2006年05月24日 | Weblog



5/21(日)、一関市山目字寺前の山目中学校がある辺りの民家の庭にツルニチニチソウ(蔓日日草)が沢山咲いていました。




ツルニチニチソウ(蔓日日草)キョウチクトウ科 ツルニチニチソウ属 Vinca major
南ヨーロッパから北アフリカ原産の常緑つる性の多年草。最初は直立するが徐々に這い、花をつける茎は40~50cmに、そのほかの茎は1m以上になる。

 葉は対生し、卵円形で光沢のある濃緑色。葉に黄色い斑が入った品種もある。花茎は4~5cmで、春に新芽を伸ばし、直径約4cmの淡紫色の花が咲く。花筒の先が5つに裂けて5弁のように見える。花期は4月下旬~6月上旬。別名:ツルギキョウ(蔓桔梗)

卵形の照葉も美しく、半日陰でもよく育ち、常緑性で地面を這ったり、斜面から垂れて茂るので、グラウンドカバー、花壇、プランター、吊り鉢などにも向く。

 なお、同属だが、花のつく茎が直立し、花径が約5cmと小ぶりの「ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日日草)」というものもあるという。