11月10日、一関市東山町長坂字東本町のJR大船渡線のガード下で、「ヤマガシュウ(山何首烏)」の果実を見つけました。信号機の周りの雑草などは刈り払われていたのに、何故かこの木本だけが残されていました。シオデの仲間だけあって、果実も良く似ていると思います。
ヤマガシュウ(山何首烏)ユリ科 シオデ属 Smilax sieboldii
山地に生える落葉つる性木本。巻きひげで他物にからみついてよじ登る。枝は緑色で、葉柄に続く細い稜がある。剛毛状の鋭い刺が枝から直角に多数出る。
葉は互生し、葉身は長さ5~12cmの卵形で、先端は尖り、基部はハート形。ふちには小さな突起状の鋸歯がある。5個の脈が明瞭で表面は光沢がある。両面とも無毛。葉柄は長さ7~20mm、托葉から変化した長い巻きひげが1対ある。
花:雌雄別株で、5~6月、葉腋から散形花序を出し、緑色の小さな花を多数つける。花被片はふつう6個、長さ4~5mmの長楕円形、平開してややそり返る。雄花にはふつう6個の雄しべがある。雌花には雌しべ1個と小さな仮雄しべが6個ある。
果実は液果。直径約6mmの球形で、10~11月頃藍黒色に熟す。種子は赤褐色。
分布:本州、四国、九州、朝鮮半島、中国