peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

北上市飯豊のミヤギノハギ(宮城野萩)

2006年09月14日 | Weblog




東北自動車道の下り車線を走っていると、北上市の北部で「県農業研究センター」という大きな看板が目につきます。同居者が「物見台か砦のようなものがあるので確かめたい」というので9/13(水)に行ってみました。(北上市飯豊地区)
 ここには、小公園がつくられていて、いろいろな樹木などが植えられていました。「ミヤギノハギ(宮城野萩)」も今を盛りと咲いていました。










ミヤギノハギ(宮城野萩)マメ科 ハギ属 Lospedeza thunbergii
東北・北陸・中国地方の山野に自生する落葉低木で、高さは1~2mになる。花がきれいで樹勢が強いので、ハギの仲間の中では公園や庭園に最もよく植えられている。茎は束生しよく枝分かれし、枝はしなやかで、花の時期には先端が地面につくほど枝垂れる。

 葉は互生し、有柄の3出複葉。小葉は両端の尖った楕円形または長楕円形で長さ3~5cm、表面は無毛で裏面は伏毛が多い。

 7~10月、葉腋から花序を出し、紅紫色の蝶形花を多数つける。花は長さ1.5~2cmで、萼片は鋭く尖る。花序は葉より長い。花色が白い変種の「シロバナハギ(白花萩)」もある。分布:本州(東北、北陸、中国)

 なお、ハギ(萩)の仲間には、ヤマハギ(山萩)、マルバハギ(丸葉萩)、ツクシハギ(筑紫萩)、ニシキハギ(錦萩)などがある。

北上市&一関市東山町のツリフネソウ(釣舟草/吊船草)

2006年09月14日 | Weblog
北上市のタネをいっぱいつけたツリフネソウ(釣舟草/吊船草) 9月13日(水)

9/13(水)、北上市の農村部で、花とタネを沢山つけた「ツリフネソウ(釣舟草/吊船草)」を見つけました。稲田のわきを流れる小川の縁に群生していました。






一関市東山町のツリフネソウ(釣舟草/吊船草) 8月24日(木)



8/24(木)、一関市東山町田河津の矢ノ森地区の川の中に生えている「ツリフネソウ(釣舟草/吊船草)が花を咲かせていました。ただ、咲き始めたばかりで、ほとんどが1~2個のみでした。





2005年9月13日の東山町矢ノ森地区のツリフネソウ(釣舟草/吊船草)



 昨年(2005年)の9月13日、同じ矢ノ森地区の道路沿いで写したツリフネソウは沢山花をつけていました。




ツリフネソウ(釣舟草/吊船草)ツリフネソウ科 ツリフネソウ属 Impatiens textori
山中の湿った場所や水が流れ落ちる場所、水辺などに生える1年草で、しばしば群生する。高さは50~80cmぐらい。茎は赤味を帯びるものが多く、節がふくらむ。葉は互生し、長い柄があり、長さ5~15cmの広披針形。先端は尖り、縁には小突起のある鋸歯がある。

 花期は7~9月。花は紅紫色で長さ3~4cm。花の色が白色(淡いピンク)のものもあるという。

 ツリフネソウの仲間の花は、いずれも花弁が3個ある。萼片も3個あるが、花弁と同じ色なので花弁のように見える。萼片のうちの1個は大きく袋状(筒形)になり、先端は細長い距になっているが、ツリフネソウは距が渦巻き状に巻き込んでいるのが特徴。
(よく似た「キツリフネ(黄釣舟/黄吊船)の距の先は下に曲がるだけで、巻き込むことはない。)

 和名は、花柄からつり下がる花を、花器の釣舟/吊船に見立ててつけられたという。

 ホウセンカの仲間で、果実は細い紡錘形。果実は熟すと果皮が裂けて種子が飛散する。キツリフネよりやや明るい場所を好む。分布:北海道~九州