peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

束稲山のヤマナシ(山梨)

2006年10月02日 | Weblog



8/25(金)、奥州市前沢区、一関市、平泉町にまたがる「束稲山(たばしねやま)」は、標高595.7mの低山ですが、その頂上に「ヤマナシ(山梨)」の木が生えていて、実(果実)をつけていました。もしかして、誰かが梨の木を植えたのかもしれません。








ヤマナシ(山梨)バラ科 ナシ属 Pyrus pyriforia
山の中腹のやや湿った所に生える落葉高木で、高さは5~10mぐらいになり、樹皮は黒っぽい。葉は互生し、長さ6~15cmの卵形~狭卵形で、先は鋭く尖り、縁には細かい針状の鋸歯がある。

 花期は4~5月。直径2~3cmの白い5弁花が開く。花は栽培品とほとんど同じ。果実は直径2~3cmの球形で、9~10月に熟すが、酸味が強く、硬くてじゃりじゃりしていておいしくない。分布:本州~九州

 果樹として栽培されているナシ(梨)は、このヤマナシ(山梨)を改良したものと考えられているが、日本に野生しているヤマナシは人家近くの山に多いことから、本来の「自生」ではなく、中国から入ってきて栽培されていたものが野生化したという説もある。栽培の歴史は古く、江戸時代には150以上の品種があったといわれている。

束稲山(たばしねやま)のヤマブドウ(山葡萄)

2006年10月02日 | Weblog






10/1(日)、平泉メビウスの会(代表世話人・阿部慶元)の「第38回自然観察会」が、平泉町・一関市東山町・奥州市前沢町にまたがる束稲山(たばしねやま:標高595.7m)で行われました。子供2人を含む11人が3台の車に分乗して出かけました。

 山道を登り出してすぐ、木にからまって高い所に実をつけている「ヤマブドウ(山葡萄)」を見つけました。会長自ら木に登って採取しました。



一関市東山町田河津矢ノ森のヤマブドウ(山葡萄)の青い実 2006年8月24日


ヤマブドウ(山葡萄)ブドウ科 ブドウ属 Vitis coignetiae
山地に生える落葉つる性木本。巻きひげで外の植物にからみついて伸びる。巻きひげは葉と対生し、2節続けて出て、次の1節は休み、また2節続けて出るのをくり返す。樹皮は濃褐色で、縦に薄くはがれる。

 葉は長さも幅も10~25cmの5角形で、基部はハート形。裏面は褐色の綿毛に覆われている。秋は紅葉が美しい。

 6月頃、葉と対生して細長い花序を出し、黄緑色の小さな花を多数開く。花弁は5個あるが、先端は互いにくっついていて、開花するとすぐに落ちてしまう。

 果実は直径8mmほどの球形で、秋に黒紫色に熟す。そのまま生で食べたり、ジュースやジャムにする。樹皮は丈夫で、籠などを編むのに利用される。分布:北海道~四国