peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市街地のキカラスウリ(黄烏瓜)

2006年10月18日 | Weblog
一関市街地のキカラスウリ(黄烏瓜)の果実 2006年10月18日


10/18(水)、一関市山目町2丁目の住宅地を歩いていて、黄色く熟した「キカラスウリ(黄烏瓜)」の大きな実を見つけました。



一関市街地のキカラスウリ(黄烏瓜)の花 2006年7月27日


7/27、一関市街地の民家の塀に「キカラスウリ(黄烏瓜)」が沢山花を咲かせていました。多年草なので、特に植えなくとも生えてくるのでしょうが、花も実もおもしろいので大切にしているのかもしれません。屋敷の垣根などに這い登っているのをよく見ます。





キカラスウリ(黄烏瓜)ウリ科 カラスウリ属 Trichosanthes kirilowii var.japonica
林の縁や河川の堤防、人家近くの藪などに生えるつる性の多年草。茎は細く、先が2~5本に分かれた巻きひげで、ほかの植物などいろいろなものにからみつきながら伸びる。

雄株と雌株があり、数個の花が穂状についていれば雄株、1つずつなら雌株である。葉は同じ仲間の「カラスウリ」より黄色味の強い緑色で、比較的すべすべしている。(カラスウリの葉は、長さも幅も6~10cmで、縁は3~5つに浅く切れ込む。表面には白くて粗い毛があり、さわるとザラザラする。)

 花期は7~9月。花はカラスウリに似た白いレースでつくったベールを広げたような花を開く。また、カラスウリの花は、日が沈んでから開き、夜明け前にはしぼんでしまうのに大して、昼ごろまでは花を咲かせている。カラスウリに比べると花のレース状の広がりが少ない。

 果実は長さ約10cmの広楕円形で、カラスウリよりはるかに大きく、葉が枯れる頃黄色に熟す。

 イモ状にふくらんだ根は多量のデンプン(澱粉)を含み、これからつくられたものが汗止めに使われる「テンカフン(天瓜粉)」である。分布:北海道(奥尻島)~沖縄

ハマギク(浜菊)

2006年10月18日 | Weblog
ハマギク(浜菊)キク科 キク属 Chrysanthemum nipponicum

 画像は、一関市の生協一関店(コープ・コルザ)とケーズデンキ一関店の間にある街路樹の根元に植えられていたハマギク(浜菊)

海岸の崖や岩場、砂地に生える亜低木(半低木)。茎は太く木質化して、高さ50~100cmになる。花が大きくて美しいので、江戸時代初期のころから各地で栽培され、園芸化されていたという。
 葉は密に互生し、柄はなく、長さ5~9cm、幅1.5~2cmのへら形で、厚くて光沢があり、ふちには波状の鋸歯がある。

 花期は9~11月。頭状花は野生のキク属の中では最も大きいといわれ、直径6cmほどもある。頭花のふちに並ぶ舌状花は白色、中心部の筒状花は黄色。総苞は長さ約1cmの球形。

 茎が木質化することや、実の形質が違うことなどから、「ハマギク属」として扱っていることもある。 分布:本州(青森県から茨城県にかけての太平洋側)

イチイ(一位)

2006年10月18日 | Weblog
イチイ(一位)イチイ科 イチイ属 Taxus cuspidata

山地から亜高山に生える常緑高木で、北海道や東北地方に多いという。大きいものは高さ20m、直径2mにもなる。樹皮は赤褐色で縦に浅い割れ目が入る。雌雄別株。

 葉は長さ1.5~3cm、幅2~3mmの線形で2列に水平につくことが多い。

 雄花は小型で花穂をつくり、雌花は単生する。花期は3~4月。雌花は果実を結ぶが、秋(9~10月)に熟すと赤いゼリーのような仮種皮が種子を包み、先端には穴があいている。仮種皮は甘くて食べられるが、種子は有毒なので注意が必要。

 「アララギ」とか「オンコ」とも呼ばれ、北海道には、仮種皮が黄色い「キミノオンコ」と呼ばれるものがあるという。

 材は緻密で、光沢があって美しいので、飛騨の一刀彫など、彫刻によく利用される。昔はこの材で笏(こつ、こち)を作ったので「一位」の名がついたという。

 「笏」というのは、聖徳太子がお持ちになっている木札のことで、一位の木を笏の材料にしたので一位の位に因んで名付けられたそうです。

 分布:北海道、本州、四国、九州

ツリバナ(吊花)の実

2006年10月18日 | Weblog
ツリバナ(吊花)の実ニシキギ科 ニシキギ属 Euonymus oxyphyllus

丘陵から山地にかけて生える落葉低木または小高木。高さはふつう3~5mになる。葉は有柄で対生し、長さ3~10cmの卵形または倒卵形で、ふちには細かい鋸歯がある。
 紅葉や実が美しいので、公園や庭などにもよく植えられている。

 5~6月、葉のつけ根から長さ6~15cmの柄をのばし、淡緑色またはやや淡紫色を帯びた花をまばらにつける。花は直径6~7mmで、花弁は5個で円形。

 果実は直径9~12mmの球形で、熟すと5つに割れ、朱赤色の仮種皮に包まれた種子があらわれる。分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、南千島

 画像は、熟して朱赤色の皮に包まれた種子があらわれたツリバナ(吊花)の果実(実)