peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奥州市衣川区のヤマハッカ(山薄荷)

2006年10月06日 | Weblog



9/30(土)、奥州市衣川区にある安倍舘跡遺跡に行った際、道路わきの土手などに「ヤマハッカ(山薄荷)」が沢山咲いていました。普通のハッカ(薄荷)と違って、香気はほとんどありませんでした。





ヤマハッカ(山薄荷)シソ科 ヤマハッカ属 Plectranthus inflexus
山野の草地や林のへり、木の繁った土手などに自生する多年草で、高さは40~100cmになる。茎は四角形で、稜に下向きの毛がある。茎の上部で短い枝を多く出す。枝先に長い花穂を出し、青紫色の小さな花を数個ずつ数段につける。

 葉は対生し、長さ3~6cm、幅2~4cmの広卵形で、縁には粗い鋸歯があり、基部は急に細くなって葉柄の翼(ひれ)[張り出し部分]に続く。

 9~10月、青紫色の小さな唇形花が細長い穂になって多数つく。花冠は長さ7~10mm。唇形の花びらの上唇は上に立ち上がり、濃紫の斑点が多数入る。この斑点が仲間の「イヌヤマハッカ」などとの区別点。下唇は前方に突き出て、舟形になり、雌しべと4個の雄しべを包み込んでいる。
 分布:北海道、本州、四国、九州のほかアジア東部に広く分布する。

 和名は、畑に植えられることがある「ハッカ(薄荷)」に少し似ていて、山に生えるからということでつけられたという。ハッカの名がついているが、香気はほとんどない。

奥州市衣川区のママコノシリヌグイ(継子の尻拭)

2006年10月06日 | Weblog



9/30(土)、奥州市衣川区にある安倍舘跡遺跡に行った際、この案内板が建っている所のすぐ近くに「ママコノシリヌグイ(継子の尻拭)」が群生していました。色が少し違った雨蛙もいました。







ママコノシリヌグイ(継子の尻拭)タデ科 タデ属 Polygonum senticosum
日本各地の草やぶや道端、水辺などに自生する1年草。茎には下向きの短いトゲ(刺)が多く、高さは1mほどになる。葉は互生し、長さ3~8cmの三角形。三角状の葉裏には、主葉脈に沿って逆向きの刺がある。茎や葉裏の刺でほかの植物に寄りかかって伸びていく。
 タデの仲間は托葉が筒状に変化して、茎を包んでいるものが多い。ママコノシリヌグイは筒状になった托葉の上部が円形に広がっているのが特徴。

 花期は8~10月。枝先に小さな花がコンペイトウ(金米糖)のような形に集まってつく。1つ1つの花には、花弁がなく、萼が花弁状に深く5裂、花びらの上部は赤く、下部は白い。分布:日本全土

 和名は、紙が貴重品だった昔、落とし紙の代用品に季節季節の植物の葉が使われることが多かったのだが、継子(ままこ)苛めに、トゲがついたこの葉を使うかもしれないと想像してつけた名前。
 
 仲間に「ミゾソバ(溝蕎麦)」や「アキノウナギツカミ(秋の鰻攫)」がある。