peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

タンジー/ヨモギギク(蓬菊)

2006年10月16日 | Weblog



10/10(火)、一関市東山町長坂の唐梅館公園の花壇に植えられた「タンジー/ヨモギギク」が花を咲かせていました。






タンジー/ヨモギギク(蓬菊)キク科 シロバナムシヨケギク属 Tanacetum vulgare
主にヨーロッパ北部からアジアにかけて自生するキク科の草本多年性の顕花植物で、強い香りをもつ植物(ハーブ)である。日本には明治時代に渡来してきたといわれている。 

 茎は丈夫で根元は赤味がかっており、表面は滑らかで直立する。草丈は50~150cmほどになる。。葉は互生し、羽状複葉で鋸歯がある。葉の長さは10~15cm程度で、羽状の裂片が7~8組ほどに分かれる。一組の裂片は、さらに小さな鋸状の裂片に分かれ、シダの葉のような外観を呈することもある。

 夏の中ごろから秋にかけて、茎の先端近くで枝分かれして、茎の頂点に放射状に密集した丸くて平べったい(ボタン状)黄色い花を沢山咲かせる。

 タンジー(Tansy)は、ギリシャ語のathanatos(不朽)の意味に由来し、腐敗を防ぐといわれていた。古くはその強い防腐性が死体の保存用に使用されていたとのこと。更に、殺虫剤や消毒のために撒くハーブとしても広く知られ使われていたという。

 昔は茎葉を体内寄生虫の駆除薬に、健胃、食欲増進剤に、料理の香味づけなどの食用にも使用されていたが、全体に毒性を持つ成分が含まれていることが判ったために現在では食用としては用いられず、花、茎葉をポプリ、染料、ドライフラワーなどに利用するとのこと。

 日本には「エゾヨモギギク(蝦夷蓬菊)」と呼ばれるタンジーの仲間が自生している