peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ラショウモンカズラ(羅生門蔓) 2008年6月2日

2008年06月05日 | Weblog
一関市厳美町のラショウモンカズラ(羅生門蔓)
 2008年6月2日









2008年6月2日(月)、国道342号線を通り真湯の「巨木を育む森」に
行ってきました。ここでは、四季おりおりの植物を見ることができま
すし、「真湯公衆トイレ」や駐車場があって便利なので、比較的よく
出かけます。(「栗駒山/須川温泉まで15㎞」の表示があり、冬季道路
閉鎖のためのゲートもあります。)
「巨木を育む森」内の散策路を歩いていたら、時期的に少し遅かったた
め少しだけでしたが、青紫色の唇弁花を咲かせた「ラショウモンカズラ
(羅生門蔓)」に出会うことができました。





ラショウモンカズラ(羅生門蔓)
シソ科 ラショウモンカズラ(ミーハニア)属
meehania urticifolia
山地の林の中などに自生する多年草で、高さは20~30㎝になる。
葉は対生し、長さ2~5㎝のハート形で、縁には粗い鋸歯がある。
下部の葉には柄がある。

4~5月、草丈の割に大きい青紫色の唇形花をやや傾斜する茎先に
数段つける。花の長さは4~5㎝。下唇には長い毛があり、濃紫色
の斑点が目立つ。花期は4~5月。分布:本州、四国、九州。

和名は、ふっくらした大きな花の形を、京都の羅生門で渡辺綱が
切り落とした鬼女の腕に見立てたものという。「蔓」は花の後、
走出枝(ランナー)を出すことによる。

葉の白覆輪品種もあるとのこと。[栽培]繁殖は挿芽が容易。
ラショウモンカズラ(ミーハニア)属 Meehania
日本を含むアジアと北アメリカに6種自生する匍匐性宿根草。

ラショウモンカズラ(羅生門葛)

2008年06月05日 | Weblog
一関市室根町のラショウモンカズラ(羅生門葛)
 2007年5月13日







2007年5/13(日)、岩手県緑化推進委員会主催の「ふるさとの
巨樹・名木観察会」に参加した際、昼食を摂った一関市室根町
折壁字田茂木の田茂木砂防公園の田茂木川のそばで「ラショウ
モンカズラ(羅生門葛)」が、下唇に濃紫色の斑点が目立つ青紫
色の唇形花を咲かせていました。
この野草の和名は、花を鬼女の腕にたとえたといわれており、
なんともユニークな名前で忘れ難いです。







ラショウモンカズラ(羅生門葛)シソ科 ラショウモンカズラ属
Meehania urticifolia
山地の林の中などに生える多年草で、花茎は直立して高さ20
~30cmになる。葉は対生し、長さ2~5cm、幅2~3.5cmの卵心形
で、質は薄く、縁には粗い鋸歯がある。下部の葉は2~4cmの葉
柄があるが、上部の葉はほとんど柄がなく、茎を抱くような形
になる。

花期は4~5月。花茎の上部の葉のわきに長さ4~5cmで青紫色の
唇形花をいくつかつける。花冠の下唇の幅は大きく、内側に長
い白毛が生えており、濃紫色の斑点が目立つ。雄しべ4個のうち
2個が長い。蕚は筒状で長さ13mmほどあり、先端は5浅裂し、ま
ばらに開出毛が生える。花のあと、茎の下部の方から長い走出枝
(ランナー)が出て広がる。

和名は、草丈の割りに大きい花の形を、京都の羅生門で渡辺綱
が退治し、切り落とした鬼女の腕に見立てたものという。何とも
ユニークな発想である。
「カズラ」は「蔓」とも書き、花のあと走出枝(ランナー)を
出すことによる。 分布:本州、四国、九州