peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

世界の椿館・碁石の洋種クモマグサ(雲間草)

2011年03月05日 | 植物図鑑

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2011年2月16日(水)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280番地1)の出入り口の所にある「エントランスホール」では、四季折々の花卉(かき)と椿苗を展示販売していますが、それらの中に濃桃、赤、淡黄白色の花を咲かせた洋種クモマグサ(雲間草)がありました。

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ユキノシタ科 サキシフラガ(ユキノシタ)属 Saxifraga:北半球の山地に約440種が分布する一年草、二年草、多年草。日本には16種ほどが分布する。「ダイモンジソウ属」ともいう。

ヨウシュクモマグサ(洋種雲間草) ユキノシタ科 サキシフラガ(ユキノシタ)属 Saxifraga

日本の高山に自生するクモマグサとは別種の園芸品種なので、区別するために「洋種」がついて流通している。別名:セイヨウクモマグサ(西洋雲間草)。ヨーロッパ北西部・中部原産の耐寒性多年草。特徴:自然にこんもりとした草姿になり愛らしい花を咲かせるので人気の鉢花だが、「クモマグサ」の名前で出回るのは洋種クモマグサで、日本の高山に自生するクモマグサとは別種。濃緑色の葉をつけた茎が分枝し、地面を這うように伸びてクッション状に広がり、春に花茎を伸ばして5弁の小さな花を沢山咲かせる。花期:3~4月。出回り時期:12~5月。用途:鉢植え、ロックガーデン。

栽培管理:開花苗を求め、水はけの良い場所に植える。春は日当たりのよい場所でこんもりとした開花株を楽しみ、花後は、夏に蒸れないような大きさに株を分ける。その際、新芽が出ている高さまで茎を切り戻し、素焼き鉢などに植え替えて涼しい場所で夏越しさせる。黒くなった下葉の部分は、埋めてもかまわない。挿し芽もできる。耐寒性はあるが、日当たりのよい戸外に置く。また、高温多湿に弱いので、夏は雨の当たらない風通しの良い半日陰に移し、(小さな株で)できるだけ涼しく夏越しさせる。鉢土が乾いたらたっぷり水やりする。

[西東社発行「知りたい花の名前がわかる 花の事典(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」&主婦の友社発行「色がわかる四季の花図鑑」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/d/20100518 [peaの植物図鑑:クモマグサ(雲間草)/ヨウシュクモマグサ(洋種雲間草)]

http://stewartia.net/engei/engei/Yukinoshita_ka/saxifraga.html [クモマグサ(洋種クモマグサ)]

http://shop.teftef.biz/?pid=26713930 [洋種クモマグサ・白花品種]

http://www.florallanguage.com/family/saxifragaceae/saxifraga/index.html [クモマグサ(雲間草:花の言葉]

http://holidaze.blog.eonet.jp/memo/2010/02/post-bf7e.html [クモマグサ:ヨウシュクモマグサ]

http://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_p_detail&target_plant_code=63 [みんなの趣味の園芸:雲間草]

http://www.yasashi.info/ku_00026.htm [洋種クモマグサの育て方:ヤサシイエンゲイ]


世界の椿館・碁石のヒメエニシダ(姫金雀枝)/キティスス・ラケモスス

2011年03月05日 | 植物図鑑

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2011年2月16日(水)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280番地1)の出入り口の所にある「エントランスホール」では、四季折々の花卉(かき)と椿苗が展示販売されていますが、それらの中に黄色い蝶形花を沢山つけた矮性の金雀枝(えにしだ)ヒメエニシダ(姫金雀枝)/キティスス・ラケモススと思われるエニシダありました。

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マメ科 エニシダ(キティスス)属 Cytisus:

別名:エニスタ。ヨーロッパ中部・西部及び地中海沿岸地域に分布する耐寒性低木または小高木。日本には江戸時代のはじめ・延宝年間(1673~81年)に渡来し、庭や公園などによく植えられている。常緑または落葉性。箒(ほうき)状に枝分かれして、高さ2~3mになる。枝の先は垂れ下がる。若枝は緑色で稜があり、はじめ毛があるが、後無毛となる。葉は互生し、単身複葉または3出複葉あるいは両者を混在する。小葉は小さく倒卵形または倒披針形で全縁。花のつく枝では側小葉が退化して頂小葉だけになる。

エニシダ(金雀枝) マメ科 エニシダ(キティスス)属 Cytisus scoparius

ヨーロッパ原産で高さ2~3mになる常緑低木。花は黄色で葉腋に1~2ずつつき、群がって咲く。5月頃、前年枝の葉の腋または頂部に長さ約2㎝の黄金色の蝶形花を開く(総状花序か束状)。雄しべは10個で長短があり、下側の9個は合着する。雌しべは長さ2.5㎝と長い。雄しべと雌しべは翼弁と竜骨弁に包まれているが、ハナバチ類が止まると、その重みで花弁が開き、雄しべがはじけてハチ(蜂)を巻き込み、花粉の受け渡しをする。萼は長さ約5㎜の鐘形で、先は2裂する。花柄は約8㎜。豆果は長さ4~5㎝の扁平な長楕円状線形で黒褐色に熟す。中に黒い種子が多数ある。

本属の園芸品種には、黄色に紅のぼかしが入るホオベニエニシダ(頬紅金雀枝)cv.Andreanusのほかにも、様々な花色のがあるほか、シロバナエニシダ(白花金雀枝)なども出まわる。鉢植えで人気のある矮性種のヒメエニシダ(姫金雀枝)は早春から店頭に並ぶが、関東以西の暖地では地植えにすると2mほどになる。

本種及びシロバナセッカエニシダC.multiflorusの色変わり品種、両者の雑種キティスス・ダリモレイC.×dallimorei、さらに同属のキティスス・プラエコクスC.×praecoxとの交雑もされ、花色も白、黄、赤、ピンク、複色と増し、キティスス・ラケモススC.×racemosus(Genista×spachiana)のように小株で鉢物に向くなど、多くの用途が生じた。キティスス・ステノペタルスC.stenopetalusは本種より小型で、花も小さい。ほかにシロバナセッカエニシダの’藤田寒咲き1号’cv.Fujita-kanzaki No.1、本種には’ゴールド・フォード’cv.Gold Fordなどの園芸品種がある。

種小名のscopariusは”ほうき状”の意味。花期:3~5月。出回り時期:2~5月、9~11月。用途:庭植え、切り花、鉢植え、花材。

栽培管理:庭植えは日当たりと水はけが良くて強風の当たらない場所を選ぶ。鉢植えは日のよく当たる場所に置き、過湿を嫌うので鉢土の表面が白く乾いてからやっぷり水やりする。繁殖は種子または挿し木による。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」&西東社発行「知りたい花の名前がわかる 花の事典(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Cytisus-racemosus.html [キティスス・ラケモスス]

http://www.komeri.com/howto/html/02100.html [ヒメエニシダ(別名:キティスス・ラケモスス)]

http://stewartia.net/engei/tree/Mame/Cytisus.html#rakemosusu [エニシダ/エニシダ・ラケモスス]

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/himeenisida.html [ヒメエニシダ(姫金雀枝)]

http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-f/naiyou/enisida0.htm [ヒメエニシダ]

http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt/kigi/enisidhm.htm [ヒメエニシダ(キティスス・ラケモスス)]

http://kero1113.seesaa.net/article/118709025.html [エニシダとヒメエニシダ]

http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-hime-enishida_large.html [ヒメエニシダ(姫金雀枝)]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/4631052778ea969af5ad622cf7ddc24a [peaの植物図鑑:世界の椿館・碁石のヒメエニシダ(姫金雀枝)&エニシダ(金雀枝)]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/8e153c2922d541a099fc63f7fe8cfe1f [peaの植物図鑑:一関市街地のホオベニエニシダ(頬紅金雀枝)ほか]