2011年6月5日(日)、一関市博物館(字沖野々215)主催の「骨寺村荘園遺跡ツアー」が行われたので、妻と一緒に参加しました。募集人員は30名ということでした。市のバスで国道342号線の「下真坂」バス停付近まで移動してから、歩き始めました。
磐井川に流入している本寺川沿いの農道を遡る形で史跡・不動窟(ふどうのいわや)の方角へ歩きました。
(上)絵図の上部(西端)に描かれている「駒形」「駒形根」と書かれたひときわ高い山は、現在の須川岳(栗駒山)とのこと。
(上)「不動窟(ふどうのいわや)」があるという不動橋付近で、博物館の職員から説明を聞くツアー参加者一行。
http://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/icm/03honedera/03_02_05.html [不動窟]
(下)この不動橋付近の山裾に生えているホオノキ(朴の木)が、花を沢山咲かせていました。
(上と下)絵図に描かれた当時と変わらないままに耕作されている田圃。
ほかの地区にある田圃のほとんどが区画整理などが行われていて、自然の地形に沿って作られた曲線状の水路や水田群が見られる所は少なくなりました。これらは中世中期(14世紀)の「田屋敷」と呼ばれる土地利用を示すものとされ、本地区の文化的景観の特質となっています。
(上)本寺川の右岸沿いの農道を西(駒形根神社方面)に向かって歩いて行くと、左手に始終、荘園景観(水田)を眺められます。遠西遺跡(とおにしいせき)付近では、当時の面影を残す小規模な水田区画を見ることができます。
(下) ここまで来ると史跡・若神子社(わかみこしゃ)があるという水田の中の木立の全容が見えてきます。かつては口寄せをする巫女の守護神だったと考えられています。道が整備されておらず、訪れるにはガイドの案内が必要です。
ホオノキ(朴の木) モクレン科 モクレン(マグノリア)属 Magnolia obovata
別名:ホオ(朴)、ホオカシワ(朴柏)。
http://www.hana300.com/hoonok.html [朴の木(ホオノキ)]
http://www.toshiba.co.jp/elekitel/nature/2002/nt_06_ho.htm [シリーズ自然を読む:樹木の個性を知る「ホオノキ」]