peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市東山町松川のシラン(紫蘭) 2011年6月10日(金)

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2011年6月10日(金)、一関市東山町松川字滝ノ沢平の県道一関大東線沿い(狭山トンネルから100mほどの所)にある民家の庭でシラン(紫蘭)が花を沢山咲かせていました。

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シラン(紫蘭) ラン科 ラン属 Bletilla striata

日当たりのよい湿った斜面などに生える多年草だが、野生品はなかなか見られない。花が美しいので、庭によく植えられている。葉は長さ20~30㎝の披針形で、先は尖り、縦じわが目立つ。花期は4~6月。花茎は高さ30~70㎝になり、紅紫色の花を数個つける。花は直径4~5㎝。地中にある球形の偽球茎は白及根(はくきゅうこん)と呼ばれ、薬用に使われる。また粘性があるので七宝細工の接着剤にも利用される。分布:本州(関東地方以西)~沖縄。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]


「骨寺村荘園遺跡ツアー(3)」&ハナウド(花独活) 2011年6月5日(日)

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2011年6月5日(日)、一関市博物館(字沖野々215)主催の「骨寺村荘園遺跡ツアー」に妻と共に参加しました。市のバスで国道342号線の下真坂バス停付近まで移動してからバスを降りて、本寺川に沿った道を上流に向かって歩きながら、博物館職員の案内で散策しました。

「史跡・不動窟(ふどうのいわや)」があるといわれる不動橋の辺りからは「史跡・若神子社(わかみこしゃ)」の全容が見えてきました。

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史跡・若神子社(わかみこしゃ)は、水田の木立が印象的な場所で、かつては口寄せをする巫女の守護神だったと考えられています。道が整備されておらず、訪れるにはガイドの案内が必要です。

http://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/icm/03honedera/03_02_04.html [若神子社]

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「不動窟(ふどうのいわや)」があるとされている辺りは、本寺川が山裾に沿って流れており、若神子社がある辺りから山裾を少しずつ離れて行って、「要害橋(要害橋)」辺りでは田圃の真ん中を流れています。

(下)この本寺川の縁には、ハナウド(花独活)が、白い花を沢山咲かせていました。

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ハナウド(花独活) セリ科 ハナウド属 Heracleum nipponicum

川岸や林の縁などのやや湿った所に生える越年草、ときに多年草。高さは1~1.5m。茎は中空で太く、粗い毛がある。葉は互生し、大形の3出または羽状複葉で、小葉はさらに粗く切れ込む。花期は5~6月。大形の複散形花序に白い小さな花を多数つける。花序の外側の花は内側の花より大きく、特に外側の花弁は大きくて、先が2つに切れ込んでいる。分布:北海道、本州(近畿地方以北)。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]

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(下)絵図の最上部(西側)に「駒形」「駒形根」として描かれている一際高い山は、現在の「栗駒山(須川岳)」。絵図に描かれた「骨寺村」のどこからでも良く見えるようです。

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(下)本寺川沿いの散策路(農道)を歩いていると、国道342号線側に杉の大木などが生えている屋敷が何軒も見えます。強風から屋敷を守る「エグネ」というもので、大昔から維持されてきているようです。

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(上と下)本寺川が左に曲がっていて、「要害橋」の辺りでは、国道342号線と山際の中間ぐらいの所に位置しています。史跡・要害館跡(ようがいだてあと)は、右手前方の山裾にあるそうです。

史跡・要害館跡(ようがいだてあと):戦国時代の簡単な造りの山城跡。荘園の終末を示す遺跡とされています。道のない私有地のため立ち入りはご遠慮くださいとのこと。

http://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/icm/03honedera/03_02_10.html [要害館跡]P1770077

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(上と下)「要害橋」まで来ました。ここから左側に行くと国道342号線の「塚」バス停や8区公民館があります。右の方に400mほど行くと、山裾に史跡・遠西遺跡(とおにしいせき)があるとのこと。

http://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/icm/03honedera/03_02_09.html [遠西遺跡]

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(下)要害橋から若神子社の方角を見ると、自然の地形に沿って作られた曲線状の水路や水田群が見られます。それらは中世中期(14世紀)の「田屋敷」と呼ばれる土地利用を示すものとされ、本地区の文化的景観の特質となっています。

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以上、[一関市発行「骨寺村荘園遺跡散策マップ」より]