peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手県金ケ崎町のショクヨウギク(食用菊) 2014年10月4日(土)

2014年10月09日 | 植物図鑑

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2014年10月4日(土)、岩手県胆沢郡金ケ崎町の「重要伝統的建造物群保存地区」内にある自宅に居住している妻の知人(友人)の家を訪ねました。屋敷内の畑に植栽されたショクヨウギク(食用菊)が黄色い花を沢山咲かせていました。

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ショクヨウギク(食用菊) キク科 キク属 Dendranthema×morifolium

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花びら(舌状花)を摘み取っておひたし、酢の物、汁の実などに利用する。「リョウリギク(料理菊)」とも呼ばれる。

キク(菊)は、中国原産の多年草で、高さは1mほどになる。8世紀後半に中国から延命長寿の薬として渡来し、江戸時代になって観賞用に栽培されるようになった。多くの品種に分化したなかで、花びらが厚く、苦味が少なく、香りの高いものが食用にされた。東北地方や新潟県など、冷涼な地域で多く栽培される。開花期は8~10月。出回り時期は一年中だが、旬は秋。栽培:日なたで適湿肥沃な土壌に、春に苗を定植する。[山と渓谷社発行「ヤマケイポケットガイド?野菜・果物」より]

ショクヨウギク(食用菊) キク科 キク属 

お馴染みのキクのうち、「食用ギク」として青果物店の店先に出るのは、黄色花の甘菊系のもの。食用にしたり、薬用にするのは、この種類である。薬用部分は花、採取時期は秋。生薬名:菊花(きくか)。平安時代の中ころに出た「延喜式(えんぎしき・927年)」の典薬寮の中に、黄菊花(おうぎくか)の名が見えるので、このころすでに薬として用いられていたことは明らかである。

今日の栽培ギクのもとになったキクは、天平時代の終わりごろに中国から入ったもので、平安の初期には、すでに中国の故事にならって、旧暦の9月9日に重陽の宴が宮中で催され、天皇が臣下に菊花酒を賜り、無病息災、長寿延年の縁起を祝うようになった。

食用ギクを薬用に:「薬用ギク」という名のキクはなくて、食用になるキクを薬用に使う。食用ギクの主産地は、青森県八戸市を中心とした農村で、阿房宮(あぼうきゅう)という種類を栽培して出荷している。また食用ギクは生のままでは保存ができないので、花弁を蒸して乾燥した菊海苔(きくのり)にして生産している。

長寿の薬に:中国本草の古典「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」には、「久しく服すれば、血気を利し、身を軽くし、天年を延べる」とあって、長寿の薬としている。また、「名医別録」には、「腰痛去来して陶々たるものを療じ、胸中の煩熱を除き、腸、胃を安んじ、五脈を利し、四肢を調える」とある。キクが薬として腰の痛み(ここでは関節炎やリウマチのような痛み)を除き、胃腸の働きをよくして、からだ全体の調子をととのえるという効能を述べている。

調整法:秋に花を摘み取り、緑の総苞を除いた花弁のみを日干しにして保存する。

成分:アデニン、コリン、アピゲニンの配糖体などを含んでいる。

薬効と用い方:咳(せき)止めに乾燥した菊花5~10gを水200mlで煎じて、煮立ったら火を止め、2~3回に分けて空腹時に服用する。砂糖少々を加えて飲んでもよい。[主婦の友社発行「薬草カラー図鑑1」(伊沢一男・著)より]

http://biwa118.web.fc2.com/sanyasou/syokuyougiku.htm [ショクヨウギク(食用ギク)/菊花(キクカ)]

http://www.ntyk.net/yasai/140.html [ショクヨウギク:野菜のきょうしつ]

http://hatazakura.air-nifty.com/blog/2012/09/926-8028.html [ショクヨウギク(料理菊・もってのほか):草木365日]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=36208220&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:金ケ崎町の食用菊]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=36202738&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:のキク/食用菊?]


一関市磐井町のカリン(花梨)の実 2014年10月8日(水)

2014年10月09日 | 植物図鑑

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2014年10月8日(水)、一関シネプラザ(一関市磐井町)に映画を観に行きました。駐車場に行ったら、近くの民家の庭に植えられている10mほどもあるカリン(花梨)の木が、大きな実を沢山付けていました。

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カリン(花梨・花櫚) バラ科 ボケ属 Chaenomeles sinensis

中国原産の落葉小高木~高木。日本には古い時代に入り、甲信越、東北地方に多く植えられている。中国名は榠樝。高さは5~10mになる。樹皮は鱗片状に剥がれ、その痕が斑(まだら)模様になってよく目立つ。葉は長さ4~8㎝の卵形~倒卵形。4~5月、短枝の先に直径3㎝ほどの淡紅色の花が1個ずつ咲く。花弁は5個。

果実は長さ8~15㎝の楕円形または倒卵形で、10月に黄色に熟し、芳香がある。果肉は堅くて酸味が強いので生では食べられないが、果実酒や砂糖漬けにする。最近は果実のエキスでのど飴がつくられている。喘息(ぜんそく)や咳(せき)止めなどの薬用にも利用される。用途:庭木、盆栽、家具材、床柱。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=43453208&blog_id=82331[peaの植物図鑑:一関市山目才天のカリン(花梨) 2012年11月29日(金)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=41205638&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市田村町のカリン(花梨・花櫚)の実 2013年11月29日(金)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38565093&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:平泉・観自在王院跡のカリン(花梨・花櫚)の実 2011年10月27日(木)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35913797&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市水沢区のカリン(花梨・花櫚)の実 2010年10月24日(日)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32940641&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市川崎町のカリン(花梨・花櫚)の実 2009年11月12日(木)]

http://momonatu.blog5.fc2.com/blog-entry-903.html [カリンの花]

http://www.hana300.com/karin0.html [カリン(季節の花300)]


松竹映画「リトル・フォレスト 夏/秋」を観る! 2014年10月8日(水)

2014年10月09日 | 映画鑑賞

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2014年10月8日(水)、「一関シネプラザ2」(一関市磐井町)で上映中の松竹映画「リトル・フォレスト 夏/秋」を妻と共に観賞しました。奥州市などにロケした映画だというので観たのですが、特にこれといった物語(ドラマ)もない、下記の新聞記事などに記載されているような「自然と共存 魅力描く」映画だと思いました。”自然の恵みを食べて、生きる力を充電する春夏秋冬の4部作”の中、この日は、「夏」編と「秋」編が続いて上映されましたが、緑豊かな農村風景が特に印象に残りました。

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あらすじ:”小森”は東北のとある村の中の小さな集落。いち子(主役 橋本愛)は一度都会に出たけれど、自分の居所を見つけることができず、ここに帰ってきた。近くにスーパーやコンビニもない小森の生活は自給自足に近い暮らし。稲を育て、畑仕事をし、周りの野山で採った季節の食材から、毎日の食事をつくる。夏は畑でとれたトマトを使ったパスタや麹から作った米サワー、秋には山で採った胡桃(くるみ)の炊き込みごはん。栗の渋皮煮、冬は温かいひっつみや小豆を入れて焼いたマフィン、春は蕗の薹(ふきのとう)を使ったばっけ味噌、春キャベツのかき揚げ…。四季折々に様々な恵みを与える一方で、厳しさも見せる東北の大自然。時に立ち止まりながら、自分と向き合う日々の中で、いち子は美味しいものをもりもり食べて明日へ踏み出す元気を充電していく…

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原作は「月刊アフタヌーン」に連載された五十嵐大介の人気コミック。生きるために、食べる。そして食べるために自分で作る。全てがひとつながりになったシンプルな暮らしの中で、自分の生き方を見つめなおしていく主人公の姿を描き、高い評価を得ています。映画では、美しい四季の移ろいを映しとるため、約1年間に渡って岩手県奥州市にてオールロケを敢行。春夏秋冬の4部作として完成させました。(今回は「夏」編と「秋」編)が上映されました。)

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旬の食材から生み出される美味しい料理の数々:主人公・いち子が畑や周りの野山で採ってきた旬の食材を使って作る食事も見どころのひとつ。女性から絶大な人気を誇る料理研究家・野村友里率いる「eatrip」チームのディレクションにより原作に登場する料理が忠実に再現されています。素朴さの中にも工夫がこらされた料理の数々は観るだけで御腹が空いてくることうけあいです。

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1年間のオール東北ロケに挑んだ少数精鋭のスタッフ・キャストたち:主人公・いち子役には、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でその人気を全国区に広げた若手実力派・橋本愛

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またいち子の幼馴染のユウタ役に三浦貴大(たかひろ)、同じく幼馴染のキッコ役に「あまちゃん」で橋本と共演した松岡茉優、キャンプ場の管理人・シゲユキ役に温水洋一、更に、いち子の母・福子役を桐島かれんが演じます。監督は『laundry』、『重力ピエロ』等で海外でも高い評価を受ける森淳一。プロデューサーには『タイヨウのうた』『永遠の0』の守屋圭一郎音楽はエレクトロニカという枠を超え、国内外で高い評価を獲得するアーティスト、宮内優里が担当。そして、yui率いるFLOWER FLOWERが、春夏秋冬それぞれのイメージにあわせて4曲を描き下ろし、各編の主題歌として提供するのも大きな話題です。

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(上)この「いち子の家」はロケセットのため奥州市の大森には存在しないとのこと。(下)最近奥州市が配布した映画『リトル・フォレスト』の”小森” 大森・ロケ地拡大マップ(映画館で頂きました。)

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