2014年10月18日(土)、一関市千厩町千厩の千厩ショッピングモール・エスピアで千厩野草会(金野昌敏会長)の「秋の山野草展」が開催されたので観に行ってきました。[10/19(日)は9時~午後4時まで]
ダイモンジソウ(大文字)をはじめ、コハマギク(小浜菊)、ウメバチソウ(梅鉢草)、リンドウ(竜胆)などの鉢植えや寄せ植え、盆栽など約150点が展示されていました。それらの中に、黄色く色づいた実を沢山つけたフォックスフェイスがありました。この植物はフォックスフェイス、カナリーナス(カナリアナス)と呼ばれるほかツネナス(狐茄子)、ツノナス(角茄子)という和名もあります。
ナス科 ソラナム(ナス)属 Solanum :ソラナムとはナス科ナス属の総称で、ナス(茄子)やジャガイモなど野菜のほかに、花や果実が美しい観賞植物も多い。アフリカ、パラグアイ、アルゼンチンなど熱帯から温帯に広く分布し、約1700種がある。草本または低木で、つる性になるものがある。葉は互生し、花は集散花序または散房花序につき、花や実の観賞価値のあるものが多い。
ソラナム・マンモスム Solanum manmosum は、熱帯アメリカ原産。果実が黄色かオレンジ色。徳利形で、基部に乳頭状の突起をつけるので、フォックスフェイス、キツネナス(狐茄子)の名があり、生花材料に好まれる。そのほかにも観賞用ナス、カナリアナスなどとも呼ばれる。
仲間:花を楽しむものは中南米原産で淡い藤色の花が下向きに咲くルリヤナギや星形の白い花をつけるヤスミノイデス(ツルハナナス)、アルゼンチンからパラグアイ原産の高さ1~2mになる低木で、暗青色~紫色の花が春から秋まで咲き続けるラントネッティーS.rantonnetii、オセオニア原産のシホウカ(紫宝花)、熱帯アメリカ原産の常緑つる性低木で、支柱に添ってよじ登り、垂れ下がった花房に青紫色の花をつけるシーフォーシアヌムS.seaforthianumなどがある。
実を楽しむのはトマトのような赤い小さな実をつけるアカナス(赤茄子)、秋から冬にかけて枝いっぱいにつけた丸い果実が赤や黄に変化するフユサンゴ(冬珊瑚)、アンデス山系原産の低木で、果実が多汁質で芳香があり、生食できるムリカツム(ペピーノ)S.muricatumやコスタリカ原産の大型のつる性植物で、まばらにかぎ状の刺があるヴェンドランディーS.wendlandiiなどがある。
花期:5~7月、9~11月。用途:鉢植え、切り花、庭植え。管理:寒さに弱いものが多く、明るい室内で冬越しさせたほうが安全。姿が乱れたら切り戻す。直立性の多くは通常一年草として扱い、つる性のものは支柱を立てて添わす。挿し木か種子で殖やす。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」&西東社発行「知りたい花の名前が分かる 花の事典(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35595796&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市中里「コメリ」のソラナム・マンモスム/フォックスフェイス 2010年9月17日(金)]