peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

JR盛岡駅のソヨゴ(冬青)  2015年11月8日(日)

2015年11月08日 | 植物図鑑

2015年11月8日(日)、JR盛岡駅のバスターミナルの植え込みに植栽されているソヨゴ(冬青)の木が、真っ赤に熟した実を沢山つけていました。

 ソヨゴ(冬青)モチノキ科 モチノキ属 Ilex pedunculosa

 山地に生える常緑小高木。庭木としてもよく植えられている。高さは5~10m。樹皮は灰褐色で滑らか。葉は互生し、長さ4~8㎝の卵状長楕円形で、表面は光沢があり、縁は波打つ。6月頃、白い小さな花が咲く。雌雄別株。雄花はやや長い柄の先に数個ずつつき、雌花は普通1個ずつつく。花弁は4~5個。果実直径6~9㎜の球形で赤く熟す。果実には長さ3~4㎝の柄がある。分布:本州(中部地方以西)~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


平泉中尊寺の菊花展(その7) 2015年11月5日(木)

2015年11月08日 | 植物図鑑

 2015年11月5日(木)、世界遺産・平泉中尊寺で開催中の「中尊寺菊まつり」(10月20日~11月15日)を見に行ってきました。中尊寺本坊の入口付近に設けられた特設会場に沢山の菊の鉢が展示されていました。 

大菊3本作り(その3):「大和菊の会」と「盛岡菊花会」の展示

(下3つ)「国華聖者」 大和・千坂 東さん

(下3つ)「精興右近」 大和・千坂 東さん

 

(下3つ)「精山春姫」 大和・千坂 東さん

(下3つ)「国華銀強大」 水沢・飯坂寛治さん

(下3つ)優等賞 「国華の銀」

(下3つ)「精興綾姫」 水沢・須藤正弘さん

(下4つ)入選 「国華強大」 水沢・松本繁雄さん

 

(下3つ)「国華強大」 水沢・飯坂寛治さん

 キク(菊)キク科 キク属 Chrysanthemum morifolium

日本にはキク(菊)の野生種が沢山あるが、栽培のキクについては、中国から渡来したものであることに疑いはない。キクの祖先は中国の北部に自生するチョウセンノギクと、中部に自生するハイシマカンギクの交雑品から出発し、唐の時代には園芸品が存在したらしい。日本には奈良時代には伝えられたと考えられている。

キクの品種改良が急速に進んだのは江戸時代で、大小さまざまなタイプのキクの品種が生まれた。栽培ギク(家ギクとも呼ばれる)は頭花の大きさによって、大菊、中菊、小菊の3つに分けられている。

 大菊は直径18㎝以上のもので、鉢植えの3本仕立てで育てられる。最もポピュラーなものは多数の舌状花が盛り上がって咲く厚物(あつもの)咲き厚走(あつはしり)咲き。繊細な感じのものは管物(くだもの)咲きで、舌状花が細い管状になっている。太さによって太管、間管(あいくだ)、細管、針管の4タイプがある。太い管状の舌状花が力強く狂うのが大摑(おおづか)み咲きで、青森県八戸市を中心に発展したので八戸菊(奥州菊)ともいう。そのほか菊の紋章のような一重の一文字咲き、岐阜県大垣市を中心に育成された二重タイプのの美濃菊がある。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]