peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

平泉中尊寺のムラサキシキブ(紫式部) 2015年11月5日(木)

2015年11月09日 | 植物図鑑

2015年11月5日(木)、世界遺産・平泉中尊寺に行きました。月見坂を登って行くと、道路沿いに生えているムラサキシキブ(紫式部)と思われる樹木が、紫色に熟した果実を沢山付けていました。また、並行して総門跡の所まで続いている道路沿いにもムラサキシキブ(紫式部)と思われる樹木が生えていて、紫色に熟した果実を沢山付けていました。

(上と下)月見坂から分岐している細い道があり「そば処・義家」があります。その道を登って行くと八幡堂があり、トイレがあり、総門跡の所で合流します。

(上)登り側から見た八幡堂周辺と(下)下り側から見た八幡堂周辺。

(下)下り側から見た「そば処・義家」付近。

 ムラサキシキブ(紫式部)クマツヅラ科 ムラサキシキブ属 Callicarpa japonica 

実の美しさを紫式部にたとえた名前といわれる。丘陵や低い山に普通に見られる落葉低木。高さは2~3mになる。葉は対生し、長さ6~13㎝の倒卵形または長楕円形で、縁には細かい鋸歯がある。花期は6~7月。葉のつけ根から柄を出し、淡紅紫色の小さな花が多数群がってつく。花は長さ4~5㎜。果実直径4㎜ほどの球形で、秋に紫色に熟す。分布:日本全土。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より] 


平泉中尊寺の菊花展(その8) 2015年11月5日(木)

2015年11月09日 | 植物図鑑

2015年11月5日(木)、世界遺産・平泉中尊寺で開催中の「中尊寺菊まつり」(10月20日~11月15日)を見に行ってきました。中尊寺本坊の入口付近に設けられた特設会場に沢山の菊の鉢が展示されていました。 

大菊3本作り(その4):「花泉菊愛好会」と「盛岡菊花会」の展示

(下3つ)「国華聖者」盛岡・稲川晄一さん

(下2つ)「新大平銀峰」 盛岡・松本光雄さん

(下2つ)「国華金山」

(下3つ)文部大臣賞 「国華王座」 盛岡・稲川晄一さん

(下2つ)入選 「国華八十吉」 花泉・佐々木

(下3つ)「精興右近」 花泉・佐々木さん

(下3つ)優等賞 「精興右近」 千葉ミヨ子さん

(下3つ)入選 「国華大明日」 千葉ミヨ子さん

 キク(菊)キク科 キク属 Chrysanthemum morifolium

日本にはキク(菊)の野生種が沢山あるが、栽培のキクについては、中国から渡来したものであることに疑いはない。キクの祖先は中国の北部に自生するチョウセンノギクと、中部に自生するハイシマカンギクの交雑品から出発し、唐の時代には園芸品が存在したらしい。日本には奈良時代には伝えられたと考えられている。

キクの品種改良が急速に進んだのは江戸時代で、大小さまざまなタイプのキクの品種が生まれた。栽培ギク(家ギクとも呼ばれる)は頭花の大きさによって、大菊、中菊、小菊の3つに分けられている。

 大菊は直径18㎝以上のもので、鉢植えの3本仕立てで育てられる。最もポピュラーなものは多数の舌状花が盛り上がって咲く厚物(あつもの)咲き厚走(あつはしり)咲き。繊細な感じのものは管物(くだもの)咲きで、舌状花が細い管状になっている。太さによって太管、間管(あいくだ)、細管、針管の4タイプがある。太い管状の舌状花が力強く狂うのが大摑(おおづか)み咲きで、青森県八戸市を中心に発展したので八戸菊(奥州菊)ともいう。そのほか菊の紋章のような一重の一文字咲き、岐阜県大垣市を中心に育成された二重タイプのの美濃菊がある。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


JR盛岡駅のドイツスズラン(独逸鈴蘭) 2015年11月8日(日)

2015年11月09日 | 植物図鑑

2015年11月8日(日)、JR盛岡駅のバスターミナルの植え込みに植栽されているソヨゴ(冬青)の木の根元に群植されているドイツスズラン(独逸鈴蘭)と思われる植物が、葉を黄葉させ、真っ赤に熟した実を沢山つけていました。

 ドイツスズラン(独逸鈴蘭)ユリ科 スズラン属 Convallaria majalis

ヨーロッパ各地に広く分布する多年草。スズランの名で園芸店などで売られているのはこのドイツスズランで、日本に野生するスズランより花が大きく、香りも強い。葉は幅が広くて光沢がある。また日本のスズランは花茎が葉より低いが、ドイツスズランは花茎が葉と同じくらいの高さになる。園芸品種には花がピンクのもの、八重咲きのもの、葉が斑入りのものなどがある。花期4~6月。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]