peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

平泉中尊寺の菊花展(その6) 2015年11月5日(木)

2015年11月07日 | 植物図鑑

2015年11月5日(木)、世界遺産・平泉中尊寺で開催中の「中尊寺菊まつり」(10月20日~11月15日)を見に行ってきました。中尊寺本坊の入口付近に設けられた特設会場に沢山の菊の鉢が展示されていました。

大菊3本作り(その2):「大和菊の会」と「盛岡菊花会」の展示

(下2つ)「精興右近」 大和・遠藤さん

(下2つ)平泉町教育長賞 「国華の玉」 水沢・村上吉郎さん

(下2つ)「国華越山」 大和・日下米夫さん

(下4つ)国土交通大臣賞 「国華情熱」 大和・永井英一さん

(下3つ)「国華聖者」 大和・千坂 東さん

(下3つ)「国華恵人」 大和・千坂 東さん

(下3つ)「国華晴舞台」 大和・熊谷凱子さん

 キク(菊)キク科 キク属 Chrysanthemum morifolium

日本にはキク(菊)の野生種が沢山あるが、栽培のキクについては、中国から渡来したものであることに疑いはない。キクの祖先は中国の北部に自生するチョウセンノギクと、中部に自生するハイシマカンギクの交雑品から出発し、唐の時代には園芸品が存在したらしい。日本には奈良時代には伝えられたと考えられている。

キクの品種改良が急速に進んだのは江戸時代で、大小さまざまなタイプのキクの品種が生まれた。栽培ギク(家ギクとも呼ばれる)は頭花の大きさによって、大菊、中菊、小菊の3つに分けられている。

 大菊は直径18㎝以上のもので、鉢植えの3本仕立てで育てられる。最もポピュラーなものは多数の舌状花が盛り上がって咲く厚物(あつもの)咲き厚走(あつはしり)咲き。繊細な感じのものは管物(くだもの)咲きで、舌状花が細い管状になっている。太さによって太管、間管(あいくだ)、細管、針管の4タイプがある。太い管状の舌状花が力強く狂うのが大摑(おおづか)み咲きで、青森県八戸市を中心に発展したので八戸菊(奥州菊)ともいう。そのほか菊の紋章のような一重の一文字咲き、岐阜県大垣市を中心に育成された二重タイプのの美濃菊がある。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


平泉中尊寺の菊花展(その5) 2015年11月5日(木)

2015年11月07日 | 植物図鑑

 2015年11月5日(木)、世界遺産・平泉中尊寺で開催中の「中尊寺菊まつり」(10月20日~11月15日)を見に行ってきました。中尊寺本坊の入口付近に設けられた特設会場に沢山の菊の鉢が展示されていました。その5は「盆栽作りの部(3)」です。 

(下3つ)入選 「笛の音」花泉・村田智侍さん

(下4つ)中尊寺菊まつり協賛会長賞 

(下4つ)「千石の美」

 

(下4つ)「北斗の松」花泉・佐々木磧治さん

(下4つ)「多摩錦」花泉・佐々木磧治さん

(下3つ)「浜の松」花泉・佐々木正子さん

(下4つ)「浜の寿」花泉・佐々木磧治さん

(下)「天典」 花泉・村田智侍さん

(下5つ)中尊寺貫首賞 「神代の桜」 花泉・佐々木磧治さん

(下4つ)「野路の恵」 花泉・佐々木磧治さん

 キク(菊)キク科 キク属 Chrysanthemum morifolium

日本にはキク(菊)の野生種が沢山あるが、栽培のキクについては、中国から渡来したものであることに疑いはない。キクの祖先は中国の北部に自生するチョウセンノギクと、中部に自生するハイシマカンギクの交雑品から出発し、唐の時代には園芸品が存在したらしい。日本には奈良時代には伝えられたと考えられている。

キクの品種改良が急速に進んだのは江戸時代で、大小さまざまなタイプのキクの品種が生まれた。栽培ギク(家ギクとも呼ばれる)は頭花の大きさによって、大菊、中菊、小菊の3つに分けられている。

小菊頭花の大きさが直径9㎝未満の小形のもので、庭や畑でごく普通に育てられている。よく枝分かれして沢山花が咲くのが特性である。花形としては一重、八重、千重、丁子咲き、ポンポン咲きがあり、特異なタイプとしては伊勢菊に似た薊菊、ポンポンタイプの魚子(ななこ)菊、貝咲菊がある。

特別な栽培方法として発展したものに懸崖(けんがい)作り盆栽作りがある。懸崖作りは、枝が長くのびてよく枝分かれする小菊を使い、枝が垂れ下がるように仕立てる。長い逆三角形にびっしりと花をつける形と、あまり形を整えない自然な形に垂れさせた文人作りの2つがあり、一重や丁字咲きの花形が好まれる。

盆栽作りは、枝の伸びが悪い小形の一重咲きや丁字咲きの品種を使う。浅い鉢に植えて盆栽風に枝ぶりを整えた仕立て方で、マツやスギをかたどったものが多い。石につけて育て、岩山に生える老樹を形作ったり、同じ株を何年も育て続けることなども行われる。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]