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peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市花泉町老松の「ぼたん見本園」のボタン(牡丹):その1

2006年05月29日 | Weblog


きょう5/29(月)、「ぼたん・しゃくやく祭り」が開かれている一関市花泉町老松の「花と泉の公園・ぼたん園」に行ってきました。ボタンの花が見頃を迎えているという新聞報道を見たからです。

 それに、ここの新聞広告に「マニア必見!!「黄冠」日本で初めて黄色の品種改良に成功 花首が強く受け咲き/大輪咲き/樹勢が強い ただ今、見頃となっております。」と書いてあったからです。

上の画像の説明板には次の通り書かれています。「当見本園は品種の保存を目的に設置されたものであり、約350種あるといわれる牡丹の中から300種1500本の牡丹が植栽されます。牡丹の株は、日本ぼたん協会から無償で提供されたものであり、品種については協会が保証しております。見本園は当園のほかに島根県八束町に設置されており全国2ケ所しかない施設です。」
日本で初めて品種改良に成功した黄色系牡丹「黄冠」

この説明板には、次の通り書かれていました。

「黄冠」は、黄色系牡丹としては、日本で初めて島根県八束町で、長年、新品種の改良に取り組んでおられる渡部三郎氏によって誕生しました。従来の黄色系牡丹は、花首が長く花は下向きか横向きで、日本牡丹とは形状が異なる咲き方をしますが、「黄冠」は、花首が短く、大輪、受咲きで樹勢も強く、黄色系牡丹の最高傑作といってよいでしょう。」




ボタン(牡丹)ボタン科 ボタン属 Paeonia suffruticosa
中国原産の落葉低木で、高さは1~2mになる。樹形はよく分枝して横に張る。葉は普通2回3出複葉で、臭気がある。
 中国では古くから幹を薪に樹皮や根を薬用にしてきたという。観賞用に植えられるようになったのは5世紀ごろといわれ、唐代に大流行し、万重(まんえ)咲きなど多様な中国品種群が作られ、詩や絵画の題材、模様にも登場しはじめたという。

 日本には平安時代に薬用として渡来し、江戸時代には八重の平咲き型など160を超える品種が作られた。また、欧米でも19世紀後半から改良が進み、珍しい黄花品種の作出にも成功しているという。

 開花は5月で芳香を放つ。その年伸びた枝先に直径15~30cmの大輪の花を1個つける。野生に近いものは花弁が一重で5~8枚だが、広く栽培されているものは八重咲き、千重(ちえ)咲き、万重(まんえ)咲きで、花色は淡紅、紅、紅紫、紫、白、黒紫、黄、紅のぼかし入りなど豊富。約50の園芸品種が主流。

 なお、「寒ボタン」というのは、2季性のものを特別な栽培法で初冬の頃に開花させるもの。

マンデビラ(Mandevilla)/ディプラデニア(dipladenia)

2006年05月27日 | Weblog

5/21(日)、一関市厳美町真湯にある「巨木の森」に行って帰る途中、国道342号線沿いにある「イワナ屋」(市野々原)に寄ったら、花を咲かせた鉢植えの「マンデビラ」がありました。



マンデビラ(Mandevilla)/ディプラデニア(Dipladenia)キョウチクトウ科 マンデビラ属
Mandevilla
マンデビラは「マンデビラ属」に分類されるが、旧属名の「ディプラデニア」の名でも流通しているという。
 
 メキシコからアルゼンチンにかけて100種以上自生しており、木質または草本性の非耐寒性常緑つる性植物~半つる性植物。葉は対生または輪生、乳状の樹液が出る。

 最も多く出回るのは「ローズジャイアント」で、花色がピンクから赤へと変化する。ほかに、純白で喉が黄色い「ボリビエンシス」、濃桃色と喉の黄色のコントラストが美しく小鉢仕立てに向く「サンデリ」などがある。

 マンデビラ・サンデリー(masndevilla sanderi=Dipladenia sanderi)は、ブラジル(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の木本性のつる植物。葉は光沢のある鮮緑色で長さ5~6cm。花期は6~11月。寒さには弱いので、冬越しには5℃以上必要とのこと。
 日当たりが悪いと花つきが悪くなるので、日当たりと風通しの良い戸外に置き、鉢土の表面が乾いたら水やりするようにすると良いとのこと。また、ハダニがつきやすいので葉水を充分に与え、花が終わったら3分の1程度切り戻し、冬は室内で5℃以上に保つこと。

 マンデビラ・ローズ ジャイアント(Mandevilla×amabilis cv. Rose Giant)は、大型のつる性植物で長さ5~6mになる。花は咲き始めは淡桃色で次第に色が濃くなる。

一関市街地のイチハツ(一初/鳶尾草)

2006年05月26日 | Weblog


5/22(月)、一関市山目立沢にある民家の庭に、「イチハツ(一初)」が咲いていました。




イチハツ(一初/鳶尾草)アヤメ科 アヤメ属 Iris tectorum
中国原産の多年草で、日本には古い時代に観賞用として渡来したという。高さは30~50cmで、葉はやや幅が広い。花は直径10cmほどで青紫色。アヤメの花に似ているが、外側の大きな花びらに鶏のトサカのような突起があるのが特徴。
花期は4~5月。

 かつて茅葺屋根が多かった頃、屋根の一番高いところに土を載せて植物を植える「芝棟(しばむね)」が行われたが、イチハツをはじめ、イワヒバ、ユリ類、アヤメ、キキョウなどがよく植えられたという。

 芝棟にすると、茅葺屋根が丈夫になり、雨漏りも防げるとといい、イチハツを植えるのは、火災を防ぐとか、雷よけの効果があると信じられていたからだとのこと。

 イチハツ(一発)は、アヤメやカキツバタを含むこの仲間の中では一番早く咲き、初花となることから「イチハツ(一初)とつけられたとか。

 別名は「鳶尾草(とびおくさ)」。花の中央に、先が2つに分岐した小さめの花びら[花柱=雌しべの一部]が3枚ある。この部分がトビ(鳶)が木にとまっている時に見られる尾羽の凹みに似ているので、この別名がついたという。

奈良県明日香村の酒船石とシャガ(射干/著莪)

2006年05月26日 | Weblog




5/11(木)、奈良県明日香村島庄(しまのしょう)にある「石舞台古墳」の内部に入ったりしてゆっくり見た後、近くにあるトイレ・休憩所で休む。缶コーヒーなどを飲んだりしていたら11:30になっていました。


奈良交通の「石舞台」バス停があるこの立派な建物の2階にある「農村レストラン・夢市茶屋」で昼食。石舞台古墳の西隣りにあって(徒歩1分)、芝生がきれいな石舞台公園から直接スロープで入れるようになっていました。

 この建物は4/1(土)に「グランドOPEN」したばかりの所で、1Fは明日香の名産と食を提供する「おみやげ処・明日香の夢市」(穫れたての農林産物や農家の加工食品・手工芸品がいっぱい。営業時間:10:00~16:00)で、2Fが「農村レストラン・夢市茶屋」(古代米や野菜料理などを中心に、村内の食材をふんだんに使ったお食事処。営業時間:11:00~16:00)となっていました。

 次は「酒船石」と「亀形石造物」を見に行くというが、入口で貰った「あすか夢だより」という新聞には、「酒船石・車で4分、徒歩なら25分。亀形石造物・車で5分、徒歩なら30分」とあり、バスで行くことにする。


奈良交通の「石舞台」バス停で待ち、「岡寺行き」のバスに乗車。



 近くには「亀形石造物遺構」があるが、「酒船石に行く近道」もあったので先ず酒船石へ行く上り坂を登る。竹林が続いていましたが、その少しうす暗い林縁にシャガが咲いていました。




酒船石と思われるものがある辺りに中学生と思われる子ども達が写真を撮り合っていました。妻が積極的にみんなの写真を撮ってやっていました。

 裏側から登ってきたような気がしていたら、やっぱり「表の登り口」が
ありました。こども達はここから下って行きました。

酒船石(さかふねいし)遺跡は、明日香村字岡というところにあり、表面に奇妙な彫刻がある長さ5.3m、幅2.27m、厚さ97cmの平らな花崗岩で、かつて酒の醸造に使用されたという言い伝えから、この名称がついたそうですが、油や薬を作るための石との説もあり、はっきりしたことは不明とのこと。







シャガ(射干/著莪)アヤメ科 アヤメ属 Iris japonica
ややうす暗い所に生える常緑の多年草で、人里近くの林下や林道沿いの半日陰に群生することが多いが、庭園や公園に植栽されることも多い。日本に自生していたものではなく、ごく古い時代に中国から入って野生化したものと考えられている。

 高さは30~70cmほどになり、葉は長さ30~60cm、幅2~3cmの剣状で、やや厚くて光沢がある。地中にランナーをのばして増える。4~5月(晩春から初夏にかけて)、胡蝶を思わせる白い優雅な花を開く。

 淡紫色の斑と黄色の突起があるこの花は直径約5cmで、伸びた茎先に数個つく。1個の花は朝開いて、夕方にはしぼむが、日ごとに咲き変わる。分布:本州~九州

奈良県明日香村の石舞台古墳とハルジオン(春紫苑)

2006年05月25日 | Weblog




5/11(木)、奈良県明日香村島の庄にある奈良交通の「石舞台古墳」バス停に着いたのは11:00頃で、雨は止んでいました。




 案内板に「店・休憩所・トイレ」と書かれている建物の方に進んで行くと、広い芝生の公園がありました。
 疲れていたので、休憩しようとしたら、遠足か何かで来た小学生たちが沢山いました。石の上にシートを敷いて腰掛けて、おにぎりなどを食べながら休息しました。



方向案内板には、100mとあります。石舞台古墳に関する説明盤などもありました。
 浅田萬葉社が発行している「空からみた明日香」には、石舞台古墳について、次の記述があります。
「石舞台古墳[特別史跡]明日香村島の庄 :上部の封土が失われ、玄室の巨石が露出したもので、わが国最大級の石室をもつ方形墳。昭和8年の発掘調査で、上円下方の安定感と造形的な美しさをもつ墓陵であり、周囲に堤と空堀のある壮大なものと推定される。中でも天井部に使われている石は、長さ12.5m、幅17.9m、厚さ8.9m、重さ77トンもある巨石で、すぐれた巨石運搬技術で築造されたことを物語っている。また、この島の庄には蘇我馬子の庭園があったことから、馬子の墓(桃原の墓)とする説もある。]
なお、築造は7世紀初めと推定され、名前の由来は、天井石の上面が広く平らだからとも、ここでキツネが舞姫となって舞ったから、とも言われているそうです。















ハルジオン(春紫苑)キク科 ムカシヨモギ属 Erigeron philadelphicus
北アメリカ原産の多年草で、日本には大正時代に園芸植物として入ってきたという。戦前に先ず関東に広がり、戦後になって都市周辺を中心に各地に広がり、今では道端や田の畦道などに生え、どこでも目につくようになった。

 高さ30~100cmほどになり、全体に軟毛がある。5~7月、伸び立った茎先に直径2~2.5cmの小菊に似た頭花を数個ずつ咲かせる。花色は白または淡い紅紫。

 秋に咲く別属種の「ヒメジョオン(姫女苑)」に良く似ているが、茎は中空で、茎の中部の葉の基部は茎を抱いている。また蕾のうちはうなだれているのが特徴。別名:ハルジョオン(春女苑)