WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

「ホステス貴美」

2013-01-30 | クラブ活動時代





最近編集画面のアクセス解析ってのを殆どチェックしてなくて、先日たまたま「検索ワード」を見てみたら、「ホステス 貴美」と検索かけてる人がいる(@_@;)
どなたじゃろう~~!?!? 嘗てのお客様??
でっ、私もグーグルでやってみたら、なんと、どどど~~ん!とトップに私のブログが( ̄□ ̄;)!!

「同伴とアフター」

ナゼココが??
ついでだから、その記事も読んだらおもしろくて、「クラブ活動時代」を深夜に読み耽って大笑いしてしまいました(^_^;)

でっ、たまには昔を懐かしんで、クラブ活動系記事でも書こうかなあと、、、


前回はレゲエ男いさおちゃんが登場したとこまでだっけ。
まあでも、時系列になってなくてもいいんですけどね。
私は当時ちょうど携帯を持ち始めた頃で、最初はこんなんだったっけ。懐かしいでしょ~




でも、お客様に携帯番号を教えるとめんどうだと思って、「持ってませ~ん」って言っても通用する時代だった。

さて。
クラブには、ルール…っちゅうか、不文律というのがあります。
まずは、お客様1人に担当1人。
つまり、Aさんは楓ちゃんの担当…と、1度決まったら、よほどのことで指名変えなどしない限り、Aさんは楓ちゃんのお客様なので、楓ちゃん以外の女の子がTELでお店に呼び出すというのはNG。
お店の常連のお客様は、そりゃやっぱり、担当1人だけじゃ飽きるよね(^_^;)
なので、そのへんは、グループで飲みにいらしたらいろんな女の子をつけるし、1人でいらしても、時々ママが他の女の子とお相手をチェンジしたりします。
まっ、クラブですから、女の子とお喋りするのがメインなのですから(*^_^*)
でっ、一介の「ヘルプ」の私は、自分のお客様というのはいなくて、他の女の子のお客様のお相手にぐるぐると回っているのであります。
自分のお客様じゃないので、ラクチンです。口説かれないし。いや、酔っ払って勢いで口説かれても、「言葉のおあそび」ってもんです。
そして、「しっぽり」とした話などは全くせず、得意な話題は、当然音楽、それから真面目な話…といってもコレが楽しおもしろいんだな。
それから、以前も書いたかもしれないけど、食べ物の話。
お客様と2人のテーブルで、あまり話が盛り上がらないときは、嫌いな食べ物の話を必ず挟みます。
コレがおもしろいんだね~~~っっ!
みなさまも、なんかの時には使えますよ!

「え~~っっ!? 美味しいのになんで!?」って言わず、
「へぇ~~ そうなんですか…意外!どこがどう嫌いなんですか?」
…と返して、自己分析していただくのよ。

例えば、「あんこ」。

「いや、あのどろどろ感と、ざらざら感がどうもね~~」
「なるほどね~ ざらざら感がヤだというのはわからないでもないなあ。
歯や口の中の隅っこに残ったりするのがヤですよね。あの、お薬を飲んだあとみたいな」
「そうそう、そうなんだよね~~。
それが以前ウチの女房があるとき、あんこの缶詰を大量に買ってきたんだよ。とてもマトモと思えない量をね。
それが実はつわりでね。あんこが無性に食べたいといって、お汁粉を来る日も来る日も作りまくってねーー、
おいしいから食べなさいよと言われて、しょうがなく付き合ってるうちにますます嫌いになってね~~~ 特に缶詰のあんこっちゅーのは、ねっとりして気持ちが悪いんだよ。」
奥さまとのプライベートな話を持ち出すなんて、もぉ~全く安全パイですわ(^_^;)
「ありゃま~、奥さまへの愛が優ったということね。でもでも、新婚時代のすごくいいお話! ソレ、スピーチとかに使えますよぉ!」
本気でそう思うので、力がこもる貴美 そして、ちょっと元気になるお客様。
「でもやっぱり、あずきから作ったのと、あんこの缶詰では味が違うんだと思いますよ。本とにおいしいあずきのお汁粉ならよかったかも…」
「いや~~今更ね~~~もういいよ」
「ところで、私の出身は香川なんですけど、香川のお雑煮は餡餅を入れるってご存じでした?」

…と、このように話が進んでいくのであります。
どぉよ~~
お客様のほうからどんどん話を盛り上げてくれる方だと気が楽でいいけど、そーじゃない、比較的無口だったり、ちょっとお疲れ気味のお客様のお相手も、
自分主導じゃなく、あくまでもお客様の聞き役の立場を保持しつつ進めていくのがプロであります。
一緒に飲んで、自分も楽しくないと、相手は絶対楽しんでないってことだもんね。
なので、なるべく得意な話題にふっていくようにします。


私、今ではめったに男の人たちとみんなで飲むようなことがなくなったけど、
たま~~にミュージシャンの先輩たちとかと打ち上げしたり…の時など、
突如としてホステス魂が頭をもたげることありますって(^_^;)
同窓生んときは別!だけどね。


また気の向いたときに「クラブ活動時代」も更新しようかな。

「個人情報」のことがひっかかって、思うように書けず、放りっぱなしていますが、
まだまだ、いろいろ書けそう(*^_^*)
「ママ」という職業のことや、毎晩ものすごく豪遊されていたお客様、いろいろ懐かしい思い出がまだまだあります。


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独身レゲエ男登場

2007-04-27 | クラブ活動時代

写真はクラブCの5000円の焼きそばではありません。私がつくった200円程度の春爛漫パスタでございます。


たぶん40半ばと思われるめっちゃ明るい上司と、その上司とタメ口を聞く作業着を着た20代後半の男性。
いつしか、お店でこの組み合わせをよく見かけるようになりました。

私の裏メモによると、20代の作業員は、学生時代のアルバイトからそのままその会社に就職して現場監督になった…
出身は秋田の田舎。学生時代はレゲエに傾倒し、ジャマイカにいって、アタマをドレッドにして、そのまま郷里に帰省して近所の子供達に後ろ指を指されたとかさされなかったとか…
しかしね、大変シツレイな話なんだけども、上司に連れられてくる作業員ってのは、どんなにおもしろい話で、その場でめっちゃ盛り上がっても、あまり真剣にインプットできないっす。
フレッシュ若手ホステスと違って、脳ミソの記憶の限界に常に挑みながら、トリプルワークでやらせて頂いていましたもので、、(^_^;)

ずっとあとになって、源氏名かんなちゃん(仮名)=フラミンゴKAZUMIちゃんから、「あの~Tさんって、パーカッションとか、結構やってるそうで、フラミンゴのLIVEとか、一部参加してもらったらどうでしょうかねー」と相談をもちかけられるまで、全く私としては眼中になかったのであった(^_^;)

 お客さまを、私のバンドのメンバーにするだなんて、あり得ん!!

ところが、なんでTさんが、いつのまにか「いさおちゃん」になって、フラミンゴのパーカッションになったんだっけ??
実はよく覚えてないのである。なんか流れだったんだと思う、、、
これはまた別の話…

それよりも、いさおちゃんと上司は、一時期かんなちゃんお目当てで通っていたってことがあとになって判明!!(本人の弁)
しかも毎回自費で、割り勘で!!
うっうっ…なんちゅう健気なクラブ通い、、、
でもまっ、まだ上司と部下が二人でひとりの女の子をお目当てに一緒に来る程度ならカワイイもんよ。
これが、いつしか抜け駆け個人プレーとかになったりなんかすると、結構キテますけどね(^_^;)

前回、ikehirochan2さんから、20代の男性が1回18000円のお店に行くとはどんなご職業かとのご質問をいただきましたが、私は、いさおちゃんのお給料は全然知りませんが、ふつ~のようにお見受けします。20~30代独身男性(彼女ナシ)というのは、このようなお金の使い方をなさる…ようです。お給料にかかわらず…です。
一般的なお給料の男性(彼女ナシ)は、月に数万円、高額なお給料を貰っている男性(彼女ナシ)は、飲み代が月何十万…という場合もあり。
家庭を持っていない分、自由に使えるお金はたくさんあって、それを全部飲み代にしたって、誰にも文句は言われないのです。
突然高給取りになった彼女のいない若い独身男性などは、お金の使い道がわからず、クラブにハマって殆どを落としていく…なんてこともよく聞きます。
もちろんいさおちゃんはそういうタイプではありません。

私も、独身のある時期、ショットバー通いをしていました。
目的は、バーテンダーのお兄さん…じゃなくて、美味しいスコッチウィスキーだったのですが、「時間に対する対価」として、クラブの2時間に18000円を払う…というのも、私にはわりと理解できるのです。但し、心からリラックスできる楽しい2~3時間をお金で買っているという割り切りは必要と思います。
これにちょっと色がついたりして、「お目当て」が出現したりすると、さらに「対価」が加算されるのです。
これが「クラブ活動」っちゅーもんです。本気でハマってはいけません。



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再開「クラブ活動時代」

2007-04-25 | クラブ活動時代


久々にいさおちゃんからTELがありました。
いさおちゃんは、多摩一高いクラブCの元お客さまです。
しかし、いつしかフラミンゴのメンバーに引きずり込まれ、誰もがクラブCのお客だったことは忘れています。当時20代の若造(クラブCのお客としては)だったいさおちゃんも、もうそろそろ四十路の声をきくというではないか!!
まっ、いさおちゃんが四十路と聞いても、あんまり驚きもしない私。
だって昔から年齢不詳…っつーか。年齢を超越してるもんね。

いさおちゃんとは、たま~~にTELで話すのですが、そのたびに大いに盛り上がり、1通話10回以上ガハハハと大笑いします。楽しいんだ、とにかく♪

独身でいまだに身軽にあちこち転勤しまくっているいさおちゃんが、
「こないだ、職場の仲間と久々にクラブCにいってきた」
っていう話をきくと、「ああ、そうか、いさおちゃんは嘗てお客さんだったんだ」と思い出すのです。
「久々に行ったし、自費で行ったのに、女の子にフルーツも取らされて、1人18000円も取られた。」
「えっ、フルーツもとらされて18000円、そりゃ安いわ。サービスしてくれたんだよ。」
クラブCで1人18000円というと、ほぼ最低料金。それ以上安いってことは殆どあり得ないもんね。

それより、久々にいったクラブCには、まだ冴ちゃん(仮名)がいたんだって!
当時仲良しで、私が辞めたあとも、よく遊びにきてくれたり、飲みにいったりしてたんだよ。
なんと懐かしい~! まだあの雰囲気でずーーっと存続してんだな。
ママも皺が増えてたけど元気だった…とかなんとかっていうのを聞くと、「あったりまえじゃないの! この歳なんだからね、数年会わないと皺が増えるのは当然なのよ。自然~~で、なちゅらるぅ~~なことなのよ!!」とミョ~にママの肩を持ちたくなる私。(自己弁護も含む)
オープン12周年ぐらいにはなったかな?
ひとつの店を10年以上続けていくってすごいことだと思う。
なにごとも…継続するってほんとに大変で尊いことだ。
それも、いちばん移ろいやすい水商売。10年間、巷の男性の心を掴み続けるって、ものすごくパワーがいるよ。

あ~~なんだかまたふっとあそこで席について、お客様と盛り上がりたくなるってもんだなあ~~(*^_^*)
かつて楽しい時間を繰り広げた場所が、今でも健在っていうのをきくのは嬉しいもんです。

さて私の「クラブ活動時代」。
昨年の一時期、執筆しておりましたが、途中で途切れたままになっております。
実は続きも考えたりはしてたんだけど、「個人情報」との絡みがあって、なかなか考え込むところで、放り出していたのです。

いさおちゃんのこと、書いてもいい?と聞いてみたところ「快諾」をいただきましたので、ここはひとつ、いさおちゃんの登場…ってところから、「クラブ活動時代」を(のんびりゆるゆると)再開しようと思います。

                          つづく
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クラブ内仮想恋愛?

2006-09-01 | クラブ活動時代
久々に「クラブ活動」ネタを書いてみます。

私が傲慢貴美を返上したのは、アルバイトを初めてから、1年近く経った頃でしょうか?

選挙も終わり、T氏は当選しました。
「当選したら、私たち(KAZUMIちゃんと私)のLIVEのチケット20枚買ってくださいね!」
という約束を果たして下さり、T氏はフラミンゴの前身となった、私のオリジナルの曲だけで演ったLIVEに、選挙のときのスタッフを大勢連れて来て下さいました。
クラブCのお客さまも数名。

そうなのです、フラミンゴは、クラブCでの、KAZUMIちゃんと私の出会いから始まったのです。そして、この最初のLIVEには、エディンバラで活躍中のまっきーがギター&コーラスで参加してくれたのでした。ああ、懐かしい…しかし、それはまた別の話。

この時、クラブのお客さまがチケットを買ってくださる!しかも、結構楽しんでいただけるということが判明。私の歌のターゲットは20代の女の子のつもりだったのですが、50代のオジサマもOKじゃ~~ん!と、自分でもちょっと驚いたのでした。
そして、お客さまに、ステージでうたう私、いちばん私らしい私を見にきていただけるっていう安心感?みたいなのから、だんだん、クラブで仕事をすることに対する警戒心が消えていったんだろうな…

なにかが吹っ切れました。
私は、店でお客さまと一緒に飲んでも気持ち良く酔えるようになりました。
酔うとテンションも上がって、お客さまの酔いについていくことができるので、話はさらに盛り上がり、結果、お客さまにも喜んでいただけるってワケです。
飲まないでこれができるホステスだっていっぱいいるけど、私は、やっぱり飲んでちょっと気持ちよくなったほうが、バリヤーが消えて良いようです(^_^;)
遠慮なく突っ込んだり、自分を曝け出したりすることも、お客さまに安心感を持ってもらえるし、心から「あ~今日は楽しかった」と思っていただける。

でっ、結果、「口説かれる」ってことも、そりゃまー、ありましたとも。
しかし、これは個人情報ですから。
「口説く」ってなんだ!?
まあいろいろです。
が、まずは、「ちょっと遊びましょっ」ってことなんだろうなー。
お店で「口説く」のは、これはもう、かるぅ~~いです。
「いいんですか、そんなこと言って、私、マジで家庭を壊しますよ」
などというと、おいおい、そりゃ~マズイわってことで、かるぅ~い人たちは、「戯言」ってことでこれでおわり。
でもまた次にご来店のときには、酔いがまわってくると、また同じことを繰り返すのですが、同じよ~に牽制すればよいのです。これを何度も何度も繰り返すのだ(^_^;)
そのやりとりが楽しいんだね、要するに(#^_^#) こちらも楽しいですもん。

しかし… ちょっと重めの人は、お店の外で口説くようです。
自分の年収や、家族構成を説明して、真剣に愛人になってほしい、、、とか。
週1ぐらいで割り切った付き合いがしたい、、、とか。
これらにプロのホステスたちは、どのように対応しているのか、私はわかりません。
私は、色気のないホステスですから(^_^;)
「気のあるそぶり」は絶対にできないのです。
相手に「お友達」じゃなくて、「女」として好意を持たれてるんだと思うと、もぉ~~めっっっっちゃストレスになって、引きまくって、地球の裏がわまでいってしまいそうです。
一般的に、ホステスとお客さまは、本気で真剣に恋愛をしているワケではない。まして、家庭を捨てて結婚したいワケじゃないのです。
「ときめきをお金で買う」
とでも言うのだろうか?
世の中の「妻」たちは、「なんじゃそりゃ~~~!!」って思うんだろーなあ。
私もソー思ってましたもん。「クラブの女の子って、我が夫にずーずーしく家まで電話してきて(これは、大昔、携帯もなく、夫が自由業だったためね)、お店に呼んで、お金を落とさせ、不倫の道に引きずり込む、めっちゃヤな人たち」

ある女の子(楓ちゃん…仮名)が、年輩のお客さま(S氏独身…仮名)にものすごく気に入られて、指名、アフター、同伴、休日のデート…と精力的?におつき合いしてました。
お店の中では、楓ちゃんは、公然とS氏のカノジョってことに。いつもとっても仲よさそうなのです。
でも、実は、楓ちゃんには、一緒に暮らしてるカレシあり。
S氏はもちろん、そのことを知りません。
親子以上に歳の離れたこのバーチャルカップル… いったいどういう心境で楓ちゃんは、おつき合いをしているんだろう??
ある時、楓ちゃんに聞いてみたことがあります。

「Sさんは、見てもわかると思うけど、ホントにいい人なんだよ。お父さんっていう感じとは違って、でも男としてでもなくて、人間として、すごく私も好きだし、信頼できる。私のこと、惚れてくれてるんだと思うけど、それを私に押し付けて見返りを求めたりしたら、私が困るってことも、暗黙のうちにわかってくれてて、無理なことは、なにも言わないでいてくれる。こんな関係も普通に考えたらおかしいかもしれないけど、Sさんが、私を好きでいてくれる限り、私は、Sさんのことを、絶対楽しませようって、決めたの。」

と、楓ちゃんは爽やかに言いました。
私のクラブ活動時代の中で、いちばん印象に残った言葉です。
これぞホステスの王道…と、私は、その時、楓ちゃんのホステス魂に感動したものです。私は、Sさんがいい人で、クラブ的お付き合いが続くのは(まっもともとホントにいい人だけど)、楓ちゃんがいい子で、プロ意識がしっかりしてたからだと思います。
「オンナ」っぽくなく、むしろ男性的なかっこよさがあって、さっぱりしていて、人間が好き!というタイプの楓ちゃん。
こういう人が、ホステスの王道を極めるにふさわしいと思うけど、彼女は多才で、今頃は飄々と別の人生を生きているかもね。
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政治家T氏

2006-08-15 | クラブ活動時代
お客さまひとりひとり、とっても個性的で、いろんな話をお伺いできてとっても楽しかったのですが、これをそのまま書くことができないのがもどかしいです。
いくら個人名を伏せても、私がこのブログで、実名でやってる限り、人物が特定される「個人情報」になってしまうもんね。
なので、前回書いた、ヒミツのノートのように、ごちゃ混ぜと、多少の脚色をお許しいただきたいと思います。
しかし!事実のほうがずっと面白いことも申し添えておきます(^_^;)


さて。
私がクラブCに入店した年の秋に総選挙がありました。その候補者で、現職の政治家T氏が、ある夏の夜、お友達と一緒に見えました。
うっわぁ~、こんな人もここを利用するのか…。
私は、T氏の事務所で、以前、地元の市議選の手伝いをしたことがあったので、一応顔見知りではあったので、ママにお願いしてご挨拶させていただきました。
(やっぱホラ、私みたいなぺーぺーが、政治家さんのテーブルにつくなんて、おこがましいじゃないっすか!)
「失礼いたします。私、以前T先生の事務所で、Aさんの選挙のお手伝いをさせていただいてました。御当選おめでとうございました。祝賀会にもお伺いできなかったのに、こんな席でお目にかかれるなんて、とっても嬉しくて、懐かしくて、ママにお願いして、ご挨拶にお伺いさせていただきました♪」な~んて調子っす。ちょっと慣れてきたワシ(^_^;)

ところで、総選挙でT氏が戦う相手は、超大物政治家で、小選挙区制になって初めての選挙で事実上一騎討ちになるのです。
T氏は私と同世代なのです。そのT氏が、どうして「政治家」をやっているのか、とっても興味があったし、T氏と一緒にいらした弁護士のK氏も、これまたとっても気さくで素敵~な方だったので、私にしては珍しく、お店の名刺とともに、一応事務所っぽく自宅の電話が書いてある本業の名刺もお渡ししたのでありました。
その日のお店での話題は、選挙のことや、「私は声楽出身、司会やナレーションもやってます。ウグイスもやりますよぉ~ん」みたいな…。他愛のないことで結構盛り上がったような…

そして、暫く経ったある日の午前中のこと…
いきなり、アパートの電話が鳴り、ぼんやりしたアタマで受話器を取ると、
「もしもし、◯◯◯◯と申します。(政治家フルネーム)」
どっひゃ~~~ん!!\(@o@)/
以前の記事にも書いた、「ほくさんバスオール」付き、木造推定築40年のアパートよ、そこに政治家からの電話って、どおよ!?!?

用件は、「ウグイス要請」でした。
マジですか?ホントに私でいいんですか??
だって、ホントのホントに、めっちゃ厳しい選挙戦。クラブホステスをウグイスに抜擢してもいいの??? 正気っすか!?
さらに、後のフラミンゴKAZUMIちゃんも抜擢されました。
さらにさらに、ホステスの女の子、数名、電話部隊にかり出されました。

この選挙、勝ちました。
破れた大物政治家は、「重複立候補」で比例で当選しましたが、T氏は、「小選挙区のみ!」の立候補と、若さと、手作り選挙を前面に押し出して、勢いで風を起こした…っていうカンジでしょうか?
私は、早い時期から事務所に出入りして、ウグイスの原稿や、スタッフが喋る街頭演説の原稿を書いたりしました。
この選挙がウグイス初体験だったのですが、本番ではハナゲが伸びるのもおかまいなしで、選挙カーの窓から身を乗り出して、思いきりにこにこ笑顔で手を振りまくって、道ゆく人たちに本当に真剣に挨拶とお願いをしました。
他のウグイス嬢は、全員声を涸らし喉を傷めていましたが、私とKAZUMIちゃんだけは最後までどんなに声を張りあげても平気だったのでした。声楽家と女優の勝利っつーワケよ。

そして、選挙が終わってから暫く経って、なんだかよくわからないけどKAZUMIちゃんと私はT氏に御招待いただいて、弁護士K氏と4人で炉端料理→カラオケにいきました。当時はなんだかよくわからなかったけど、あれは、T氏が、選挙でいちばん裏でも表でも、心の支えになってくれた親友K氏への心づくしの、全くプライベートな慰労会で、花形ウグイス嬢2名、ホステスとして(まっ、一応ウグイス慰労も兼ねて)かり出されたんだな。
奥多摩の料理屋さんでのんびりゆるゆるして、その後、カラオケになだれ込み、歌い、踊りまくりました。さすがに「ボヘミアン」だけはやめときましたけど。ホステス2名にとっては、日常なんですけど(^_^;)、政治家と顧問弁護士は、こんなプライベートな時間を満喫することなんて、ホントにめったにないらしく、人生最高の幸せだとまで言ってたっけな~。

そうそう、この時の車を運転したのはKAZUMIちゃんでした。
私が助手席に乗り、大物たちは後部座席に。
そして、KAZUMIちゃんはカラオケのあと、突然高速のインターにあるラブホに「入ります~?」とかいいながら駐車場を突っ切っていったのです。
その時の大物2名のはしゃぎようといったら…ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ
さすがKAZUMIちゃん!! 粋な余興でした(#^_^#)


翌年から私はT氏の事務所に就職することになります。
議員秘書、ピアノ講師、クラブホステスの、トリプルワークが始まるのであります。
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8 ご指名

2006-08-08 | クラブ活動時代
要するにクラブって、お店では、お客さまとお話をしつつ、お酒をお作りすればよいのです。
…といっても、話の内容や盛り上がりが問題なんだよね~。

特に新人の頃は、殆どのお客さまが知らない方なので、まずは顔と名前を覚えるのが大変。真面目な私はノートをつくって、名前と風貌と、その時の話題をメモしておりました。コレ、絶対誰にも見せられません。…って、もうそのノートはこの世には存在しませんが、記念にとっときゃよかったな~~。今読んだらお腹を抱えて笑いそう。
「徳川家康 50代半ば ハゲ度40% 老眼でないのが自慢。水割りグラスの下にハンカチを敷く。ぷう太郎だった頃の話→家庭教師のアルバイトをしていて、生徒と一緒にTVを見ていたらクビになった。梨が嫌い」
「石原裕次郎 60過ぎ ハゲ度20% 丸顔 労働者焼け。最近眼鏡から2weekのコンタクトに変えて人生が変った。ちょっとモテるようになった。ミストで飲む。嫌いなもの:ホヤ、なまこ」
↑こんなカンジでずらずらと…
もぉ~スゴすぎる個人情報です。

ホステスはお客さまのお酒を遠慮なくいただいてよいのです。お客さまのグラスの半分位のサイズのホステス用グラスがあって、自分で勝手に作るし、カウンターには、マネージャー兼バーテンダーのキャベツくんがいるので、カクテルも作ってくれます。お客さまとの話の流れで、お酒の話になったり、バーテンダースクールの話になったりすると、「好きなカクテルを注文していいよー」ということになって、ここで、作ってもらったカクテルは、お客さまからの奢りってことで、お客さまの伝票に追加され、売り上げになります。
こーいう状況では、進んで御馳走になり、逆に、お客さまにもカクテルをお勧めする…ってのも、売り上げを上げるための、ホステスの務めでもあります。
しかし…、高慢貴美は、最初の約1年ぐらいは、カクテルをいただく以外は、殆ど自分からホステス用の水割りを作って飲むことはありませんでした。
「営業で飲んでも酔えない。酔えない酒は身体に悪い…酔うほど飲んだらもっと身体に悪い」と思ったからです。

気分良く酔っているお客さまから見た私は、「堅い」ヤツだっただろうと思います。
いや、実際バリヤーバリバリでした。
私は一介のヘルプ。貴美に「お客さまがつく」なーんてことになりませんように…
お店でご指名をいただいたら、その時点で、そのお客さまは、自分のお客さまってことになります。
クラブの不文律のようなのがあって、いったん「指名」したら、よほどのコトがなければお店の中での「浮気」(指名変え)はダメよ。ずーっとあなたは私のお客さまなのよん…みたいなカンジです。ホステスは、指名して下さったお客さまには、以後、時々こちらのほうからTELをするなどして、お店に御来店いただくように、コンタクトをとる…のが普通です。
しかし、傲慢貴美は、そんなこと最初は全くやりませんでした。
お客さまから名刺をいただき、電話してとまで言われてもです。
ヒドイホステスだったな~。
さすがに、そーいう時は「指名変え」…ですわ。
ママも、いちお~ピアニスト貴美なので、「お客さまに電話しなさい」とは言えないし、気を揉んだだろうなあ~~
ご来店のお願い電話をするってことは、逆に、「じゃあ、こんど、◯◯のイタリアンにメシ食いにいこう」なんてのも、「わ~い!ホントですか~?うれし~~!ありがとうございます!いつにします?」…ってなるのです。

クラブってのは、先にも書いたように「風俗営業」なのです。お客さまたちは、お気に入りの女の子を見つけて、指名して、最初はお店で飲んで盛り上がり、それから「アフター」へ誘い出し、さらに食事やゴルフや競馬やお芝居などなどに誘って、一緒に過ごして楽しむっていうように展開していくのです。
コレ、もちろん1対1とは限りません。お客さま同士のゴルフなんかに、お店の女の子が数人お誘いを受ける…とかって、すごーく一般的です。
そして、お店の外で2人で食事をする…ってのは、「恋愛関係」と限ったことでも、もちろんないのです。
クラブCのお客さまは、年齢層が高く、50代~60代が大半でした。当然家庭があり、当然それを壊す気もなく、でも、女の子と食事をしたりデートしたりして、なんか、生活に潤いとトキメキがあったら嬉しいな…ってカンジかな。

しかし、私は、昼間はピアノの先生なんじゃ~~。
究極のクラブホステスの生活とはほど遠い、自分の「スタンス」っつ~のがあるんじゃ~~。

以前、「誰とたべる? 何たべる?」という記事で、私がまだまだ傲慢貴美の頃、お客さまと食事にいった時のことを書いてます。よかったら覗いてみてね。



明日はお休みをいただきます。
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7 ピアニスト返上

2006-08-07 | クラブ活動時代
昨日は暗い訃報を一方的に書いてごめんなさい。
連載?の途中ですが、自分の記録として書いておきたかったのです。でも、ご丁寧なコメントをいただいても、私には、お一人お一人にレスのしようがないのでは…と思い、コメントはいただかないことにさせていただきました。ごめんなさい。

さてさて。

一期一会の人生。そして一期一会のクラブ活動、書き進めますよぉ~ん。

私は華やかな装いでピアノを弾くことにだんだん疲れてきました。
もともと、ママは、音楽に造詣が深い訳ではなく、「ピアニスト」に対して特別期待を寄せているワケでもありませんでした。何も練習していかず、適当に即興で弾いても全く何も言われません。以前にも何度か書いたのですが、お客様の中には、カラオケでなく、ピアノ伴奏で自分の十八番の曲を歌いたいという方がいらっしゃいます。演歌、シャンソン、スタンダード…いろいろです。
私は、「昭和の歌三百選」みたいなのや、「ムード歌謡」系の楽譜を買って、お客さまからリクエストがあるたびに「今度までに練習しておきますね」とかいって、真面目に練習していたのですが、これまた、余計な経費と、練習に費やす時間がもったいないぞ…と思い始めました。
しかも、せっかく練習していったのに、「キイが違うからうまく歌えなかった」などと、ご満足いただけなかったりするのです。
カラオケと違って、ピアノ伴奏で歌うってのは、やはり、シロウトにとっては、結構難しいもんなんだな。
歌詞も画面に、曲に沿って出てこないし、キイも、ちょっと高すぎるからっていって、自分で下げることもできないし。それをカバーする技術ってのは、やはり、相当熟練しないとできません。

「ラストダンスは私と」
ってご存じでしょうか?
これを、お客さまがピアノで歌われて、曲の途中で、「ちょっと低いから上げて」なーんて、気軽におっしゃるのです。フロアーには、女の子と踊るお客さまも、、、
途中で止まるワケにいかないし、「ちょっと上げる」ったって何度あげるんだよ!?
私は、たまたまこの曲を知っていたし、楽譜がなくても伴奏ぐらいなら弾けました。
いちばん簡単なCメジャーの調で弾きました。それを「上げて」と言われたら、もぉ~その次に簡単なF(フラット1こ)か、G(シャープ1こ)にするしかないじゃん!…ってことで、いきなりFに上げる私。
そのお客さまは、たまたまFのキイでちょうど朗々と歌えて、御満悦でした。あーよかった。しかし、こーなると、次のリクエストが来るのです。
「じゃあ~こんどは、慕情ね、練習しといてね」(-_-;)
ピアニスト貴美は、このお客さまが気持ちよく出せる最高音がF~Gだと把握したので、じゃっ、慕情のキーはEまたはFかってのはわかる。
しかし、「スタンダード名曲集」に乗ってる「慕情」のキーはCなので、お客さまに合わせて移調しなくてはいけません。
コレって、ジャズピアニストではない私には、(…まして、私の専門はヴォーカル。伴奏専門のピアニストってのは、特殊なテクニックを修得してなくちゃできないのさ)結構負担が大きいのです。

ここでふと我にかえって、考える。
私、伴奏専門のピアニストを目指してるワケじゃないんだよ。このままではなんかマズイかも??
だったら時給2000円のホステスに専念したほうがお得なのでは??
いえ、もちろん、伴奏専門ピアニストを侮っているワケじゃないです。決して。人には得意不得意ってあるし、私、もともと人前でピアノを弾くのは、子供の頃から苦手。こんな私が、苦労しまくって、次から次へとお客さまのリクエストにお応えするよりは、「ホステス」をきちんとやるほうが、ママも喜んでくれるだろうし…
毎日、家で「慕情」や「追憶」なんていう世界から、果ては「高校3年生」や「夜霧よ今夜もありがとう」や、「同期の桜」(-_-;) これらをお客さまのキーに合わせて練習するってのは、さすがにも~~カンベンしてください。

…ってわけで、私、だんだんスーツ出勤が増えてきました。
もともと、「ピアニスト」でない私は、クラブのピアニストにふさわしいワンピなんか、あんまり持ってなかったんだよ。
ふつーのスーツにスカーフとアクセで、他のホステス達と同じように席について、知らんぷりで「私はホステスです。でも、実はピアノもちょっと弾きます。」みたいなスタンスでいくことにしました。
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6「同伴」と「アフター」

2006-08-06 | クラブ活動時代
この言葉が、私は大嫌いでした。
私は一介のヘルプ。
自分の勤務時間外に、収入にもならないのになんでお客さまと過ごす必要があるんだい!
コレが、「新人」の頃の私のスタンスでございました。

「同伴」っていうのは、お客さまとお店の外で食事なんかをしてから、そのお客さまと一緒にお店に入店することです。同伴料は ¥3000。これはすべてホステスの収入になります。
「アフター」ってのは、逆に、お店が終わってから、別のお店にノリでなだれ込むことです。「アフター料」なんてのはありません(^_^;)
あっ、あとお店内での「指名」ってのもあります。指名料は ¥2000。これもホステスの収入。

私はいちお~ピアニスト。お店では『ヘルプ』ですからね!と思っていても、お客さまにとっては、ヘルプもピアニストも関係なかったりします。「貴美さん、ナイス~~」と思って下さる方もそりゃま~いらっしゃいました。
「ヘルプ」ってのは、つまり、お客さまに御来店いただくために、積極的に「同伴」や「アフター」をしたり、お客さまに「お暇ならいらしてね♪」とかってTELしたりしている主力メンバーのホステスさんに対して、まっ、席について、その場だけの接客をするホステスです。
私は、とにかく時給¥2000をいただければ、それでよかったのです。
でも、そーはいっても、お客さまにはいろんな方がいらして、「このピアニストを口説こう」とかね(=^‥^A 特に音楽にちょっと詳しい方などは、いろんな切り口から音楽の話題になって、次にご来店されたときに話を繋げていかれます。そのうち、盛り上がったら、お店の外でも遊びたいな~~…というのが、クラブの世界なのであります。

ある夜、「オールデイズのLIVEをやってるお店があるので、これから行きましょう」といって、3人グループのお客さまに、たまたまその日揃ったお店のピアニスト3人がお誘いを受けて、しぶしぶ行きました。私は、ものすご~~く行きたくなかったのです。お店が終わるのが12時。それからライヴハウスだとぉ~~!?!? それもお客さまと。まだ営業の続きをしなきゃいけないのっ!? どよよよぉぉ~~ん…ってのが正直な気持ちでした。でも、あとの2人のピアニストは、ノリノリで、「貴美さんも行きましょぉ~~♪♪」っていう状況なので、A型の私は断れず、しぶしぶ、ホント~~に渋々、嫌々「アフター」に行くことに。
そのお店はオールデイズのバンドのLIVEが始まると、みんなフロアーではじけまくって踊るのです。
私、なんでこんな時間にこんなとこで、お客さまと踊ってなきゃいけないんだよ、あたし、いったい何やってんの?…と、音と光の洪水の中、気分はずぶずぶと底なし沼に沈んでいくようでした。
いや、もちろんカオはにこにこ笑顔なんだよ。

…しかし、、、この時のお客さまに私は、後々、本当にお世話になったのです。今でもものすごく大切だし、大好きな方たちなのです。一生足を向けて寝られません! あの頃の新人の私は、ほんとに高慢で、世間知らずで、「クラブホステス」のプロ意識がさっぱりありませんでした。
「クラブ」って、お客さまとホステスの間の「良識」で、素晴しい人間関係を育んでいけるところでもあるのです。
そんなところに辿り着くのは、ず~~~~っと後の話なのですけどね。

まだまだ高慢ホステス貴美の時代は続きます。
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5「お通し」と「お味噌汁」

2006-08-05 | クラブ活動時代
席料 ¥10000

あたりめ ¥2000
野菜スティック ¥2000
ミックスナッツ ¥2000
焼そば ¥3000
サラダ ¥3000~
フルーツ ¥3000~


ボトル ¥15000~

アイス ¥1000 ←1杯
ミネラル ¥1000 ←1本

…こんな感じ。
この値段は、お客さまに毎回お見せするメニューに明記してあるのです。

アイスやミネラルはセット料金になっているお店もあるようですが、「クラブC」は全部1品ずつです。恐るべし。そして、アイスやミネラルは、ホステスがどんどんお酒をお作りして、どんどん勝手に追加します。もちろん売り上げをあげるためです。
あるお客さまが、「ここのお店は、同じものをオーダーしても、行くたびに値段が違う」とおっしゃっていましたが、コレは、「アイス」と「ミネラル」の本数が毎回違うからと思われます。でも、ほんと~~~に明朗会計なのかどうかは、一介のヘルプである私にはわかりません。
でも、そんなことを気にするようなお客さまは、来なくても結構でございます…的なところはあるのかも、、、
だいたい、座って飲んでこんなもので、満足…と思っていただける方だけお越しくださいという感じでしょうか。
お客さまが2名でいらして、既にボトルが入っていて、一番安い「あたりめ」「野菜スティック」をオーダーして、だいたいおひとりさま¥20000程度でしょうか~? これが最低ライン。
でも、この席に、たまたまお店が暇で、女の子が3名ついたり、しかもめちゃ飲んべ~の女の子だったりすると、ホステスは容赦なくお客さまのボトルをいただき、ミネラルとアイスのおかわりをするので、、、、

お客さまは、お通しを食べに来てるわけでも、3000円の焼そばを食べに来てる訳でもなく、あくまでも「女の子」との宴、またはしっとり語らう…などが目的なのであります。
でも、あたりめを2000円でお出しするからには、ただのあたりめを無造作にお皿に乗せてどさっと出すワケじゃなく、一応、わりと美味しい、質のよさそーなヤツが、品良く盛られて、小皿にマヨや七味も添えられて、まぁ~中流のお嬢様が品良く着飾って、オペラハウスのボックス席に座っても一応OKよ…ってな感じ。
野菜スティックも、居酒屋で「はいおまちぃ~」といってどすん!と出てくるのとは、さすがに違います。太さが揃ってる、ちゃんと「仕事」がされてる。こちらも、まぁまぁ中流のおぼっちゃまが、仕立てのいいスーツにボウタイでお出ましになりました…ってカンジ。

私は、バーテンダースクール時代に、1/4個のリンゴで1000円のオードブルを作る…なんてのを、やりました。ペティナイフを使って、かわいい切り方、飾り付け、盛り付け、要するに「仕事」を施して、1個の100円のリンゴを4000円
分のオードブルにする…ってな実習です。これはもぉ~「作品」です。
クラブCでは、この「仕事」を、フロアーには決してカオを出すことのない調理担当さんが、狭いキッチンでやっているのです。

ところで、ここのお店でお金をいただかないのは、最初にでてくる「お通し」と、閉店のときの「お味噌汁」。

毎日の「お通し」を、当時の調理担当の男の子は、一所懸命考えて、作っていました。細長い重厚なガラスのお皿に工夫を凝らした美味しい3品を彩り良くきれいに盛り付けて、すべてのお客さまにお出しするのです。子供のお弁当の世界みたいだけど、ママ曰く、「うちは席料が1万円だけど、極端な話、この『お通し』が1万円だと思ってる方もいらっしゃるので、いい加減なものはお出しできません」。
ところが、殆どのお客さまは「お通し」には目もくれないのです。
おままごとのような、ちょこっと一口ずつのお通しは、「子供騙し」だと思っていらっしゃるのかなあ… お箸をつけることがみっともないと思っているお客さまも中にはいらっしゃいます。 なので、この1万円?のお通しは、私たちホステスがいただくことが殆どで、かといって、お客さまの「お通し」を各テーブルでかたっぱしからたいらげるワケにもいかなくて… 悲しいのは調理担当くん、、、(T_T)

閉店前に出てくるお味噌汁も、とっても美味しいのです。出汁ははっきりいって、「うまみ調味料系」だよ。でも、心行くまで飲んで楽しい時間を過ごした最後の締め的には、サイコー。
私のお気に入りは卵まるごと1個が入ったお味噌汁だったんだけど、コレって、閉店前に残ってるお客さまの人数分の卵をそぉ~~~っと落として作っていたんだろうか…?? 卵の固まり具合なんか絶妙!これはさすがに美味しいので、お客さまも召し上がります。でも、女の子たちと盛り上がりまくった宴のシメ、「キミたちどうぞ」といって下さることがこれまた殆ど。それでもお客さまに「美味しいからぜひ召し上がってね」みたいなカンジでオススメするんだよ。

こうして、「調理担当さん」の仕事は、お客様の評価を受けることも殆どなく、やがて彼は辞めてゆきました…
彼に幸アレ! 本当に彼の仕事が正統に評価される職場で、思う存分「アーティスト魂」を発揮してほしい…
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4 「八十八夜物語」

2006-08-04 | クラブ活動時代
ところで、「クラブ」ってなんなんだ?
スナックとか、パブとかいろいろあるけど、何が違うの?
男性はみんな知ってるだろうけど、女性は殆ど知らないかも。
私は、同窓会や、男の子たちと飲むとき、女の子が接客してくれるお店に連れていって貰ったこと何度かあります。そうだ、両親とスナックとかにもたまに行くしな~。
でも、何が「スナック」で何が「クラブ」で、何が「パブクラブ」なの?と思いませんか?

実は、「クラブ」は風俗営業なのです。
ホステスがお客の隣に座って接待することができるのは、風俗営業の免許のあるお店で、「スナック」は「飲食免許」コレが大きく違うところです。
それに、風俗店の営業は、時間が深夜1時までと決まっているのです。
そうとわかってみれば、「女の子が隣に座ってるけど3時頃までやってる店もあったぞ、アレはなんなんだったんだ??」と思うけど…。
とにかく私が勤めることになった「クラブC」は、正統な風俗営業法を遵守したお店なので、11:30になるとそれぞれのテーブルにお味噌汁が配られて、12時にはきっちり閉店するのです。

…などなど、知らないことがいっぱい。
そーいえば、大学生の頃、いつも買ってた某ファッション雑誌に半村良さんの「八十八夜物語」ってのが連載されていた。(歳がわかる!)あれは確か、クラブホステスストーリーだったな…ってのを思い出して、お勉強のために文庫本を買ってみました。真面目な私…
20代後半のごく普通の女性が、突然銀座のクラブホステスになって、その道を極めるサクセスストーリーなのです。
その主人公も、この道に入るにあたって、とある男性に、何件かのクラブに向学の為に連れていって貰って、シロウトなりの目で見ていろんなことを感じる場面だとか、初めて自分が働くお店に入るとき、お客さま用の入り口でなく、従業員用の入り口を捜す場面とか…
結構、新人の主人公には共感できる場面がいっぱいあって、面白い本でした。クラブで繰り広げられる世界ってのもバーチャル体験できたし。コレでちょっと「クラブ」というものに予備知識ができたわ♪

さて、いよいよ、私の初出勤。
一応、「ピアニスト」兼「ホステス」いったいどんなカッコでいきゃいいのさ。
ピアニスト的には、やっぱ、ちょっとステージ衣裳っぽく華やかに装おうべきだと思うけど、そのカッコで接客もするのよね…
…と、迷いまくったことは覚えてますが、結局どんな装いをしたのか、忘れました。とにかく「スーツでピアノを弾くのはヘンだ!」と思ったことだけは覚えてるんだけど…(=^‥^A
お店には、ピアニストの女の子が他に2人いて、その1人が、後のフラミンゴKAZUMIちゃんなんたよ。当時は、「源氏名」で出ていらっしゃいました …(^_^;)
とっても華やかで、モテモテでいらっしゃいました。
えっ、私の源氏名?
そうそう、お店ではちゃんと名刺を作っていただくのですが、水商売系にありがちな「理沙」とか「楓」なんていう名前だけのヤツじゃなくて、ちゃんとお好みの名字も入れて、格調高いヤツを作っていただけるのです。ローマ字は×。ってことは、TAKAMIは不可です。
そんじゃ~私の源氏名は「古川貴美」
お~~~~っほほほほ! そのまんまですわ~~(=^‥^A
いや、コレ、決して本名じゃありませんからね。

実はコレには、いちおー「信念」っつーのがあってね。
このまんまの私でやらせて頂きます…っていう、今思えば頑な決意の表現だったかもしれません。

しっかしもう4なのにまだ入り口じゃーーん。10回じゃ終わらないぞ…

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3 目くるめく「ステージ」

2006-08-03 | クラブ活動時代
私は、ママと面談の後に、(たぶんその日の夜だったと思う)お店の開店数十分前に、見学させていただくってことで、お店を訪問させていただきました。
…といっても、開店時間にさしかかるし、お店で実際にホステスさんたちが動いている様子も見学させていただけるってことで、私は、変則的にせよ、一応「お客」としての装いで行かなくちゃ、、、ってことで、スーツ選びも、ワケわからないなりにも真面目に考えたわよぉ~。
カウンターが5席、テーブルが7~8席だったかな~~ そして、アップライトのピアノがあって、印象としてはふつ~~~でした。
落ち着いたお店ではあるけど、特別に「高級」って感じもしないし。でもさりげなく品位はあるのかなー。
とにかく、「クラブ」なんて全然知らないので、比較のしようもなく、、、

そこへ、ホステスの女の子たちが、次々と出勤してきて、カウンターで並んで待機。
彼女たちの装いも、殆どがスーツ。「品の良さ」と適度な「華やかさ」を醸し出しているのでありました。でも、カウンターで会話してる彼女たちは、ホントにふっつぅ~~の女の子なんだよね。カレシの話や、ディズニーランドの話や、コンビニ弁当の話をしてる、、

そこへ、最初のお客さま登場。
3人ぐらいだったかな~~
すると、ママは、お店でいちばん広く使えるテーブルをご案内して、カウンターで待機している女の子の中から、3~4人を選んでテーブルに着くように指示。
「いらっしゃいませ~」と、彼女たちは、お店のマッチを手に、にこやかに席に着いて、お客さまのオーダーをお聞きし、ホールの男の子が素早くボトルや、水割りのセットを用意して、さささっっっ…とホステスさんが水割りを作り(自分のぶんも)
「いらっしゃいませ、いただきま~~す!」といって、宴が始まるのです。

シロウトの私には、これがほんとに、目くるめくステージに見えました。
とっても華やかで、お客さまたちが、この店に女の子との楽しい宴を求めてやってきてるんだな~~っていうのが、もうこれだけで、十分すぎるほどわかりました。
…と同時に、さっきまでカウンターでフツーの女の子だった人たちのプロフェッショナルぶりにもびっくり!!
そのテーブルは、ほんとに楽しそうに、パーティーのように、きらきらとゴージャスに光り輝いて見えましたもん!!

どんな仕事でも、どんな職場でも、そこは働く人にとって「ステージ」なのだと思います。でも、それを意識することって、殆どないかも。自分は、「パフォーマー」であるか、「お客」であるか… そのどちらでもない、あの時の「見学者」の私のような立場でしか見えないものってあるのかも。

私、ホントにこんな世界に入っていけるんだろうか…???

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2 ママとの面談

2006-08-02 | クラブ活動時代
さて、キャベツくんと、久々に飲みにいくことになりました。
キャベツくんが、私の行きつけのバーを辞めてから、少なくとも1年半以上は経ってたはず、、、 
その後のバーテンダーさん達も、アルバイトの男の子ばっかりだけど、修行する気満々の頼もしい人たちだったので、一杯入魂って感じで、一生懸命で、楽しかったなあ…思い出がいっぱい、しかしそれはまた別の話。

そのバーのその後…だとかの話に始まって、いろいろ話が弾んだけど、いよいよ本題?「ウチの店にピアノ弾きにきませんか」がついに出た! マジで? 私、接客はシロウトよ。ホント、今日はキャベツくんと飲む日ってことで来たので、その話はう~ん、アタシにゃムリっす!と言おうと思ってたんだけど、キャベツくんは、結構真面目に、一度お店に来てママに会ってみない?とかって迫ってくる。「いや、行って会うだけならいいよ(好奇心だけはある私)でも、やるかわかんないよ。」
そして、ママに会ってもいいと口をすべらせたら、早速彼はママにTELで連絡とって、日時を決めてしまったのであった。
キャベツくんは、とっても真面目で誠実な男の子なので、お店の「マネージャー」という立場で、ママのお眼鏡に叶うホステスを「ハンティング」しようと一生懸命なのだ。彼の性格を知っている私は、不愉快な気分は全くありませんでした。

さて、ママとの「面接」は、F市Kホテルのラウンジ。破格の待遇じゃん。
こんなん、フツーの求職活動ではありえね~~!
そのとき、私は、近所のガソリンスタンドで、アルバイトしてました。
それも、ちょっとしたイジメにあいながらです。これまた別の話ですが、この状況で、私を時給2000円で雇ってくれる、しかも望まれて。こりゃ~~、やっぱ、心が動きますって。
ママとのほんの20分程度の面談で、お互い、「品定め」?
もちろん「ハンティング」なので、履歴書なんかありません。
ママは、とっても小柄だけど、パワフルで、きびきびして、頭の回転めちゃよさそ~、「優しくておおらか」というより、「機敏でチャキチャキ系」
当時、今の私より若かったはず…
きっとものすごく波瀾万丈の人生、荒波に小舟を操縦して生きてきたんだろうな。
しかし、ママはあくまでもにこやかに、おだやかに、「初めてでも何も心配ないのよ」系のことをおっしゃる。どーやら私は気に入られたらしい。どこが気に入られたのかさっぱりわからん。ママとしては、お店に利益をもたらすかとうかが決めてなんだろうけど、どういう基準で「ホステス」を選択するのか、私にはいまだにわかりません。

で、結局このお話、お受けすることにしました。
このトシでクラブホステス…
(ってゆーか、あくまでも、ピアニスト。でも接客もヘルプでやっていただきますってことなんだけど、そこは私も、オトナなので、「私はピアニスト」的な心構えじゃダメだわと心得ていますとも)
でも、年齢的に、上限だろうな。ここでお受けしなければ、一生私は、こーゆう世界に足を踏み入れることはないだろうな、…と思って。「経験、経験!!しかも時給よし!」要するに、第一理由は好奇心だったのであった…

それから、即日だったか、後日だったか忘れましたが、いよいよ、目くるめく「クラブ」の世界に足を踏み入れることに…
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1 クラブ活動黎明

2006-08-01 | クラブ活動時代
「クラブ活動時代」というカテゴリーを追加しました。
10回連載ぐらいで終わるとはおもいます。
以前から何度も言っているように、私は過去ネタは書かないつもりでしたが、
「お通し」というテーマを書こうとしたら、ど~~~しても、過去の「クラブ活動」について書かざるを得なくて、、ど~せならシリーズにしよ~っ!って(^_^;)

私は、30代半ばで、クラブホステスのアルバイトを3年間やりました。
ここで出会った人たち、経験したことは、きっと、いつも当ブログにご訪問いただいてるみなさまにも、きっと興味深く読んでいただけるかと、、、


ある日の夜、アパートのベッドで熟睡してるところに、突然携帯が鳴りました。
寝ぼけて出る私。
「もしもし、TAKAMIさんですか、キャベツです」
うっ…
誰だキャベツって、、、(この時点ではすっかり寝ぼけている)
「おひさしぶりです、お元気でしたか、、、」
などなど、とっても礼儀正しく、懐かしそうに語りかけてくるこの男、いったい誰なんだ!? すっかり寝ぼけている私は、徐々に覚醒しつつあるんだけど、「アンタ誰?」って言えないのよぉ~~ A型だからさ(=^‥^A
会話の端々から、覚醒しつつあるアタマで推理しまくって、キャベツの正体を見破ろうとする私。キャベツがあまりにも親しげに、なつかしげに話しかけてくるので、相手の正体がわかってないことを見破られるのはマズイ…と感じる私、、、
でっ、何分この状態で会話しただろう??
ようやっと、彼は、以前通っていたバーでアルバイトしてたバーテンダーさんだったことが判明したのでした。
「キャベツ」と聞こえたけど、実際は「タ◯チ」くんだったのでした(=^‥^A

そのキャベツくん、今はF市のクラブでチーフバーテンダーをやってて
「ぜひTAKAMIさん、ピアノひきにきてくださいよぉ~~ 」とかいうハナシになったんだ。
「え~~っ、私、ピアニストじゃないからさ、専門はヴォーカルだからさ、そりゃ~無理だよ。」
「時給2000円出しますよ、でも、接客もちょっとやって頂くことになるとは思いますけど」
う~~~ん、2000円、、、それはオイシイ…

私、都内のクラブで歌ったりしてたこともあるし、酒好きが高じてバーテンダースクールにも通ってた… でも、「接客」ってのは、さっぱりアタマにはなかったのでした。全くそのときはやる気なくて、とりあえず、なつかしのキャベツくん、近々飲みにいこうね!ってことで、ハナシは終わった。
コレが「ハンティング」だということに、私は全く気付いていなかった…

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