12月2日。
朝のパート、公休をいただき、「人形劇団すまいる」の公演のお手伝いにいきました。
私としては、4度目の本番です。公演は、まだ来年も続くのですが、私としては、今回の演目についてはこれが最後にさせていただくことにしました。
さて。今年の演目「かぐや姫」は、台本もお人形も音楽もすべて「すまいる」のオリジナルで素晴らしいのですが、それぞれの施設の職員の方が、がくや姫に扮して会場に登場したり、
舞台のかぐや姫に、職員の方扮するキャラクターがプロポーズする場面など「ふれあいタイム」のようなものが盛り込まれていて、大いに盛り上がります。
これも、「すまいる」ならではの演出。
すまいる劇団全員が、障がいのお子さんを持つお母さんの集団で、10年も香川県下の養護学校や施設への公演を続けているので、お客さまが何を求めているか…ということについては、プロ感覚で把握されているのだと思う。
私は、「すまいる」代表、淳子ちゃんとは、同級生で、今年は、ピアノの発表会も合同でやったし、これからもずっとご縁が続いていくであろうと思います。
彼女の家に打ち合わせやリハなどで何度かお邪魔しましたが、重度障がいのお嬢さん仕様の家にお邪魔して、初めてリアルに障がい者の方とその家族との生活を実際に感じることができました。
「大変だな…」
「よかった、私たちは普通の家族で」
…殆どの人はそう思うでしょう。
しかし、淳子ちゃんはこのように言います。
「私は娘がこうなったことで、人生観も価値観も変わり、あのままの人生だったら絶対に出会うことのない人たちと出会えて、いろんな経験ができてほんとうに良かった。
大変なことは、本当に大変だけど、それ以上に、報われることや、普通に生活していたら味わえない喜びも、ものすごくたくさんある。」
その、ほんの一部かもしれないけど、私にはわかる気がします。
「すまいる」のメンバーです。
お子さんたちの通う養護学校で知り合って、今ではもう、そのお子さん達は卒業して成人し、作業所などの施設で、それぞれの人生を、ゆっくりと歩んでいらっしゃいます。
そんな人たちが、普段の生活で、制限された行動範囲の中で、観たり聴いたりすることのできない、本物を届けたい。
そんな思いが、この写真から伝わってくるでしょ?
あるお友達に言われました。
「ボランティアっていうのは、精神的にも、生活にも余裕がないと、そう気軽にできることではない。TAKAMIがやってるのがそもそも無理があると思う」
うーっっ…
そうなんです、無理があるから辞退するのです。
来年は、いよいよTakの受験本番。新年早々から入試が始まります。
ここはやはり、母としては息子の受験にシフトしたい。
それが一番の理由です。
せっかく、メンバーのみなさんにも溶け込みかけてきたし、かなり自分でもいい感じに流れに乗れるようになってきたところなのに(T_T)
公演のたびに、パートの公休を貰い、その埋め合わせを別の日にすることは、あまり「無理」をしている気がしません。
私としては、一緒にやることがほんとに楽しかったし、できれば、もっと曲をつくって、それぞれのキャラクターの歌もつくって、
オペレッタみたいな楽しい人形劇ができたらいいのに…と、構想が膨らみまくる、そんなふうに、次へ、次へ…と「ベクトル」になれることは、どこまでも楽しい♪♪♪
精神と生活に余裕がなければボランティアはできない
…というのとは、私はちょっと違うな。
「さあ、ちょっと余裕ができたからボランティアやりましょう」
っていうのってな~~~
逆に、自分が、報酬や生活パターンを度外視してもやりたい!と思うのが「ボランティア」なのではないだろうか?
そして、こんな私にもできることがある…ってことは、すごく自分自身が救われることでもある。
TAKAMI的最後の公演は、春日町「サン」にて
http://www.yorokobi-selp.com/place/28.html
ここの会場では、暗幕がなく、会場を暗くすることができないので、「かぐや姫」の最後の見せ場であるブラックライト・ショー…「日本の四季」ができないとのこと。
そこで、TAKAMIに、かわりになんか歌ってもらいたいんやけど…とのオファーをいただきまして、
いろいろ検討した結果、クリスマスの曲を歌いながら、お人形たちと一緒に会場を歩くことに♪
かぐや姫が、月の都に帰っていってしまう、悲しい悲しい場面で人形劇はおわり。
その余韻をどうすんだ!?…とか、まあいろいろ相談の結果、月の世界と、地球と、サンタのそりは結ぶよ…みたいな歌詞を盛り込み、楽しいカーテンコールにしましょうってことに(*^_^*)
人形劇の声優は、フツーにスッピンで普段着で、声にだけ気を使ってればいいけど、歌うとなると、やっぱり、2曲でもステージですので、心構え的に別モノ。
自宅からエンジェル仕様のドレス着て、上から布団を巻きつけたような黒いコートを着て、
そのままのカッコで公演本番の「声」をやり(声優はステージを見ながら台本を読むので、お客さまから見える位置にいるのです)
終わったら速攻舞台裏に行ってコートを脱いで、エンジェルになって登場!
ああしかし、、、
熟年エンジェルってどぉよ、、、
気分はエンジェルでも、ビジュアル的には高齢化の一途を辿るのであります、、、
しかーし!!
私は一貫して「セクシー路線」は辿ってこなかった。
セクシー系でやってたら、もぉ今頃は壊滅的になって、今後の方向性を立て直すのにのたうちまわっていたことだろうなあ(^_^;)
80歳になってもかわいいエンジェル系でいたいなあ(*^_^*)
…ともあれ、この人形劇団との出会いはほんとにすばらしい「ベクトル」です。
また、きっと来年も、なにかのかたちできっと関わっていけるような気がしています。
さ~~~!! 次はアドベント週間に突入…なおハナシ。
引き続き、怒涛の日々、次々とアップ予定(*^_^*)/