昨日、息子と久々に長電話をしました。
先日の「どんぐり」と重複するけど悪しからず。
バイクの免許を取る件について、いろいろ相談されましたが、まあそれは個人情報なので割愛するとして…
自分の話が一段落すると、「オカンは最近どぉよ?」と、話を私に振る。
こーいうところが大人になったなあと嬉しく思う。
以下母の発言。
母の話題といえば、最近毎日Piano & Vocal の練習をしてるってことだな。
それも12月のコンサートに向けて。
それが全然上手くならなくて、私は認知症なのだろうかと思ってたところに
たまたま「NHK1,5ch」ってヤツをみた。
認知症って、ピアノも弾けなくなるんだって。忘れるんだって。
38年間ピアノの先生をやってた女性が若年認知症になってからピアノをやめてしまい、全然弾けなくなっていた。
チェリストの夫の勧めで、一緒にデュエットやろうということになって、グノーの「アベマリア」を夫のサポートで練習した。
(バッハの平均律1番です)もう1からの出発。
そして、カフェで発表する機会が訪れた。彼女は、最後のエンディングに向かうクライマックスのディミニッュのところでつっかかって止まってしまった。
妻「もう1回やっていい?」夫(みなさんに向かって)「いいですか?」 拍手。
そして、ディミニッシュのとこは抜かして、夫がその次のところに妻の手を誘って続きを最後まで弾いた。拍手喝采だった。
息子はこの曲よーく知ってます。
「なにそれ、ドラマ?」
「違うよ、ドキュメントだよ」
まずこの夫がものすごくすごく素晴らしい、素敵な人だと思った。
私は夫が認知症になったら、こんな妻になれるのだろうか? 努力はするけどここまでは難しいだろうなあ、、、
…というより、私のほうが夫より先に認知症になりそうだ。
次に、認知症になったら、ずっとピアノとともに生きてきた人がピアノが弾けなくなるという事実にショック。
私はこの先認知症になるかもしれない、もう入り口にいるかもしれない。私も弾けなくなるんだろうか、、、
私の親祖父母、認知症だらけで、ヤバいのです。
歌も忘れたカナリヤになってしまうんだろうか?
だって、ピアノをこんなに毎日練習したら、高校時代ならもうとっくに弾けてるってもんだ。それが全然いくらやっても前に進まない。まあ1日1mmぐらいは上達してるのか!?!?
フツーLIVEの準備って3ヵ月ぐらい前からやるけど、Piano & Vocalはムリ!
やはり1年を費やそう…と思ったけどもう1月が終わってしまう。
なんか焦る、、、
「前はもっとうまく弾けとったんか?」
「いや、いつも同じところでミスタッチして、本番でも完璧に弾けたことはない。
これほど真剣に練習したこともなかったような気がする。」
「そんなら、練習あるのみじゃ!!」
「そうだよね~~~」と、私は彼の言葉に大いに共感したし、こんなことを言う息子が頼もしかった。
ホントに認知症になったら、来年は弾けなくなるかもしれない、いつか弾けなくなるときが来るかもしれない。今だ。今練習あるのみだ!!
「かごめ かごめ」と「どんぐり」はアナタも知ってると思うけど、
「ムーンライトワルツ」っていうのもあるのよ。高松では一度も歌ったことがない。
「ソレうたってみて、出だしとサビ。」
いやこれ単音で歌っても何のことかわかんないだろう…と思いつつも一応うたったら
息子は覚えてると。
小さい頃、ベビーカーに乗ってる頃から、あちこちのリハーサルに連れ回されたので、母の歌は覚えていると申すのです。
息子よ…愛してるよ、、、
「どんぐり」という曲は、息子が保育園の園庭でどんぐりをたくさん拾って、「おかあさ~ん、見て!」というところからできた。
当時は息子の「おかあさ~ん」の声色を真似て歌っていました。
息子は成長するにつれ、自分のことを歌っているこの曲が嫌いになっていった。
「どんぐり」の「おかあさ~~ん」は、アナタの声色はやめて、自分の心の声で歌うことにしたよ。
そしたら、すごく気持いいのよ。
もう、この曲はアナタの歌じゃないからね。
「そうか、オカンなりに昇華したのだな。」
はい「どんぐり」昇華しました。
母と息子の、めっちゃふっかぁ~~~い人生的音楽的会話。
昇華した「どんぐり」を息子に聴かせたい、、、
https://www.nhk.or.jp/ten5/articles/17/003518.html