WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

息子と電話で話したこと

2020-01-30 | 人生妙なり


昨日、息子と久々に長電話をしました。

先日の「どんぐり」と重複するけど悪しからず。

バイクの免許を取る件について、いろいろ相談されましたが、まあそれは個人情報なので割愛するとして…
自分の話が一段落すると、「オカンは最近どぉよ?」と、話を私に振る。
こーいうところが大人になったなあと嬉しく思う。
以下母の発言。

母の話題といえば、最近毎日Piano & Vocal の練習をしてるってことだな。
それも12月のコンサートに向けて。
それが全然上手くならなくて、私は認知症なのだろうかと思ってたところに
たまたま「NHK1,5ch」ってヤツをみた。


認知症って、ピアノも弾けなくなるんだって。忘れるんだって。
38年間ピアノの先生をやってた女性が若年認知症になってからピアノをやめてしまい、全然弾けなくなっていた。
チェリストの夫の勧めで、一緒にデュエットやろうということになって、グノーの「アベマリア」を夫のサポートで練習した。
(バッハの平均律1番です)もう1からの出発。
そして、カフェで発表する機会が訪れた。彼女は、最後のエンディングに向かうクライマックスのディミニッュのところでつっかかって止まってしまった。
妻「もう1回やっていい?」夫(みなさんに向かって)「いいですか?」 拍手。
そして、ディミニッシュのとこは抜かして、夫がその次のところに妻の手を誘って続きを最後まで弾いた。拍手喝采だった。

息子はこの曲よーく知ってます。
「なにそれ、ドラマ?」
「違うよ、ドキュメントだよ」

まずこの夫がものすごくすごく素晴らしい、素敵な人だと思った。
私は夫が認知症になったら、こんな妻になれるのだろうか? 努力はするけどここまでは難しいだろうなあ、、、
…というより、私のほうが夫より先に認知症になりそうだ。

次に、認知症になったら、ずっとピアノとともに生きてきた人がピアノが弾けなくなるという事実にショック。

私はこの先認知症になるかもしれない、もう入り口にいるかもしれない。私も弾けなくなるんだろうか、、、
私の親祖父母、認知症だらけで、ヤバいのです。
歌も忘れたカナリヤになってしまうんだろうか?
だって、ピアノをこんなに毎日練習したら、高校時代ならもうとっくに弾けてるってもんだ。それが全然いくらやっても前に進まない。まあ1日1mmぐらいは上達してるのか!?!?
フツーLIVEの準備って3ヵ月ぐらい前からやるけど、Piano & Vocalはムリ!
やはり1年を費やそう…と思ったけどもう1月が終わってしまう。
なんか焦る、、、

「前はもっとうまく弾けとったんか?」
「いや、いつも同じところでミスタッチして、本番でも完璧に弾けたことはない。
これほど真剣に練習したこともなかったような気がする。」
「そんなら、練習あるのみじゃ!!」

「そうだよね~~~」と、私は彼の言葉に大いに共感したし、こんなことを言う息子が頼もしかった。
ホントに認知症になったら、来年は弾けなくなるかもしれない、いつか弾けなくなるときが来るかもしれない。今だ。今練習あるのみだ!!


「かごめ かごめ」と「どんぐり」はアナタも知ってると思うけど、
「ムーンライトワルツ」っていうのもあるのよ。高松では一度も歌ったことがない。

「ソレうたってみて、出だしとサビ。」
いやこれ単音で歌っても何のことかわかんないだろう…と思いつつも一応うたったら
息子は覚えてると。
小さい頃、ベビーカーに乗ってる頃から、あちこちのリハーサルに連れ回されたので、母の歌は覚えていると申すのです。

息子よ…愛してるよ、、、

「どんぐり」という曲は、息子が保育園の園庭でどんぐりをたくさん拾って、「おかあさ~ん、見て!」というところからできた。
当時は息子の「おかあさ~ん」の声色を真似て歌っていました。
息子は成長するにつれ、自分のことを歌っているこの曲が嫌いになっていった。

「どんぐり」の「おかあさ~~ん」は、アナタの声色はやめて、自分の心の声で歌うことにしたよ。
そしたら、すごく気持いいのよ。
もう、この曲はアナタの歌じゃないからね。

「そうか、オカンなりに昇華したのだな。」

はい「どんぐり」昇華しました。

母と息子の、めっちゃふっかぁ~~~い人生的音楽的会話。
昇華した「どんぐり」を息子に聴かせたい、、、

「認知症になっても2人の間にあるのは音楽」
https://www.nhk.or.jp/ten5/articles/17/003518.html

認知症になっても、二重奏で愛の調べを|NHK1.5ch(NHK1.5チャンネル)

認知症になっても、ふたりの間にあるのは「音楽」

NHK1.5ch(NHK1.5チャンネル)

 
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2019瀬戸芸 直島・宇野

2020-01-26 | 瀬戸内国際芸術祭

誰もいない瞬間を狙って撮った!!



何をいまさら…な瀬戸芸ですが、なかなか書けませんでした。
その訳は、音楽活動リハ三昧…とかいうのもありましたけど、夜になるとヨッパになって、頭が働かなくなる…っていうのもありました。
大変アップが遅れましたが、きっと楽しみにして下さっている人は全然おらず、私の自己満足であります。

10月17日 直島→宇野

直島は2度目なので、あまり作品を次々まわるというより、遠足気分で、前回取り残したところや、もう一度ゼヒ行ってみたいところに行きました。
遠足気分な記事ですので悪しからず。




朝ビール お2人様でシェアです 「青春じゃ」といわれました


南寺 (ジェームス・タレル×安藤忠雄)

ANDO MUSEUM

角屋

などなど、、、
これらは場内撮影禁止なので画像はナシです。

ですので、直島での作品の画像はコレぐらいかなあ、、、


「ANDO MUSIUM」 外観





The Naoshima Plan 2019 「水」


直島の本村集落の中心に建つ、築約200年の旧家。
古くは郵便局として島民に親しまれてきたこの建物は瀬戸内国際芸術祭2019の期間中、来島者と島民との憩いの場となっています。
建物の改築を手がけた建築家・三分一博志氏は、建築や街区、水路などを通して直島本来の人と自然との営みを浮き彫りにするプロジェクト「The Naoshima Plan」を2011年から展開してきました。
(瀬戸芸2019オフィシャルサイトより)

さて。お昼たべようよ。
どこで食べる?
直島は、瀬戸芸仕様のお洒落で美味しいお店がどんどん増えてる模様。
しかし、敢て私たちは、並ばずとも入れる「うどん店」へ。
まっ、冷凍うどんなんだけど、あまりこだわらず、、、、
そして、私たち、飲んべーパートナー同士でありますので、こんな状況で昼酒を飲まないなんてあり得ない。

そして、こんなところを捜しあてました。



古民家のようですが、外観からは、てきとーに営業してるんじゃん?のようにお見受けしました。こんなとこに入ってまで酒飲むの??…みたいな、、
しかところがそこはとっても素敵な、異空間なのでした!!




おつまみには茹で落花生。大好きです。ここで遭遇するとは!


まったり、のんびりゆるゆると昼酒を堪能させていただきました。
また直島再訪の際には絶対に訪れたい。



「はいしゃ」大竹伸朗


前回行きそびれたところ。
かつての歯科医師住居を作品化。
(ペインティングやスクラップなど、多用なスタイルによる作品 2019瀬戸芸オフィシャルサイトより)

さて。その後宇野散歩。









宇野港は、嘗て高松と本州を結ぶ航路の拠点でしたが、瀬戸大橋が開通し、それでも細々と運航していた宇高国道フェリーもついに今月姿を消すこととなりました。

高校、大学時代、レッスンや、上京、帰省などで、本州に渡るのは船、または飛行機(YS11)。
大変懐かしく感慨深いのですが、こんなこと書いても、いまどきのワカモノには全く通じない話ですね。
令和になり、昭和がどんどん遠ざかっていきます。
私たち昭和生まれの世代にとっての「明治」と同じ感覚なのでしょう。

私にとっても「宇野港」は、もう全く変わり果てていて、何も面影もなく思い出せない場所でした。

新しい場所と作品を楽しみました♪


次回は「本島」そして、最後に「大島」 まだまだいくでー!!


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「どんぐり」

2020-01-25 | アーティスト魂


どんぐり

深い秋のまん中で
「お母さん」と呼び止められて
足を止めて振り向くと

きらきら笑う その手いっぱいの どんぐり

いつの頃から
足元の宝ものを見つけることを
忘れたままで 生き急ぐ

長い封印を溶かすのは 君の きらきら笑う声
その中には心いっぱいの どんぐり

おかあさん…
おかあさん…
おかあさん !

空は高く
雲は白く
風はあたたかく

やわらかな光の中

世界いっぱいの どんぐりたち





詞だけでは伝えられない、これはやっぱり Piano & Vocal
この歌は、息子がどんぐりを両手いっぱい拾って「おかあさん!」…と叫んだことからできたのですが、
息子は成長するにつれ、この曲が嫌いになった。
自分のことを歌われている、しかも、「おかあさん…」と、息子の声色を真似て語っている。
こっぱずかしいのです。

しかし。
私はこのたび、「おかあさん…」の台詞を子供の声で語るのはやめました。
自分の生声で「おかあさん…」と語りかけることにした。

そしたら、なんと気持のいいことであろう、、、
そして、そのことを息子にも伝えた。
息子からはほんと~~~~~に時々電話があって、その時は結構語る。
料理のことが多いなあ、、、
そして、「どんぐりはもうあなたの歌ではなくなった。私の声でおかあさん…と呼びかけ、叫ぶ。」という話をした。
そしたら、息子は、「オカンなりに昇華したのだな」とぬかした。
そぉよ、その通り、よくわかってるじゃん息子。
昇華した母の「どんぐり」を息子に聴かせたい。






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サヌキ ロックンロールサーカス

2020-01-24 | アーティスト魂


「サヌキ ロックンロールサーカス」にいってきました。

実質、ベース高橋修さん(障害福祉サービス事業所「WALKS」代表、そして私のWIND AND SOUNDのベースをお願いしている)が主催のイベントです。
毎年障碍者の方たちのバンドが数組出演されますが、そのパワーがスゴイ!グレードもめっちゃ高いです。
首都圏からプロ活動をされているバンドもお招きしている。
毎年感動する。
国分寺ホールが、障碍者とその家族や、フォロワーで溢れかえる。
そして、会場のお客様との呼応がスゴイ。
会場にはたくさんの障碍者の方たちがいらしていて、こんな状況や空間はフツーない。
障碍者の方たちが不自由なくめっちゃ楽しめるということだ。
だから、毎年どんどん盛況で増殖していってる。
これぞ高橋さんの真骨頂。
高橋さん、今年もめっちゃカッコよかった。

高橋さん率いるバンドは「WALKS」事業所名も「WALKS」
でも、バンドのWALKSは、27数年前からやってるけど、ご自分の事業所は、立ち上げで数年。
やっと念願叶ってここに漕ぎ付けたとお聞きしています。

高橋さんがステージで走り回ったり跳んだりしながら大声で楽しそうに歌っている様子、
本当に素敵です。

夢を叶え、また次の夢を叶え…をずっと繰り返して来られたのだと思います。これからもそれは続いていく!!

出演のバンドの方たちの曲はすべてオリジナルです。
メンバーのみなさんが、きっと生活や練習などの中でとっても楽しいことをうたにしたのだと思います。
楽しんで歌って演奏できて、会場のお客様とも呼応できる、とてもシンプルな歌詞、シンプルな構成、振り付けもあり。
だからすぐに覚えます。1年経ってもすぐに思い出します。私、いつも一緒に歌って踊ります。

私もお客様と呼応のできるLIVEがやりたい。やり方は違っても。





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2020のごあいさつ

2020-01-07 | 人生妙なり






あけましておめでとうございます
本年も宜しくお願いいたします






昨年8月、TAKAMI & SYO Michael は入籍をいたしました。

そして今年3月には、SYOさんの所属する高松新生教会にて、「誓約式」を行います。
「誓約式」とは、「結婚式」の簡略式で、フツーの服装で、「花嫁入場」とか「指輪の交換の」ような儀式とかはなく、神さまに結婚を誓約するというものです。

というワケで、こんな冒頭の画像で失礼いたします。
これをアップするか迷いまくりましたが、まあ「やっとやっと」なのだからいいだろうかと、、


息子が小学生の頃、SYOさんにプロポーズしていただきましたが、私は息子が18歳になるまで自分で育てたいので待って欲しいと申しました。
さらに息子は大学入試に不合格で、専門学校に行くことになり、金銭的なこともあり、奨学金や学費の減免の申請などの関係で、さらに待っていただいて、2年めの減免の申請が受理されたこのタイミングでの入籍。
そして、私の所属教会のワーシップチームの今後のことを考えながら、息子にも参列してもらえるようにとのことで、このタイミングでの「誓約式」です。

あまりにも長いお付き合いでしたので、なんで今さら…と思われるかもしれないけど、以上のような理由で、長い長い時間を経て、やっと神さまの御前でちゃんと結婚の誓約ができることとなりました。
もぉ~~10数年、、本当に長かった。ほんとに「やっとやっと」なのです。

しかし。
そうはいってもSYOさんと私は、この10数年、ずっと音楽パートナーでした。
「音楽パートナー」という存在は、夫婦よりもずっと深い地下水脈で?がっていると私は思っています。
ですので入籍しても、気持も、生活自体もなにも変わりません。
私は自分の仕事があるし、このまますぐに一緒に暮らすこともできません。


でも、ひとつだけ変わったことは、SYOさんの所属教会に一緒に礼拝に行くようになった。


私は自分の所属教会でワーシップチームのメンバーで、サポートをしており、時々礼拝の奏楽もやっています。入籍するまではクワイヤーのサポートもしていました。
SYOさんも数十年ずっと奏楽の奉仕をしています。
お互い、それぞれの教会において、音楽奉仕の根幹に関わっているので、私は結婚してもこれまで通り、別々に礼拝にいけばいいと思っていました。

洗礼を受けるとき、牧師先生に伺いました。
夫婦になったら、絶対に同じ教会に行かなくてはいけないのですか?
もちろん常識的にはそうだけれど、例外があることを伺いました。
それは、教義的に違和感があって受け容れられない…という場合などなど。
私は、「音楽的例外」もアリだろーと思い、SYOさんと結婚しても、それぞれの教会で音楽の奉仕を続けたいと思っていました。

でも、8月に入籍してから、自分の教会の音楽奉仕以外の日はSYOさんの所属教会に行くようになり、夫婦で一緒に礼拝するということが、こんなに癒されるものなのかと感じました。

私たちクリスチャンは、日々お祈りをします。
神さまがすぐ傍にいることを感じているのでとにかく何でもお祈りをしまくります。


礼拝でみんなでお祈りするとき、うまく言葉にできないけれど、その群れの中に夫もいるのだ…ということが、私にとって癒しなのかも。

私が去ったあとのシオン教会のことも祈りまくりますし、絶対に良い展望が開けると信じています。
なんだかヨメにいったあとの自分の家族を思う気持ち。



思いのある方はお越しください。
ほんと~~~に普段着で結構ですし、プレゼントやご祝儀は不要です。
受付も設置しません。
出欠連絡も不要です。







3/22 13:00~14:00ごろ
於 高松新生教会

前半は誓約式、後半は祝福コンサート…となる模様
駐車場は銀星テニススクールをご利用できる模様













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