瀬戸内国際芸術祭2013 公式サイトよりお借りしています
「心臓いくんなー?」
「うん、心臓心臓!!」
(…といって通じるほど、この「心臓音のアーカイヴ」は有名です)
そういって、終点唐櫃(からと)のバス停で、おじいさんに声をかけられました。
「ほんならそこの突き当たりを右にいって、またすぐ左に曲がってずっとまっすぐや」
「ありがとう、おじちゃん、ほな行ってきまーす」
3年前、私たちは何の予備知識もなく行って、やっと辿り着いたら閉まってました( ̄□ ̄;)!!
あとで、これが豊島の超目玉、超人気スポットだったと知ったが時既に遅し、、、
今回、Takが瀬戸芸のガイドブックにざざっと目を通して、いちばん目について行ってみたかったのがココだったのでした。
この外観、SYOさんのスタジオと似てるね~~
冒頭の画像のこの部屋、見た目ほどにそんなに広くありません。
鉱山のトンネルのような、真っ暗な狭い空間の真ん中に透明の裸電球…みたいなのが目の高さぐらいのところに吊るされています。
これが心臓音に反応して、ドクッ ドクッ…と音がするたびに、閃光を発します。
心臓音によって、閃光の光り方も光の強さも超微妙。デリケートな心臓の音を、そのまま光で表現しているといった感じ。
部屋の中は、ドクッ…という音で光る瞬間以外は真っ暗なのです。
初めて踏み込むと、中がどうなっているのか、全然わからない。
心臓音は、ものすごく大きく、雷のようです。
自分がいったいどんな空間に放り込まれたのかわからず、遠近感も失い、光った瞬間に人の影が見えると、そこで、奥行きがかろうじてわかるって感じ。
一歩進むのも不安なのですが、
少しずつこの状況に慣れてくると、心臓音がだんだん心地よくなってくる…
胎児が母の胎内で聴く音はこんなだろうか…? これを10か月ものあいだ、聴き続けていたのか、、、
他人事じゃなく、私もそうなのだ…暗闇の中であの母の心臓の音だけをずっと聴き続けていたのか、、、、
心臓音には、元気で暴れん坊のような感じ、静かであたたかい感じ、いろんなパターンがありました。
Takと私の心臓音のブックレット
レコーディング・ルームでは、この聴診器のような器具で誰でも自分の心臓音を採取、登録できる
この心臓音は、世界中から採取したもので、誰でもこれに参加できます。
私とTakも、参加しました。参加費、1人\1500
心臓音を採取するレコーディング・ルームがあります。
胸に聴診器のような器具をあてて、心臓音を採取すると、CDに記録されて、記念に持ち帰ることができるし、この空間で、自分の心臓音が光と音で再現されるのです。
また、登録した人の心臓音を選びだして聴くことができるリスニングルームもあります。
Takは、自分の心臓音の光はとても明るく輝いていたといって、嬉しそうだった。
若いから心臓も力強いのかなあ~~
浜辺の道を歩いていると、食べ物やさんのお店のおばあさんに声をかけられました。
瀬戸芸、夏~秋の公式ガイドブックに載ってるおばあさん。
瀬戸芸に訪れる人たちといろいろ話をしているうちに、ご自分も元気を貰いました…という内容の記事だそうです。
私が持っているのは春のガイドブックなので、残念!
それにしても、この方、藤本誠センセに似てませんでしょうか(^_^;)
これは、おばあさんの作ったアート 浜辺に流れついたもので作ったんだって♪
島の方たちと触れ合いつつ歩くのも、瀬戸芸の醍醐味であります。
今回は本当に、そういう意味では、ものすごく意義深い旅だったのですが、また追々に…
まだまだ続きます。次は豊島美術館へ…