WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

SJこさんと過ごした花火

2016-08-13 | 人生妙なり





私の高校時代からのお友達、「SJこさん」から、突然メールが来ました。
「明日の花火大会、特等席を確保しとくので、来れたらどうそ」という内容。
高松祭りの花火大会のご招待です。

行きましたとも!!

もう、初めてサンポート特等席、真正面で観る花火、感動しまくりでした。

6時到着。缶チューハイ飲みながら、開始時刻を待つ時間も至福。


SJこさんは、数十年前の突然の病気の後遺症で左半身の感覚を失い、杖をついて歩きます。


それなのに、花火大会に行って私たちのぶんも場所を確保してくれるとな!? どうやって???

私は正直申しまして、メールを見たとき、一瞬、リハビリセンター主催とか、なんらかの身体の不自由な方たちの団体に所属していて、
そのグループで花火を鑑賞するイベントがあるのだろうかと思ったのでした。
いやでもしかし…彼女って、そういう人じゃないんだよね、、、


当日お昼過ぎにTELで確認したところ、
SJこさんは、花火が大好きで毎年、お気に入りの花火のイヴェントには欠かさず出かけて、特等席をご自分で確保して楽しんでいらっしゃるのでありました。
私たちの分も、ついでに取っとくよ…と、、、
彼女はその時もうすでにサンポートに到着して、場所の確保をしたとのこと。






片手と片足で、車を運転して、サンポートの駐車場に入庫、車椅子に荷物を載せて私達の場所とりのブルーシートを運び、
地面にしゃがんでガムテープを貼ることができない彼女は、水の入ったペットボトルでブルーシートを固定します。
場所取り完了のあとは、ゆっくりとホテルでランチしてくつろぎつつ、花火の開始を待つのであります。
高松サンポートに到着してから花火開始まで約8時間。

彼女の時間の流れは、現代凡人の私たちとは確実に違う。
そのスローな日常の中で、私達には見えないものを見て、感じられないものを感じて過ごしていらっしゃるのだろう…
それって、なんだかものすごく豊かなことのような気がする、、、








私に続いて、SYOさんが来て、atatachanご夫妻が来ました。
ビールとワイン… 
夕日が沈むのを眺め、気持のいい潮風に吹かれて、ゆっくりゆっくりと花火の始まりを待つ時間、よかったなあ、、、
SJこさんのスローワールドにご一緒させていただき、心行くまで味わいました。


花火はもちろん、凄かった! なんといっても特等席、打ち上げ場の真正面で、
海に映る大輪の花火もすごく美しくて、声もでません。
ふつー「あ~!」とか「うわ~~~っっ!!」とか叫ぶじゃないの。
私は無言でひたすら感動に揺さぶられていました。


SJこさんは、T藝大を卒業されています。
T藝大には、美術の建築学科があります。
息子Takが建築家になりたいと言ってることもご存じで、大学はぜひとも県外に脱出したいらしい…と言ったら、
「ほんなら、T藝大の建築にいったらええやない、寮もあるし。
私やSugくん(高校同級生)が学生だった頃とは、場所が変わってるけど、あの自由な雰囲気は変わってないはず。寮費も安いし、今から頑張って目指したら?」
ななななんと、Takが藝大を目指すとな!! そそそそんなに簡単に言われても、、
あまりにも唐突すぎるし、そんなん絶対ムリムリムリムリ~~~ と言いたいってもんよ。
だけど、息子をそんなふうに否定しちゃダメだよね(^_^;)
ホントに目指すんなら、何浪してもいいから、応援するよ…と言うべきやな。

SJこさんや、Sugくんは、藝大生で、藝大寮で生活してたんだな。
そんな彼女からのアドバイスは、なんだかすごく生き生きとしていて具体的で、夢が膨らみました。
しかも、翌日には、「藝大美術学部建築に受かるには…」みたいな、塾やセミナーのリストがメールで送られてきた(^_^;)

そこまで息子を応援してくれるんかーーー ありがたくて涙がでる。









SJこさんとは、一緒に栗林公園の紅葉のライトアップにも行ったし、
毎年春には1人で桜を観に、東京、京都…桜三昧されてます。伊勢神宮のお参りも毎年行かれているとか。
そして、私の家の玄関のドアノブにお土産をそっとひっかけて下さいます。
ある時は、お誕生日にいきなり玄関にケーキが届けられていたことがありました。
いったい誰が届けてくれたのか、心当たり近所の友達から電話しまくりましたが、
SJこさんがはるばる届けてくれたとは思い至らず…

彼女はそんな人なのです。
数少ない、深い地下水脈で繋がっているお友達を本当に大切にするのです。
私も見習わなければ。

ひたすら顔を広げることを、全然したいと思わない今日この頃。
とはいっても、自分のLIVEをやるときには、営業しなきゃいけないし、、、
だからといって、名刺交換しまくり、LIVE前にご案内を送っても、興味のない方は来てくださいません。
それより、「よかった」「楽しかった」と思って下さった方がリピーターになって、お友達を誘ってきてくださることで顔の見えるお付き合いを続けていきたいな。














花火の深い感動は、画像では伝わりません。

SJこさんがつくってくれた、お友達5人のミラクルな幸せの時間について、花火の画像を散りばめつつ、語らせていただきました。


次は、瀬戸芸、直島。

もぉ~~夏が明日で終わるというのに、全然追いつかない。
書きたいこと満載!!




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瀬戸芸2016 小豆島 土庄港周辺のみ

2016-08-13 | 瀬戸内国際芸術祭
Inside the World's largest drawing




小豆島には、別途行くつもりだけど、犬島が予定より早く回れたので、残りの時間で少しだけ、土庄港周辺を散策しました。




2010年、初めての瀬戸芸のとき、男木島で「大岩島」という作品が展示されました。
これがその時の作品。
これは、私たちが行ったすぐ後に、火事で消失してしまいました。
火事では犠牲者もあり、亡くなった方は、オスカールさんの作品を、制作中に何度も観にこられたおじいさんとのことでした。
オスカールさんの、ご自分の作品が消失したことについてのコメントも新聞やウェブの記事で読みましたが、
彼はその方の冥福を祈り、そして、「マジックインクで描いた作品は、最初からそう長い展示には耐えられないというつもりだったけれど、予定外に早くに消失してしまったことはちょっと残念。」
というような、なんだか爽やかでさばさばとしたコメントを表明していらっしゃいました。
私には、この方の作品との距離感…などについて、とても共感するものがあったのでした。




「大岩島」2010年 男木島




そして、その続編…がこれです。
今回は直径約12mのドームに、海と島の絵が描かれています。
絵の中の扉は実際の出入り口。
私たちは、オスカールさんの絵の中に立って、絵の一部となることができる!

私は、正直申しまして、大岩オスカールさんのことは、2010年の初回瀬戸芸まで全く存じませんでした。
火事で消失する前に、作品をギリギリセーフで鑑賞することができて、超ラッキー。とっても素晴らしく、感動しました。
消失した後のコメントを拝読して、さらにさらに興味を持ち、他にどんな作品を創られているのか、ググりまくりました。


私にとって、瀬戸芸は、作品との出会いはもちろんだけど、アーティストとの邂逅なのです。








「大岩島2」 大岩オスカール






この際だから書くけど、前回記事の「犬島精錬所美術館」につきましては、
ものっっっっそ(ものすごく)尾をひきまくりましたわ。
なんでここで「三島由紀夫」?
しかも彼の文学作品ではなく、壮絶な最期がモティーフになっていることに、私は自分なりに拘りまくり、ググりまくり、
アーティスト柳幸典氏がどんな意図でこの作品を創作したのかに、ついに至りました。
これは、柳氏との「邂逅」だと感じます。
至るまでには、彼のアーティストとしての経緯や、他の作品にも触れ、
「そーだったんか~~~なるほど、そうか~~~」
…となるのです。

詳細は書きません。私の個人的拘りですから。

でも、アーティストはほんとうに「表現」することで生きている。

アーティストだけじゃないよ、フツーのおばさんも、おじーちゃんも、みんな、「表現」することが生きることと感じる。
しかし「表現」といっても、何かのかたちを残すとかそんなことは、あまり重要でないような気がする。
土地や財産や作品や子孫や、それぞれにみんな、生きた証しを残したいと思っている。
でもそれって、5世代も経てば風化するよ。
私の一族も、この先繁栄することなく、途絶えそうだし。

むしろかたちのないもののほうが大切だ。

伝えることと、受け取ること、その連鎖がすごく大切だと思う。




じっくりと感動しておなかぺこぺこ。

やっとお昼ご飯。





ここのカレー、画像は大変ボケまくりですが、とってもとっても美味しかった!!
アジアンな香りで、スパイシー しかし口当たりはとってもマイルドで、いったいこの素材はなんぞや???
もしかして魚??

帰り際にお店の方に伺ってみたら、鶏挽肉とのこと。
ひゃ~~~びっくり、ここまでトロトロに煮込んだ鶏挽肉ってこれまで食べたことなかったかも。
挽肉って、もうそれだけで、「煮込まなくていい」イメージじゃないの。
しかしこれ、とろとろすぎて形骸とどめてないよ。
あとは、ココナッツミルクと、トマト…なんだって。
絶対作ってみる。
タイのグリーンカレー味に近いです。
SYOさんちの大量のバジルなんか入れて煮込むとすごくいいかも。ホウレンソウの代わりに。









「島メシ家」

ここのお店は、島の素材を使った小鉢3~4品とご飯とお味噌汁のランチがメインのようですが、ワタクシ的には、このカレーが超オススメです。
もちろん小鉢も絶品です。
瀬戸芸は、食もアート。


他にもう少し巡りましたが、今回はこれのみで締めてupします。

もう、犬島と小豆島、これだけであまりに濃すぎて、おなかいっぱい、心もいっぱい。
消化するのに1週間かかった!!




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瀬戸芸2016 犬島2

2016-08-07 | 瀬戸内国際芸術祭


犬島精錬所美術館


これを真剣に書こうと思ったら、えらいことになります。

犬島の歴史、精錬所の歴史、アーキテクト三分一博氏、アーティスト柳幸典氏について、そして、作家三島由紀夫氏のこと。

これらが全部集約されたものが「犬島精錬所美術館」です。

すごく思うこと、感じたことたくさんありすぎて、とても自分の筆力では表現仕切れません。


…ので、まずは安易に時系列で体験レポート風に出発します。


館内撮影禁止なので、ぜひこちらもご覧になりながら、お読みください。

YANAGI Yukinori ウェブサイト







まずは精錬所の入り口。
この逆光でショボい画像ですごめんなさいm(_ _)m

前回、冒頭の画像にも登場したこれらのレンガは、精錬の過程でできた「スラグ」からなる「カラミ煉瓦」とのこと。
かつてここに、巨大な精錬所があった…けれど、それが百数年前(しかもたった10年で閉鎖)…というこの時間の隔たりが、あまりピンときません。
数百年か…千年か…まるで、遺跡のようです。いや、遺跡ですよね(^_^;)

敷地全体がアートです。

館内に入ると、スタッフの方がまずこの美術館に携わった建築家とアーティストとのコラボについてご説明くださいました。
それから、この建物の、太陽や植物などの環境を利用した館内空調システムについて。


さて。いよいよアート空間へ、、、

入り口のスクリーンにはには、大きな太陽が燃えている動画。
プロミネンスが見えます。
これ見ただけで、ゾクッとして太陽の燃える音が聴こえてきます。(TAKAMIの空耳)超重低音の耳鳴りとでもいう…?

そして、太陽を背に、まっすぐと、「カラミ煉瓦」の敷き詰められた、狭い真っ暗な直線の道を進んでいきます。
直線は何度も折れ曲がります。
後ろを振り返る度に、いつも、あの入り口の太陽が燃えています。
威圧感のあるギーン…という耳鳴りで、「私はあなたを常に見ている、どこに隠れても…」という感じ。

そのうち、宇宙の星「太陽」ではない、地球の太陽光が見えてきます。
ちょっと耳鳴りが遠のく。ちょっとホッとした…のも束の間、、、、

辿り着いた部屋は、大きな水溜りの上に部屋の建具や家具などを吊るして配置したドームのような空間でした。
この水溜りは、犬島の大きな一枚岩を配置したところにつくられたものと思われます。






揺れもせず、静止して浮かんでいる住人を失った部屋の建具。魂の脱け殻。
ものすごく救いのない逃げ場のない、だけどものすごく美しい空間でした。
画像は明るいですが、実際にはもっとずっと暗く、背筋が凍りそうなテンションの高さでした。

ここからは屋外の展示にも通じていて、そこにも建具が斜めに吊るされていたり、便器が床に転がるように配置されていたり。
ドームの中とは違って、リズムを感じる空間です。

再びドームに戻って、次は鏡の部屋へいざなわれます。
四畳半程度の暗い部屋の対面になっているそれぞれの襖をスタッフの方がゆっくりと開けてくださると、
そこには大きな合わせ鏡が出現。

赤い文字群が簾のようになって映し出され、無限地獄の空間が…

鏡には死者の怨念が映し出されるとかなんとか、コワ~イ解説をしていただいたような気も、、、

このコワイ部屋を後に、やっと屋外へと脱出です。

屋外の作品は、三島由紀夫の『檄』の全文を金メッキの鉄板の文字で天井から吊るしたとても美しい作品でした。


ここで私達はスタッフから始めて「三島由紀夫」の名前を聞きました。

何故ここに『檄』が? 
柱だけの枠組みの中に金色にきらきらと垂れ下がっている「檄」は、「金閣寺」を彷彿とさせます。
しかし、それにしても、三島由紀夫の衝撃的な最期ことは、私も子ども心にものすごくショックでした。
その後、中学時代に読んだ彼の小説と接点がみつからず、私の中では、彼は「作家、文学者」であり続けていてほしく、最期のことは心の遠くに投げやっていました。


ここで、突然三島由紀夫と再会するのか…


しかもしかも、予習不十分であとで知ったことですが、「ドーム」などに浮かんでいた建具は、三島由紀夫の住まいの建具や家具だとか。
屋外の作品も、鏡の部屋も、、、
ソレ、先に言ってよ!って感じ。
館内の作品はすべて、「近代化による精錬所の辿った歴史」に「三島由紀夫」を重ね合わせているのであった。

ベネッセとしては、あまりそのような視点で鑑賞してほしくないのか、きっとそうなんだろうな~~~??
思想的に偏った印象になってしまうもんね。
ここを訪れる世代の人で、三島由紀夫の作品を読んだことがある人がどれだけいるか。
さらには「檄」などという過激な文章が存在していることなんか知ってる人は殆どいないと思う。
私、ちょっと…いえ、かなりググってみましたが、
犬島精錬所美術館の記事を書いているブロガーさんで、三島由紀夫氏に言及している方は私のググった範囲では全くといっていいほどいらっしゃいませんでした。

でも私、思うのですが、アーティストとしてはどうなんでしょうか?
「檄」全文を一文字一文字を作って金メッキを施して、それを糸で繋ぎ合わせて吊るすことや、
三島由紀夫の部屋の建具を運んできて吊るすこと、、柱や階段までも…
それと精錬所の歴史を結びつけることこそが、アーティストとしてはこの美術館のテーマじゃないのだろうか??


そんなことは関係なく、恒星としての太陽と、陽射しとしての太陽、建具を用いたアート、
お経のような金色の文字…
これらを、純粋に楽しめばよいのです。
アーティストの作品の受け止めかたは、受け手の自由。

そして、自然エネルギーで空気を循環させるエコなシステムに「へぇ~~っ」と感嘆してね。







そうそう、ここのトイレはびっくりしました。
ドアを開けたら、便器が後ろむきになっているのです、つまりドア側がタンク。
そして、反対側の壁は半透明なタイルで、天井からの採光もありとっても明るく開放感あります。
なんじゃこのデザインは!!( ̄□ ̄;)!! と思ったけど、、、、




館内のエコシステムの図の中にも、トイレの図があって「REUSE」と書かれています。
この分野は、アーキテクト担当か、、、

なるほどね!

そして、この島は負の遺産を抱えながら、これからどこに向かっていくのか、、、
瀬戸芸の島々はどこに向かっていくのか…ひいてはこの地球という、人が唯一住める場所であるところは。

それぞれのアーティストが、そういう共通のテーマを持ちながら、自分の作品と島の自然に連続性を持たせて創作をしているとことに、とても共感します。







このあと、お昼過ぎの船で小豆島まで戻ります。
その前に港のお店でビール飲んだ♪
もうちょっといて、お店のおばんさんたちと語り合いたかったなあ。

でも、また3年後、こんどは少し余裕のある行程で、さらにじっくり訪れたいと思います。









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瀬戸芸2016 犬島1

2016-08-06 | 瀬戸内国際芸術祭






ついに瀬戸芸夏の章が始まりました\(^o^)/


今日は初めての犬島。
高松からは大変行きにくい島なので、1回目、2回目スルーしています。
いろんな方からよかったよ~~とのお話を聞いているので、今度こそは!!と、楽しみにしていました。

しかし、今回は、撮影禁止のインスタレーションが殆どで、画像でご案内できないのがとっても残念。


とにかく、はやる心で7時のバスで高松港へ。

皆様にいろんなご提案をいただいたのですが、結局、いちばん安い高松⇔小豆島⇔犬島 というルートにしました。

船の中でさっそくうどん。
正直いって、美味しくはないです。普通です。日常の朝ご飯な感じ。しかし…





電車や飛行機と違って、くつろぎまくり。
そして、海は絶景。
ファーストクラスじゃなくても足伸ばして寝れるし。

船旅ってほんといいな。船が好き。手漕ぎボートから、屋形船もフェリーも遊覧船も、豪華クルージング船も。




犬島は花崗岩を産出する島。
鎌倉の鶴岡八幡宮の鳥居、大阪城の石垣など、
ここから切り出された石が全国各地に運ばれていきました。

大阪港の造営が行われていた最盛期、そのにぎわいは
「築港千軒」と呼ばれ、石屋職人や船乗りたちがどっと押し寄せ、
港には遊楽街も立ち並んでしました。

島で一番高いといわれていた「犬の島」の山頂は、
明治時代中期までに、採石のため変分以下まで切り取られてしまいました。
気がつけば、島は満身創痍の姿になっていました。

大阪港の工事が終わる頃には、今度は銅の精錬所が創業を開始しました。
しかし、のちに銅の大暴落。精錬所は閉鎖され、
人々は島を去りました。

静かな時間をすごしていた島は、精錬所跡が美術館となり、
2007年、近代化産業遺産に認定されました。
そしていままた、多くの人たちが島を訪れるようになっています。

          (2010瀬戸芸ガイドブックより)









フェリーと高速艇で、ついに犬島に上陸して、早速インフォメーションで問い合わせたところ、犬島は、「家プロジェクト」が1時間、精錬所美術館が1時間、合計2時間で回れるとか。

犬島でランチして、16;30の最終便までゆ~~っくり見て回るかどうか迷ったけど、それではあまりにも時間が余りすぎるので、お昼過ぎの船で小豆島に戻ってランチしようってことにしました。

こういう情報、事前にあったら便利だな。
ガイドブックにはこんな口コミ的情報は載ってません。会期前から売ってるもんね。
…てことで、私、こうして書いているわけなのですが、、、




さあ!!
まずは「家プロジェクト」から探索。






「石職人の家跡/太古の声を聴くように、昨日の声を聴く」淺井裕介



もっと細かく写真撮ればよかったんだけど、この地面の絵は、地面に動物や虫や人間が、子どもの絵のように生き生きと描かれていて、ひとつひとつににっこりとしてしまいます。
ひとつひとつに作者の心が投影されているようで、ゆっくりじっくり見たかった。
帰りの船の時間を気にしながらまわることになったので、初っ端からすこしだけ急ぎ足になっています。

そして、さらに隣にはこんなのが…
オープンダイニングキッチン!?!? しかも畑にはスイカが…
キッチンの向こう側には、石づくりの立派なダイニングテーブルと椅子が並んでいるの、おわかりでしょうか!?!?





これも作品の一部なのか!?!?
瀬戸芸ではこういうのがあちこちであります。「これも作品!?」「これも便乗!?!?」「いや、これがフツー????」
こうやってはしゃぎながら歩くのがすっごく楽しいんだよね~~~!!





「S邸/コンタクトレンズ」荒神明香


  





透明アクリルの円形の中に大小のコンタクトレンズのようなオブジェ。見る場所からいろいろな風景を楽しめます。
そして、よぉ~くよく見ると、レンズの中に島の風景が映し出されています。





「A邸/リフレクトゥ」荒神明香



同じく透明アクリルの中に華やかな造花。





作品の周囲にもエキゾティックな草花が植えられていて、作品と島の風景との連続性が感じられます。







「F邸/Biota (Fauna/Flola)」名和晃平



館内撮影禁止。建物の外観はOK。
この建物の中の物体、生きて、生長してるように感じる。これからどうなっていくの?
3年後も、生長した姿を現してくれるんだろうか…?






「C邸/エーテル」下平千夏




ここも館内撮影禁止。

黄色い糸が建物の中に張り巡らされ、ハンモックのようなスペースもあり、荷物を下ろしてだら~~んと寝そべってくつろげます。
だけど、築200年の建物を改修したという空間は、柱や階段の垂直、水平な直線と、黄色い糸の斜めに張り巡らされた直線で、シャープでテンション高い。
島のゆるい風が吹き抜ける中、不思議なインスタレーションで、かなり好きでした♪

館内の様子はこちらをぜひどうぞ。





「I邸/プレーンミラー リバース」


この画像、全然ダメダメです。悪しからず。

ここの庭にはいろんな種類のカラフルな花が野草のように咲き乱れていて、すごく美しかったです。
天国をイメージしているのでは…思われるほど。
そして、建物の内側の壁には、カットされた小さな鏡が一面に貼られて、天国のような庭を映し出しています。
文章では説明できないよ~~ヽ(`Δ´)ノ
こちら ゼヒご覧くださいね!
でも、この画像でも、庭は不十分。まだ会期前の撮影ですから、庭も整っていないと思われます。
私が今回、犬島の中で2番目に好きだった場所です。

ずーっとずっと庭に佇んでいたいと思ったけど、なにしろめっちゃ暑いからね~~!!
ここでかき氷でも出てきたら最高なんですけど♪






これは、おまけ(^_^;)
これもアート? 便乗オブジェ? いや、フツーにこーなってるだけ???
島を歩いていると、こーいうことに遭遇しまくって、とっても楽しい♪♪





そして、かわいい動物達にも出あいました。





尻尾のないトカゲくん。敵に襲われて、尻尾切って逃げてきたのでしょうか?初めてみた。
でも、トカゲくんは、時々尻尾、生え変わるとか?? 
このラインがすごくアートで感動♪
カメラを向けたら、じっとして、ポーズとってくれました。…と思ったら、ポーズの間にウンコしてた模様(^_^;)
ウンコも写ってしまいました。失礼しましたm(_ _)m






にっこり笑ってる?カニさん。
この子も、じっとして、ポーズとってくれました。
島の子たちは、動物ものんびりなのかなあ~~~(*^_^*)






ここで、「家プロジェクト」はおわり。
次は精錬所美術館に向かいます。


            2へつづく

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熱中症対策!

2016-08-03 | よしなしごと




先日、熱中症になりかかる体験をしました。

少し前に記事に上げた、「numar→木と暮らす」の、同じコースを、今回は「なべさん」とSYOさんと3人で巡ったときのこと。


numarランチもほぼ同じような内容だったので、画像はかなり省略します。





大事には至りませんでしたが、車内のあまりの暑さに、往路からすでにだんだんぐったりとしてきました。
エアコンを最大にしているのですが、あまりの外気温の暑さで、エアコンが後部座席まで届かないのです。
これ、私の勤務しているコールセンターでも、連日のことです。
オペレーターは、場所によって、風が直撃ですごく寒い人と、全然風が届かずすごく暑い人…どうしてここまで…という状態。
車内という狭い環境でもこんなに凄い気温差なんだ。

この夏休み、お子さん連れでご家族で車でお出かけの方、車内の温度にはほんっっと~~~に気をつけてあげてください。

熱中症って、自分では自覚のないままで、じわじわと身体の水分バランスが崩れていって、自覚したときにはもう症状が相当進んでしまっています。

私の従弟は、10年前に熱中症で亡くなりました。
42歳で、健康な人でした。大変ショックでした。
熱中症は、乳幼児や高齢者だけの病気ではないのです。
なので私は、ものすご~~~~く、熱中症には過敏なほど気をつけているのです。
…にもかかわらず、、、






今回の私自身についての詳細を書きます。

今回のゲストなべさんに助手席に乗っていただき、私は後部シートに。
出かける前にSYOさんちのウォーターサーバーで、水分補給をこれでもかとじゅうぶんにして、さらに、目的地まで1時間少々なので、水500mlペットボトルは持ち込みましたが、甘かった。
汗がとめどなく流れ、1時間も経たないうちに、水、切れました。
かなり暑くて、もぉ~暑さを紛らわすには寝るしかない…と、まどろみに突入。
(これ、とっても危ないです)

numarでは、何杯もお水をおかわりしまくり、バランスのよい食事で塩分も補ったつもり。
さらに次の目的地までの間に自販機で水のペットボトル追加。

これだけ水分補給してるんだから、大丈夫だろうと思っていたのが甘かった。

後ろのシートの気温はず~~っとずっと、軽く40度を超えていたと思われます。いやもう、そんなもんじゃないかも。45度以上だったかも。
そんな状態で、私は、「ポカリ」や「アクエリアス」の類は甘ったるく好きじゃないので、水しか飲まず、体内水分バランス崩れていったんだと思う。


水分補給はじゅうぶんにしていたつもりなのに、それでも家に辿り着く直前に、喉はからからで、ついに吐き気もしてきて、ヤバッ…と思いました。
…が、吐くにはいたらず、家に帰ったときには吐き気はおさまりました。

…というわけです。

私は、熱中症で亡くなった従弟からの教訓で、それ以来、本当に本当に熱中症には細心の注意を払っています。
それでもこんなことが起きます。
今回は、梅干などで、塩分も摂っていたらよかったのだろうなと思います。

たった往復2時間半の車中で、体調に異変をきたします。

先にも書きましたように、熱中症は自覚のないままで身体の中で進行していくし、健康な成人でも死に至る病気なのです。

後部座席の子どもたち、ほんとうに気をつけてあげてください。
自分でこの体験をしなければ、わからないことでした。






閑話休題。

冒頭の画像はTAKAMI家の「夏鍋」

つい先日、Takもまた、夏休み、コンクールやら文化祭の準備やらで体調を崩し、頭が痛いといって帰ってきて、「夕飯は鍋がたべたい」と言ってて撃沈。
彼も恐らく熱中症寸前だったと思われる。

おぅ!「鍋」いいね~~~

ってことで、「夏鍋」

具材は、豚肉、鶏肉のほかに、レタス、もやし、九条ネギ、トマト、ピーマン、豆腐、マロニー
スープは中華系に生姜、ブラックペッパー、タカノツメ

タレはお好みで

Tak→ ポン酢、激辛ラー油、刻みネギ(スープで割る)
TAKAMI→ ナンプラー、レモン汁、パクチー チリパウダー(スープで割る)

素材は同じでも、親子で違うものを食べている。








ここでとっても言いたいのは、トマトが美味しかった!!
みなさん、トマト、鍋に入れますか~~?
あんまり入れないよね。スープやお味噌汁には入れても、、、
ゼヒお試しください。特に夏鍋にはオススメです。

熱中症になりそうになっても、これで解消です。
夏バテの予防、解消には、肉ではなく、野菜と感じます。


さあ!

明日は瀬戸芸「犬島」に行きます\(^o^)/
レポートお楽しみに♪♪♪






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