記事中のしゃぶしゃぶやさんよりお借りしました
少し遡りますが、父の初盆に招待されました。
父は真宗大谷派という宗派で、私は一応父が亡くなったとき、その宗派の教えなどについて、かなりネットでお勉強しました。
それで「お盆」というものは、極楽浄土にいった魂が家に戻ってくるとか、そんなんじゃないんだってことも知ってるし、
宗教的には、仏壇に向かって故人を拝むのではなく、阿弥陀如来さまを拝むのであって、亡くなった方を偲ぶこの機会を得て、仏様を信心しましょう…ということだそうで。
お盆というのは、浄土真宗としては、そういう意味で、特にお盆の行事というのは重要ではないようなのです。
そうはいっても、まだ悲しみが拭い去れない初盆、お墓に灯篭を吊るしてお参りして、
家では、仏壇にお供えをして、亡父に向かって手を合わせます。
帰ってきた父と一緒にいるかのように振る舞い、しゃぶしゃぶやさんでの宴では、父のぶんの生ビールも注文し、父だったらどーするかなあ…なんて、思い出話も盛り上がり…
こうして亡き父を偲ぶのが「お盆」の行事なのでしょう。
これが、遺された家族の想いなのでしょう。
しかし…ちょっと違うようなのであります。
浄土真宗的には、人は死んだらその瞬間に仏様の御手に抱かれ、極楽浄土にいくのだということを読みかじりました。
49日、彷徨い、黄泉の旅をして、7日ごとに裁きを受け、最終的に転生するところが決まるのではないようなのです。
そして、私たち生きている人間より次元の高いところにいって、いつでも自在にこの世にも現れて、人々を仏の教えに導くための仕事?をしているらしい、、、
父は、もうすでに「極楽浄土」に住んでいて、私たち「迷い人」のために働く存在となっているようなのです。
そういうのって、遺族の人は興味持たないの?
「しきたり」とか、そんなことの意味はどーでもいいのでしょうか??
何でも「しきたり」どおりにすることで安心するってのは、私としては本位ではないのであります。
どうぞみなさま、お見送りした故人の宗教について、少しでも足でも首でもいいからつっこんでみてくださいませ。
お経など、唱えたことありますでしょうか?
テープを流したり、お坊さんに委ねるだけでなく、自分でお経をあげてみたらどうかと、、、
浄土真宗の教義は、キリスト教と似ているような気がする。
…てか、だいたい、宗教によって死後の行く先が違うなんて、あり得ないと思うんですけどね、、
故人の魂は、仏教ではお盆に帰ってくるけど、キリスト教では帰ってこないって、そんなのも、この世に生きてる人間の都合?じゃないのでしょうか???
実は私たち親子は、9月に洗礼を受けることが決まっていて、その準備の学びをしています。
教会に通い始めてから、いずれはそんな流れになるかなあと思っていましたが、その「時」が、神さまによって整えられたのだなあと、、、
牧師先生と一対一でいろんなキリスト教の教義や、聖書の中身についてお話を伺うのです。
ものすご~~く興味深く、毎回とっても楽しいのです。Takも別途、やってるのだけど、Takの場合は、質問したり、脱線しまくり、タメ口であつかましく、それでも楽しくやってるらしいけど、先生には大変申し訳ない…
書けば長すぎる。ここに至るまでの道のりは、本当に簡単には書けません。
…が、どうしても3行で簡潔にまとめろ!と言われたら、こうです。
私は中学校の頃から聖書を読んで、イエス・キリストを神と信じてたけど、洗礼を受けたいといったら家族にまだ早いと反対され、あっさり諦めた。
教会に所属するのは、「PTA」のような集団に属するような苦手感がありまくりなので、洗礼受けなくても、だた信じていればいいじゃんと思っていた。
しかし、これまで神さまからいただいた恵みははかり知れない。教会に所属することで、少しでも奉仕活動をして、神さまに心から感謝を捧げお返しをしたい。
ま~こんな感じです。
でっ、
そんなことじゃなく、本日のトピックは!!
(って前置き長すぎ( ̄□ ̄;)!! )
そのしゃぶしゃぶやさんでの出来事。
父がいつも贔屓にしてた店で、いつもオーダーするのは「黒毛和牛」のコースね。(一番高い!)
しかし、父の分のビールもオーダーして、乾杯した後、運ばれてきたお肉は、なんだか固くて「コレ、ほんとに黒毛和牛かいな?」ってなモノでした。
ま~ふつーのランチででてくるお肉がちょっとデカくなったかな…って感じ。
しかし、この場で誰も文句は言わない。
なんかいつもと違う…と思っても、言えないよ、この場で、、、「初盆」だしね(^_^;)
私は父に1度しかここでご馳走して貰ってないけど、覚えてますとも、高級黒毛和牛の味は!!
みんななんかヘン…と思いつつ、肉の味には言及せず、さりげなく食べてるところに、Takだけが
「うわ~~美味しい! こんな柔らかいお肉初めて食べた~~!!」
と申すのです(-_-;)
Takも、いちおーランチしゃぶしゃぶには連れてったことあるよ。
ランチだから、まあ「ランチ」のお肉だよね…
この固い肉を「うわぁ~~美味しい!!」と感動しているTakってどぉよ、、、
しかし、誰も「ホントだね~美味しいね~」とは言わない、、、
センセ(父)がいないと、こんな扱い!?とまでみんなで思っていたのであった…
お肉の味にはなるべく言及せず、それでも和やかに宴は進行していきました。
それから暫く経って、
我が弟(この日のオーナーね)が、「今日の肉は固い」…と思いつつ食べていた途中から、突然いきなり柔らかくてウマイ肉になったらしく、
「うわ~~~っ!なんじゃこの違いは!!」ということになった。「これはヘンだ。やっぱりこれは違いすぎる!」
そんで、最初から美味しいといって食べていたTakのお皿から私も「ちょっと1枚ちょーだい」といって試食させてもらったら、
全然違うじゃないのよ!!
コレだよ、これが黒毛和牛だよ!!
見た目も味も違うじゃないのよ!!
ゴメンよTak、やっぱ、アンタの味覚は正しかった(-_-;)
…ってことで、「これは何かの間違いやろ、クレームやろ。言ってもええやろ…」ってことになって、
もうみんな殆どお肉を食べ終わってしまったところでお店の人に
「ちょっと、すみませんけど…」と、、、
最初、店員さんは、「同じ部位です」とかなんとか言ってたけど、店長を呼んで、さらにオーナーに連絡とって、結局もうひと皿、ホンモノの「黒毛和牛」が配られました。
うんうん、コレよコレが正解よ…と、またまたみんな、黙々と食べる(^_^;)
私だけは、「鳥が啄ばむように」のんびりゆっくり食べていたので、
最初のお皿のランチ用?のお肉は半分ぐらい残っていたのでした。
残ってたから、「比べてみてください、これでも同じ部位でしょうか?食べれば全然違うのがわかります」と言えた。
しかし、もしも、弟のお皿に黒毛和牛が混入していなくて、Takだけがホンモノを食べていたのだったとしたら、
最後まで誰も文句はいわず、不満だけが残り、さらにTakは、そのランチ用の肉を「柔らかくて美味しい」と言うかわいそーなヤツってことに…(^_^;)
でっ、弟は、ふつうのお肉に、黒毛和牛のコース料金を支払うってことに…
結局、ホンモノがあとで来てひと皿おまけってことでよかったのかもしれないけど、
こりゃ~ヒドイでしょぉ、、、
私のように、鳥が啄ばむほどちょっとで満足なお客は、固いお肉でお腹いっぱいになったあとで美味しいお肉が来るのよ。
でっ、その時、もし父だったら、ここでクレーム言うかしら…という話になったよ。
「そりゃ、言うやろ!」と弟と私は言ったけど、パートナー、ひろこさんは、
「言わないと思う。言わなくていいって。でっ、あとで私が言うことになっると思う」って、、、
そうか、なるほど、父ってそういう人か、そうかもね…
父はほんとはいったい今どこで何をしているのだろうと、、時々思います。
私たちの傍にいつもいてくれているのだろうか?
おばあちゃんも、聖二くん(従弟)も、みんなみんな、、、「天国」にいるのかな。
「天国」ってどんなところ??
Takが、夏休みの宿題で書いて、お盆の仏壇のお供えした作文「おじいちゃんの最後の日々」は、また別途アップいたします。