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さて。
高知旅行の父へのおみやげ、何にしよう…
食べ物は、瓶詰めひと瓶でも、口に合わなかったり、ずっと食べ続けると飽きることもあるしなあ…
ということで、タオルにした。
表面は手ぬぐい、裏はタオル地のかわいい和柄。
1本は金魚、1本はパステルのチェック。
かわいらしくて、使うのがもったいないと父は言うので、無理やり紙の帯を破って、早速食事のときのエプロンがわりに(^_^;)
この日も父は全部食べて、薬まで自分で飲んだ。
飲みにくい粉薬を、これまでは、3~4口に分けて口に入れてあげていたのに。
「そんなことも自分でできるようになったん? 私のすることがなくなるやん。」
「やさしいこと言うのー」と、父は涙ぐんでいた。
そうそう。
前回(前々回だったか?)見舞ったとき、父の点滴がはずれていた。
「お父さん、点滴もうせんでもようなったん?」
「うん、もう治ったんや」
私は、父が突然食べられるようになったので、点滴が不要になったのだと思った。
ところが、あとでひろこさんからのメールによると、父はカテーテルを差し込んでいる傷口が痒くてたまらず、点滴を外してしまったのたそうだ。
そして、ドクターから、
「高齢者、特に認知のある患者さんには、よくあることで、痒さに絶えられず点滴を外す患者さんはかなり多い。
鍵付きの介護服を用意してください。」
といわれたそうだ。
大静脈への点滴のおかげで、ひからびていた父は復活したのに、このままだと、いくら食事が食べられるようになっても、また徐々にひからびていくんだろうか…
父は、この日、介護服を着ていた。
ファスナーを閉じ終わったところに強い力を入れないと開けられないスナップがついているもの。
開けるにはコツがいるので、私もよく外し方がわからない…
もしわかったとしても、父にせがまれて「外せ」と言われても、わからないと言い続けるだろうな。
父との時間は、週に2度、数時間ずつ。
あとは、数十分のお見舞い程度。
その間に対応しきれない我儘を父がいっても、「そんなこと私はようせんよ」といって、その場しのぎでやり過ごす。
ベッドから降ろせ…という我儘。
でも、ヒロコさんは、毎日父に付き添って、全部を背負っているのだ。
私は、その1割の荷も負ってあげられない。