
「食品の裏側」の著者、安部司氏の講演を聞きにいきました。阿部氏が、あちらこちらで、添加物の白い粉を使った実験をしながら、各地を講演している様子はネットなどで目にしていましたので、¥500でご本人にお目にかかって、お話を聞けるなら、本を買うより安いしお得♪…と思って、楽しみにしていました…
私が、「コープ自然派」に加入したことは、以前書きました。
無添加、無農薬の取り組みをしている業者や農家を厳選して、適正価格での安定供給を目指している生協です。
その後、毎週のリストを見ながら、あまりにもスーパーに比べて割高なので、いつも考え込んでしまっていました。
いつもスーパーで買い物をするとき、肉、魚なんか100gあたりに換算しませんか~みなさん??
私にとって、100g200円以上は高い。300円以上なんて、もうめったなことでは買いません。
ところが、「自然派」の肉、魚類は、100g 200~300円台はフツー。
「高い!」と思っている、これが、真っ当な動物性たんぱく質の適正価格なのか…
野菜も高いです。
私の経済力では、とても「自然派」ですべての食材を買うことはできません。
なので、とりあえず、ソーセージ、ベーコン、練り物、お漬物、ふりかけ…など、アミノ酸系調味料が入っていなくて、味に歴然とした違いのわかる加工食品と、葉もの野菜を主に購入していました。高いけど、なんだかホッとする、「食べ物」の味なのです。
でも、葉ものも、最近はスーパーでとっても安いので、背にハラは変えられません。
「食物には適正価格というのがある」
これを思い知りました。
おにぎり1個、お惣菜一皿。サンドイッチ1食…
これらを、自分で作るよりも安くコンビニやスーパーで買えるっていうところで、もうすでに異常だ。それだけ、添加物に魂を売ってるってことなんだ…
私の基準は「味」です。安全とか、健康とか、もちろん気になるけれど、正直なところ、味の違いがわからなければ、安いほうを選んでしまいます。
でもでも、その「味覚」すらも、「添加物」の乱用で、麻痺しているんだ、、ということも聞き知っています。
コンビニ弁当が、添加物にまみれていることも聞き知っていました…が、実際に、この製造工程を知ってしまうと、ホントに愕然となります。
たとえば、、、
阿部氏は、「たくあん」が一瞬にしてできるところを再現されました。
ふつーの大根が、一瞬にして「たくあん」に変身するのです。
いや、ふつーの大根ならまだマシで、農薬にまみれてアジアの畑で収穫され、、大量の保存料をまぶして岸壁で野晒しになって変色した、「食品」とはいい難いような状態のモノが、漂白剤、着色剤、香料…などで色、艶、風味、手をかけたホンモノのたくあんそっくりに、キレイに仕上がるのだそうです。天日干しにして、水分を抜く過程も、薬液に浸して一瞬で出来上がる。時は金なり。しかも安くて大量生産できる。すごい技術です。ビミョ~な古漬けっぽい色や香りも、微調整可能。しかし、消費者は、お弁当の蓋を開けたとき、古漬けの匂いがすると臭いといってクレームがくるので、紫蘇や、ゆずの香りと、新しいきれいに見える色素でさわやかなお漬物を作るのだそうで…(-_-;)
要するに、「ニセモノ」「似せモノ」「偽物」。
こんな食品を、安く買えて、「美味しい」と感じながら過ごせるのって、幸せなことなんだろうか?
「良いことだ」と添加物の公式サイトはきっぱり言ってます。毒性のテストはクリアした、堂々と認可された人体に影響のないものばかりと。
そして、殆どの消費者も、健康を気にしながらも実際には「安い、簡単、便利」を選択しているのです。厚労省が認可してるんだし、味の違いがわからなければ、当然のことだと思います。
でも、私、サンドイッチを手作りして職場に持っていくようになってから、たまに時間がなくて、コンビニでサンドイッチを買ってって食べたら、なんだかねっとりとしてて、気持ち悪い。おにぎりも同じ。おにぎりって、ただおコメの中に鮭や昆布を入れて海苔で巻いてあるだけなのに、なんでこんなによくわからない添加物がいっぱいなんだろう…と思いませんか? お惣菜も、サラダも、短時間で大量に作るために、おおよそキッチンで作る「料理」とはかけ離れた世界で生み出されているようです。
そしてさらに、認可されている添加物を使って作られた、コンビニ弁当の大量の賞味期限切れ商品を、豚の飼料にしたところ、数ヶ月のうちに、殆どの豚が体調に異変をきたしたり、妊娠している豚は流産、早産、あるいは死産し、養豚業者が大変な損害を被った…という話。この話は以前、ブックマークさせていただいている空魚さんのブログでも拝見しましたが、阿部氏のグループが何かのメディアに事実として発表したところ、そのコンビニの会社から大変なクレームが来たそうです。「自分達はなにも悪いことはしていない。法に触れるようなことは一切していない。企業のイメージを落とすようなことをしないで貰いたい」というわけです。
阿部氏は、1リットル1000円と200円の醤油の違いについても話されました。200円の醤油は、製造工程の手間を省くために、化学的に分離して再合成されたものであること。醤油ではなく「醤油のような奇妙なもの」なワケです。味の違いがわからなければ、殆どの人は、1000円より200円の醤油を買います。でも私、めっちゃ安い醤油を買って、後悔したことあります。「なんかヘン」。醤油って、そうすぐになくなるものではないので、毎日毎日、「なんかコレ、アヤシイわ」と思いながら、ずーっと使い続けたもんね。煮物などに使うと、まあそれほど際立つこともないのだけれど、お刺身などに、そのままかけて使うときの、なんというか、ぎしぎし感。イヤだったな~~。あれはやっぱり醤油じゃなかったんだ。だったら、「みりん風調味料」みたいに「醤油風調味料」って書いてくれってんだ。
コーヒーフレッシュに至っては、もぉ~~気持ち悪くて、書くのもイヤ!
奥さん、薫り高い美味しいコーヒーに、そんなヘンなもの入れるのやめあましょぉよぉ~~!!
食品の名称、その定義を決めるのは法律です。
これは、ウィスキー大好きな私が、スクール時代、国によって「ウィスキー」の定義が違っていること、日本のウィスキーは、いろんな添加が認められていて、めっちゃアヤシイことなどを通して、いろいろ考えさせられたことでもあります。
「安い、簡単、便利」を手に入れるために、私達が失っているもはなんだろう。
私は、それは、「人間の尊厳」だと思います。
そんな大袈裟な!って思うでしょうけど、農薬や、重金属にまみれた屑野菜、屑肉を、化学工場で大量の添加物できれいな色と香りと濃い味を付けて、できあがった「奇妙なもの」を安く売り、それによって、人の味覚はどんどん麻痺して、どんどん「奇妙なもの」の生産と消費が膨れあがっていく…
私はこんなものを食べるために生きて働いているのではない。
人間は尊い。人間のからだは尊い。そのからだを、こんな「奇妙なもの」でつくるなんて、、
何かが狂って、不自然な、奇妙な方向へぐるぐると渦に吸い込まれていくような、そんなうすら寒いものさえ感じてしまいます。
しかし、冒頭に書いたように、真っ当に作られたもの、工程に時間をかけたものは高いのです。私のような低所得者にはとても気軽に買えるものではないのです。
「安い、簡単、便利」を消費者が求めれば求めるほど、真っ当な食べ物は、居場所がなくなり、小規模の良心的な業者は潰れて、どんどん少数になっていって、やがて真っ当な食品は、一部の裕福な人たちにしか手に入れられない時代がくるのではないか、、、
いやもう、すでにそういう時代になってしまったかも。
そして、健康ブームや、自然食レストランは、裕福な人たちの趣味の領域になっていく…
興味深かったのは、消費者を食品や健康に対する意識の高低、真っ当な高い商品にお金を払う、払わないで4つに分類し、それぞれの割合が次のようになるそうです。
「理解型」(意識高・払う)6%
「志向型」(低・払う)17%
「分裂型」(高・払わない)52%
「無頓着型」(低・払わない)23%
そして、阿部氏の講演で私が最も印象に残ったのは、
「理解型の人々は、必ずしも裕福ではない。ひとり親世帯でも、子沢山で生活がぎりぎりでも、1000円の醤油を買う人は買うのです。そういう人たちは、買う種類が少ない。一方、「分裂型」は、安いものをあれもこれも、次々と買う。」
…つまり、限られた食材と調味料を、賢く組み合わせて、自分達の家族の「食」を精一杯守っているというわけです。家族だけではなく、この人たちは、良心的な生産者を、懸命に支えている人たちでもある。
選挙で1票を投じるよりも、さらに尊いことだと思います。
「健康」や、「安全」の基準なんて、わからない。現在も人体実験進行中なのだから…という阿部氏の言葉。全くその通りだと思います。
健康とか、安全とかを考える以前に、私は「心のある」食べ物を食べたい。「命」があって、「人の手」を通過してきたものが食べたい。もちろん、Takにもそういうものを食べさせて育てたいです。これが私の自分なりの食べるものを選ぶ価値基準。
「心のある」食べ物が、人間の健全な心とからだをつくるのだと思います。
今日の記事は、阿部司氏の講演を自分なりに消化して再構成したものです。
各地での講演内容については、いろんな方がたが、ブログやHPの記事で紹介しているようですので、興味のある方は、検索してみてください。
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高野豆腐と水菜の卵とじ・ほうれん草と桜えびのお浸し・ベーコン、ジャガイモ、玉葱、インゲンの飛鳥汁風・だし昆布の佃煮
私が、「コープ自然派」に加入したことは、以前書きました。
無添加、無農薬の取り組みをしている業者や農家を厳選して、適正価格での安定供給を目指している生協です。
その後、毎週のリストを見ながら、あまりにもスーパーに比べて割高なので、いつも考え込んでしまっていました。
いつもスーパーで買い物をするとき、肉、魚なんか100gあたりに換算しませんか~みなさん??
私にとって、100g200円以上は高い。300円以上なんて、もうめったなことでは買いません。
ところが、「自然派」の肉、魚類は、100g 200~300円台はフツー。
「高い!」と思っている、これが、真っ当な動物性たんぱく質の適正価格なのか…
野菜も高いです。
私の経済力では、とても「自然派」ですべての食材を買うことはできません。
なので、とりあえず、ソーセージ、ベーコン、練り物、お漬物、ふりかけ…など、アミノ酸系調味料が入っていなくて、味に歴然とした違いのわかる加工食品と、葉もの野菜を主に購入していました。高いけど、なんだかホッとする、「食べ物」の味なのです。
でも、葉ものも、最近はスーパーでとっても安いので、背にハラは変えられません。
「食物には適正価格というのがある」
これを思い知りました。
おにぎり1個、お惣菜一皿。サンドイッチ1食…
これらを、自分で作るよりも安くコンビニやスーパーで買えるっていうところで、もうすでに異常だ。それだけ、添加物に魂を売ってるってことなんだ…
私の基準は「味」です。安全とか、健康とか、もちろん気になるけれど、正直なところ、味の違いがわからなければ、安いほうを選んでしまいます。
でもでも、その「味覚」すらも、「添加物」の乱用で、麻痺しているんだ、、ということも聞き知っています。
コンビニ弁当が、添加物にまみれていることも聞き知っていました…が、実際に、この製造工程を知ってしまうと、ホントに愕然となります。
たとえば、、、
阿部氏は、「たくあん」が一瞬にしてできるところを再現されました。
ふつーの大根が、一瞬にして「たくあん」に変身するのです。
いや、ふつーの大根ならまだマシで、農薬にまみれてアジアの畑で収穫され、、大量の保存料をまぶして岸壁で野晒しになって変色した、「食品」とはいい難いような状態のモノが、漂白剤、着色剤、香料…などで色、艶、風味、手をかけたホンモノのたくあんそっくりに、キレイに仕上がるのだそうです。天日干しにして、水分を抜く過程も、薬液に浸して一瞬で出来上がる。時は金なり。しかも安くて大量生産できる。すごい技術です。ビミョ~な古漬けっぽい色や香りも、微調整可能。しかし、消費者は、お弁当の蓋を開けたとき、古漬けの匂いがすると臭いといってクレームがくるので、紫蘇や、ゆずの香りと、新しいきれいに見える色素でさわやかなお漬物を作るのだそうで…(-_-;)
要するに、「ニセモノ」「似せモノ」「偽物」。
こんな食品を、安く買えて、「美味しい」と感じながら過ごせるのって、幸せなことなんだろうか?
「良いことだ」と添加物の公式サイトはきっぱり言ってます。毒性のテストはクリアした、堂々と認可された人体に影響のないものばかりと。
そして、殆どの消費者も、健康を気にしながらも実際には「安い、簡単、便利」を選択しているのです。厚労省が認可してるんだし、味の違いがわからなければ、当然のことだと思います。
でも、私、サンドイッチを手作りして職場に持っていくようになってから、たまに時間がなくて、コンビニでサンドイッチを買ってって食べたら、なんだかねっとりとしてて、気持ち悪い。おにぎりも同じ。おにぎりって、ただおコメの中に鮭や昆布を入れて海苔で巻いてあるだけなのに、なんでこんなによくわからない添加物がいっぱいなんだろう…と思いませんか? お惣菜も、サラダも、短時間で大量に作るために、おおよそキッチンで作る「料理」とはかけ離れた世界で生み出されているようです。
そしてさらに、認可されている添加物を使って作られた、コンビニ弁当の大量の賞味期限切れ商品を、豚の飼料にしたところ、数ヶ月のうちに、殆どの豚が体調に異変をきたしたり、妊娠している豚は流産、早産、あるいは死産し、養豚業者が大変な損害を被った…という話。この話は以前、ブックマークさせていただいている空魚さんのブログでも拝見しましたが、阿部氏のグループが何かのメディアに事実として発表したところ、そのコンビニの会社から大変なクレームが来たそうです。「自分達はなにも悪いことはしていない。法に触れるようなことは一切していない。企業のイメージを落とすようなことをしないで貰いたい」というわけです。
阿部氏は、1リットル1000円と200円の醤油の違いについても話されました。200円の醤油は、製造工程の手間を省くために、化学的に分離して再合成されたものであること。醤油ではなく「醤油のような奇妙なもの」なワケです。味の違いがわからなければ、殆どの人は、1000円より200円の醤油を買います。でも私、めっちゃ安い醤油を買って、後悔したことあります。「なんかヘン」。醤油って、そうすぐになくなるものではないので、毎日毎日、「なんかコレ、アヤシイわ」と思いながら、ずーっと使い続けたもんね。煮物などに使うと、まあそれほど際立つこともないのだけれど、お刺身などに、そのままかけて使うときの、なんというか、ぎしぎし感。イヤだったな~~。あれはやっぱり醤油じゃなかったんだ。だったら、「みりん風調味料」みたいに「醤油風調味料」って書いてくれってんだ。
コーヒーフレッシュに至っては、もぉ~~気持ち悪くて、書くのもイヤ!
奥さん、薫り高い美味しいコーヒーに、そんなヘンなもの入れるのやめあましょぉよぉ~~!!
食品の名称、その定義を決めるのは法律です。
これは、ウィスキー大好きな私が、スクール時代、国によって「ウィスキー」の定義が違っていること、日本のウィスキーは、いろんな添加が認められていて、めっちゃアヤシイことなどを通して、いろいろ考えさせられたことでもあります。
「安い、簡単、便利」を手に入れるために、私達が失っているもはなんだろう。
私は、それは、「人間の尊厳」だと思います。
そんな大袈裟な!って思うでしょうけど、農薬や、重金属にまみれた屑野菜、屑肉を、化学工場で大量の添加物できれいな色と香りと濃い味を付けて、できあがった「奇妙なもの」を安く売り、それによって、人の味覚はどんどん麻痺して、どんどん「奇妙なもの」の生産と消費が膨れあがっていく…
私はこんなものを食べるために生きて働いているのではない。
人間は尊い。人間のからだは尊い。そのからだを、こんな「奇妙なもの」でつくるなんて、、
何かが狂って、不自然な、奇妙な方向へぐるぐると渦に吸い込まれていくような、そんなうすら寒いものさえ感じてしまいます。
しかし、冒頭に書いたように、真っ当に作られたもの、工程に時間をかけたものは高いのです。私のような低所得者にはとても気軽に買えるものではないのです。
「安い、簡単、便利」を消費者が求めれば求めるほど、真っ当な食べ物は、居場所がなくなり、小規模の良心的な業者は潰れて、どんどん少数になっていって、やがて真っ当な食品は、一部の裕福な人たちにしか手に入れられない時代がくるのではないか、、、
いやもう、すでにそういう時代になってしまったかも。
そして、健康ブームや、自然食レストランは、裕福な人たちの趣味の領域になっていく…
興味深かったのは、消費者を食品や健康に対する意識の高低、真っ当な高い商品にお金を払う、払わないで4つに分類し、それぞれの割合が次のようになるそうです。
「理解型」(意識高・払う)6%
「志向型」(低・払う)17%
「分裂型」(高・払わない)52%
「無頓着型」(低・払わない)23%
そして、阿部氏の講演で私が最も印象に残ったのは、
「理解型の人々は、必ずしも裕福ではない。ひとり親世帯でも、子沢山で生活がぎりぎりでも、1000円の醤油を買う人は買うのです。そういう人たちは、買う種類が少ない。一方、「分裂型」は、安いものをあれもこれも、次々と買う。」
…つまり、限られた食材と調味料を、賢く組み合わせて、自分達の家族の「食」を精一杯守っているというわけです。家族だけではなく、この人たちは、良心的な生産者を、懸命に支えている人たちでもある。
選挙で1票を投じるよりも、さらに尊いことだと思います。
「健康」や、「安全」の基準なんて、わからない。現在も人体実験進行中なのだから…という阿部氏の言葉。全くその通りだと思います。
健康とか、安全とかを考える以前に、私は「心のある」食べ物を食べたい。「命」があって、「人の手」を通過してきたものが食べたい。もちろん、Takにもそういうものを食べさせて育てたいです。これが私の自分なりの食べるものを選ぶ価値基準。
「心のある」食べ物が、人間の健全な心とからだをつくるのだと思います。
今日の記事は、阿部司氏の講演を自分なりに消化して再構成したものです。
各地での講演内容については、いろんな方がたが、ブログやHPの記事で紹介しているようですので、興味のある方は、検索してみてください。
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高野豆腐と水菜の卵とじ・ほうれん草と桜えびのお浸し・ベーコン、ジャガイモ、玉葱、インゲンの飛鳥汁風・だし昆布の佃煮
私も『安全な食』という意識はあるのですが、ついつい安い物に手が伸びてしまいます。まさしく『分裂型』です。
奇しくも、今年の漢字は『命』でしたね。
人間生きていく為に食べる。
しかし、肉も魚も野菜も食材になる前は『命あるもの』だったわけで。
人間の尊厳と同様にそのものたちの尊厳ということを考えれば、むやみに加工して欲しくないだろうなぁ、と思うのです。
本当はそのままを食べるといいのでしょうが、味覚の問題(これがまた問題なんですけどね)もあり、煮たり焼いたり調味したり、ある程度は仕方がない。
だけど無理やりひん曲げるようなことはしてほしくない、自分もしたくない。
私も基本的には素材を生かした料理というのを心がけているつもりではありますが・・・。
インスタント食品は買わない、というのがせめてもの私のポリシー、と言えるほどのものかな?
私も分裂型です。でも、ひろさんや私は、阿部氏がおっしゃるところの「分裂型」とはちょっと違うと思います。
阿部氏のいう「分裂型」とは、TVの健康志向番組や、広告などなどに踊らされて、次々と「コレがよい」と聞いては買い漁る人たちのようです。
ひろさんには、「インスタント食品は買わない」というポリシーがあるし、私は、買いたくても経済的に買えないディレンマがあります。
「健康」志向って、なにも、食品添加物や農薬だけが問題になるわけではなく、栄養バランス、運動、睡眠、ストレス、いろんな要素がありますよね。「健康」を追求するのに、農薬や添加物だけに必要以上にこだわるのも私には不自然に感じるし、大切なことは、食べる事は「生き物の命をいただく」「作ってくれた人に感謝する」っていうことではないかと…
自然にそんな気持ちが涌いてこないモノは買わないし、食べない。これでよいのではないかと思うのです。
でも、現実に私たちの口に入るものを、すべて吟味するわけにはいかないし。
うちの長男は、生まれたときから強度の鶏卵、魚卵、長いも、お米などのアレルギーがあって、このまま普通に食べていたら、3歳には肝硬変になると医師に告げられました。その日から、私と息子の根菜生活が始まりました。主食は大根。人参、かぶ、ごぼうなど。いつもやわらかく煮て、タッパーに詰めて出かけました。ジュースとかも飲めないので、3歳になってもミカンを搾って飲ませていました。
その甲斐あってか、かなり回復しましたが、お米などは、農薬のアレルギーでもあったので、そのころは手に入れにくく、高い、低農薬のあきたこまちを共同購入しました。生きる死ぬですから、何を買うよりもまず、このお米。でも、高い。本当に高い。私たちが食べるお米は普通のを炊いて、この子のだけ別に炊いていたこともありましたよ。
アレルギーショップに行くと、普通の肉がだめな子のために、かえる、うさぎ、うずらの肉などもありました。
人間が生きると言うことは、違う命をもらって、それを食べて自分の体の命をつなぐことだと思いました。
「よだかの星」ですね。
健康嗜好と言うよりも、安全なものを口にする保障に、高いお金を支払う事への疑問を感じてしまいます。お金持ちしか、健康を維持出来ない社会なんて変ですよね。ワクチンが品薄だと、誰がもらえるの?とか、疑問だらけです。
何だか、まとまりがないことを書いてしまいました。
そういう思いは、子どもにも伝えたい。そんなTAKAMIさんは、いつもステキです。
「食品の裏側」の本読みました。
安部氏はTVなどでも実演されていらっしゃいますね。
うちではマクロビオティック(玄米菜食)をメインにしているので、添加物や農薬の入ったものはかなり避けています。
そうするとやはりジャンクなものは体が受け付けなくなり、食べると頭痛がしたり、口に合わなくなったりします。
今までは舌が慣れてしまっていたのだろうと思います。
日本人のたんぱく質摂取量は基準を超えているそうです。
過剰摂取するとアレルギーや腎臓が悪くなったりと害もあるようです。
肉や魚を少なく、ご飯を多くしているのでお財布的にはそんなに変わらずやっていけてます。
日々の食事は将来への貯金だと思っています。
特に一家の台所を預かる主婦として、「食」の問題は避けて通れない。
納得いく食生活が出来るかできないかは別として、
「食べればいい」ではなく自分が何を口にしているかは
常に意識の中に入れておきたいと思っています。
子どもが1人だった頃は、割高な生活クラブのお肉などを使っていたけど、
さすがに今は…。
私は幕内秀夫さんの講演を聴いて、食の意識が少し変わりました。
楽になった感じ。本もいろいろ出されています。
いい本なので機会があったら読んでみてね。
(でもTAKAMIの普段の食生活そのままという感じも…)
頭が下がります。。
うちも 判っちゃいるけど安い方に・・・・
でも 考えなきゃ。。。ね。
友人には農家が多いし、自分で畑をやっていたことがあったので、僕には無農薬がどんなに大変か分かります。
夏には、3日畑に行かないと、雑草がどんどん伸びます。虫だってわくし、葉物なんか容赦なく食べられる。
農家は、消費者が極端に反応するので大変です。文献を調べても、消費者の健康に全く影響がない値の農薬を使っていても理解されない。
添加物を避けるのは正解ですが、無農薬というのはねえ・・・。ま、日本全国の流れはどうにも止められないでしょうけどね。
一度は、みなさん畑をやってみたり、科学的な危険値というものを調べてみて欲しい、というのが僕の正直な意見です。
食材の安全性には疎い私です
普段は安い食材を喜んで買っています
調味料は少し値が張っても、地元産などを使っています
味が全く違うのです
調理学校時代にタバコを吸っていた同級生に、
「調理師になるのに、何でタバコ吸うの
と質問したことがありました
すると、
「良い味を知るには、悪い味も知っておかないといけない
と言う答えが返ってきました
そのときは全く理解できませんでした
が、それも一理あるようです
まずい物を知らないと、本物がどれくらい美味しいのかを
知ることは難しいでしょうね
産まれたときから本物だけを摂取した人間は果たして
健康になれるのでしょうか
理論的には健康でしょうが、弱い人間になりそうな
気がします
話が逸れてしまいますが、お腹に虫が居なくなってから、
日本人に一気にアトピーが広まったと聞いています
濁った河の水を飲む貧しい子供達の肌にはトラブルが
無いのだとも
食品にあるまじき薬品を添加することは許されませんが、
多少の毒にも耐えられる身体の方が、私には幸せな
気がするのですが・・・
こんなこと書いて、お気を悪くされたらごめんなさい
決して正しくない食品を推奨しているわけでは
ありませんから
おひさしぶりです。
私こそさっちゃんの造詣の深いコメントには、いつもいろいろ考えさせられます。
私も子供の頃アレルギーでしたが、自分や家族がアレルギーだと、食について、考えざるを得ないし、考えるだけでなく、さっちゃんのおっしゃるように、「生きる死ぬ」ですから、今すぐに取り組む以外にないですよね。
でも実は、アレルギーでない人にとっても「生きる死ぬ」なのでは…
それが緩やかなので、後の世代へ先送りされているだけのことなのではないかという気がします。
赤ちゃんだった人間が、別の命を貰って育っていくんですから、からだそのものが、いただいた命でできているといえると思います。
ほんと、「よだかの星」ですね。
♪paruさん
訪問ありがとうございます。
paruさんのブログにも訪問させていただきました。
マクロビオティックを実践されているのですね。
ブログでご紹介の本も、興味深いので、注文してみました。
玄米をたくさん食べるという食事は理想的でいいですね。
私も、限られた自分収入の中から、できる範囲で、なるべく日本人の体質に合った食生活をしていけたらいいなと思っています。
「日々の食事は将来ヘの貯金」って、いい言葉ですね。
また、これからも時々お邪魔させていただきますね。
♪kaedeちゃん
私は、ブログにまとめて書こうと思うと考え込んで、しかもこんなにだらだらと長い文章になってしまうけど、日々の食生活は、わりと気楽だよ。
イヤなものは買わなきゃいいというだけのことだもんね。
ま~~高いものを買うときは悩むけどね(^_^;)
「コープ自然派」という、無添加、無農薬(減農薬も含む)にここまでこだわった世界をまのあたりにして、う~~~ん…と、これはさすがに考え込んだけどね。
でっ、結局、ぐるっとまわって、やっぱり、これまで通りでいくんだわ。
でも、無添加のハムやふりかけは美味しくって、こんなのがあるんじゃ~~ん!って嬉しくなったけどね。これはやっぱり、高くても買っちゃうわ。
♪おゆき
私だって、安いほうにいくわ。
お肉と野菜は特にね。
高い「自然派」のしゃぶしゃぶ用野菜なんか、ものすごくやわらかくて美味しいんだけどね~~、まったま~~にはこれで鍋をやらせていただいてますが。
あと、揚げ物用油も、高いのを買う勇気がないわ(^_^;)
「地物」をなるべく買う…これでよしとしよう!って思ってるのよね。
♪まっきー
私も、「コープ自然派」に加入して、毎週のリストを見ながら、こんなに無添加無農薬にこだわっている人たちがいるのか…と、値段の高いのにもショックだったけど、これを日常に使っているのはどんな人たちなんだろう…と思いました。
あとね、GMO不使用にもこだわってます。「遺伝子組み換え」。
これって、どうなんだろう? 最近はなんにでも「遺伝子組み換え食品は使っていません」とかいう表示があるけど、じゃあ、遺伝子組み換え食品はどこへ紛れ込んでるの?
GMOについてのサイトも見ましたが、公式サイト?では、「品種改良の進化したもので、全く人体に害はない」といってます。じゃあ、どうしてそんなに「GMO不使用」にこだわっているんだろう?
科学的な数値などは、素人にはわかりません。どんなに「これが安全」といって提示されても、じゃあこの過剰な反対運動はなんなのかって、考え出したらきりがないので、結局は自分の味覚に頼って、自分の判断で、食材や調味料を選ぶしかないと思います。
「無農薬」が大変なことは、自分では農業の経験はないけれど、聞き知ってはいます。きれい事じゃないもんね。
実家が農家の友達が、「減農薬で作った野菜」といって時々おすそ分けしてくれますが、減農薬では、虫食いが多くて、売り物にならないので、自分達の家族用だけ別に作っているということです。
売れない…ってことは、消費者は、きれいな野菜を好んで買うのよ。無農薬なんかに敏感で、健康志向なのにこれってヘンでしょ?
「畑をやってみる」のは大賛成です。
日本の小学校でも、農業を授業に取り入れたらいいのに。
実は私も、来年は何かのかたちで、取り組んでみようと思っているのです。
♪てるてるぼーずさん
食品の「安全性」を考え始めると、混乱のドツボにハマってしまいます。
私も、てるてるちゃんと同じ、
安い食材を買って、調味料はある程度高くても美味しいものを…です
両方とも、なるべく地元のものを…です。
アトピーについては、私は勉強不足で、あまりよくわかっていません。
どうしてアトピーが増えたのか…
自分自身もアトピーなのに~~
人間って、もともと毒素を排泄する力が備わっているのに、過剰に摂取しすぎて、それがいろんなところに現れている…というようなことを私は聞いたことがあります。
とにかく、食は命を受け継ぐってことで、感謝していただく気持ちが大切な気がします。
知らぬ間に摂取した農薬や添加物が
決して「排泄されない」ことでしょうね。
しかも体内に蓄積された薬品類の甚大な影響は、
本人ではなく次世代に託されること、
顕著な例では、
ベトナムのダイオキシン被害が、
妊婦には皆無であったことからも窺えます。
ただしその胎児は母親の分まで引受けて誕生した訳です。
ベトちゃんドクちゃんみたいに。
同様の社会問題は
世界中の「後進国」で観測されるようです。
これがグローバリズムなら要りませんよね。
大切なことは「目を逸らさないこと」だと
いつも思います。
意見を持ち続けること、
これって必ず力になると信じています。